(1) 溶媒乾燥にはモレシが一番? 著者らはルイス酸触媒の反応開発のために水が 10ppm 以下のドライな溶媒が欲しくて、種々の溶媒乾燥法を試し実際に水分量を測定したそうです。操作はすべてグローブボックス内で行われ、水分定量はカール・フィッシャー法。その結果、驚くべきことにナトリウム/ベンゾフェノン (いわゆるケチル) や水素化カルシウムからの蒸留のような操作よりも、3Åモレキュラーシーブスの方がはるかに乾燥能が高かったというのです。個人的にはモレシは簡易の乾燥法、きちんと乾燥させたいときはケチルや水素化カルシウムから蒸留というイメージだったのですが・・・何とも意外。そういえば NMR 用のクロロホルムにモレシを入れてる人もいますが、実はあれが一番効果的なのかも。 [論文] "Drying of Organic Solvents: Quantitative Evaluation of th