徳島、高知両県にまたがる第三セクター阿佐海岸鉄道(本社・徳島県海陽町)は15日、線路と道路の両方を走るDMV(デュアル・モード・ビークル)の車両を海陽町内の阿佐東線で走らせ、動作確認をした。レール上の走行は、JR北海道が開発した試験車両で実施したことがあったが、阿佐鉄の営業車両では今回が初めて。 動作確認は、性能試験に向けた準備のために行われた。まず、阿波海南駅(海陽町)に設置が完了したばかりの設備「モードインターチェンジ」で、道路を走るバスモードから線路を走る鉄道モードへ切り替え。15秒ほどで、車体の前後に鉄輪が1ペアずつ下りてレールに接地し、前のゴムタイヤが浮かび上がった。 レール上では、後ろのゴムタイヤ、2ペアの鉄輪の計6輪で走行する。この日は阿波海南駅から約1・2キロ区間を時速30キロ程度でゆっくり走行し、制御機能が正常に作動することなどを確認した。 阿佐東線は現在、DMVへの切り