「民主主義ってこれだ!」とコールするまで この国の未来に絶望しかなかった僕たち 千葉泰真 SEALDsメンバー、明治大学大学院生 民主主義ってなんだ? 今年の夏、僕は何度、そう国会に向けて問いかけ、叫んだだろう。 ただ、安全保障関連法制(以下安保法制)の国会審議を通じ、僕の心に生まれたこの問いかけ、この叫びは、議員バッジを付け、「先生」と呼ばれる与党の政治家たち、個人としてではなく、党という組織に属する一人としてしか動けなかった「彼ら」には、最後まで伝わらなかった。安保法制が参院本会議で可決した時、彼らが見せた表情を僕は決して忘れないだろう。 その時、9月19日未明。僕は国会前にいた。そぼ降る雨に打たれながら、SEALDsの仲間、そしてデモに参加したさまざまな人たちと、声を枯らし、夜を徹して反対の意思を示していた。 9月19日未明、国会前 僕の目に涙はなかった 国会内の様子はワンセグの中継