青森県と秋田県にまたがる世界自然遺産の白神山地で「象徴ともいえるブナの森に地球温暖化の影響が表れている」と懸念する声が地元から上がっている。白神山地で50年以上、クマなどを求めてマタギ(猟師)をしてきた工藤光治さん(72)は29日までに、横浜市で開かれた環境保護団体主催の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)関連イベントで講演し、温暖化対策の強化を訴えた。 工藤さんが森の変化で最も気になっているのは、気温が高くなったせいか虫が大発生し、ブナの実が熟す前に食べられてしまうという点だ。ブナは通常、数年に一度しか実をつけない。だが、最近は毎年つけるようになった。 「実が地上に落ちて発芽しないと、ブナは子孫を繁栄させようと、次の年も実をつけるのではないか」と言い、「そのうちブナは疲れて実をつけなくなってしまうのではないか」と心配する。
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