戦没者の遺骨の鑑定を進める体制を強化するため、厚生労働省は遺骨のDNA鑑定を行う独自の施設を新たに設置しました。 戦没者の遺骨収集事業をめぐっては、厚生労働省が日本人ではない遺骨を取り違えた疑いを把握しながら長年放置していた問題の再発防止策の一環として、おととし、遺骨が日本人のものかなどを科学的に判定する「戦没者遺骨鑑定センター」が設置されています。 センターではこれまで12の大学に委託してDNA鑑定を行ってきましたが、厚生労働省は体制をさらに強化するため新たに民間の施設の1室を借り上げて「DNA分析施設」を設けました。 この施設では遺骨にわずかに残されたDNAの抽出や解析ができる機器を整備したほか、専門の職員3人を配置して日本人かどうかの判定や身元の特定なども行うということです。 厚生労働省によりますと、昨年度までの3年間で行われた遺骨のDNA鑑定はおよそ2400件でしたが、この施設の稼