『獄門島』(ごくもんとう)は、横溝正史の長編推理小説、および作品中に登場する架空の島。「金田一耕助シリーズ」の一つ。1947年(昭和22年)1月から1948年(昭和23年)10月まで、雑誌『宝石』に17回連載された。俳句を用いた見立て殺人を描いている。 横溝作品のみならず、国内ミステリー作品の最高峰と位置づけられている(後述の#作品の評価参照)。 本作を原作とした映画2作品・テレビドラマ5作品・舞台1作品が制作されている(2016年11月現在)。 概要[編集] 『獄門島』は『本陣殺人事件』に引き続いて雑誌『宝石』に連載されたもので、「金田一耕助シリーズ」ものとしては2番目の作にあたる。本作は金田一耕助の復員直後という時代設定になっており、作品世界としては時間的に『百日紅の下にて』の後ということになるが、執筆は『本陣殺人事件』の次である。作者は、欧米探偵小説の童謡殺人事件、特にヴァン・ダイン