これまでご愛顧いただきました「五十嵐仁の転成仁語」を、こちらに引っ越しました。今後とも、よろしくお願いいたします。 勝頼は武力の強大さで外交の失敗をおぎなおうとした。が、おぎないきれず、まもなく覆没する。すると国策のうち、外交の策というのは、富国強兵を実現することにまさるともおとらず重要であることがわかる。 これは、宮城谷昌光氏の著書『新三河物語 中』(新潮文庫)の432~433頁に書かれていた言葉です。これを読みながら、今の日本のことを考えました。 この文の中の「勝頼」を「安倍晋三」に置き換えれば、まさに今の日本に当てはまるように思えます。「安倍晋三は武力の強大さで外交の失敗をおぎなおうとし」ているように見えるからです。 それに続く文は、まことに恐ろしいものです。「が、おぎないきれず、まもなく覆没する」というのですから……。 今日の日本も、「富国強兵」の道を進めばそうなるでしょう。「覆没
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