北海道北部、幌延町の風力発電施設「浜里ウインドファーム」で、オジロワシなど絶滅危惧種のバードストライクが多発している。今年3月だけでも5件と、発生数は「全国的にも例がない」(環境省)という異常事態に。運営企業は3月下旬から日中の運転を全基停止させ、改善に向け調査に乗り出した。 運営元の「ユーラスエナジーホールディングス」(東京)によると、同施設は全14基、総出力4万7500キロワットで、2023年5月に運転を開始。国の天然記念物に指定されているオジロワシやオオワシなど絶滅危惧種の衝突事故を防ぐため、発電機に目玉模様のペイントを施したり、接近する鳥類に忌避音を発するカメラ付きスピーカーシステムを導入したりしてきた。