入れるべきか、入れざるべきか。それが問題だ──。登場から2年弱。企業は今、Windows Vistaを導入するかどうかの決断を迫られている。パソコンの入れ替えはおよそ4年サイクル。来春には多くの企業がそのときを迎える。Vistaを選んだ企業はどこを評価したのか。飛ばす決断をした企業は何を考えたのか。それぞれの本音を聞いた。 MacやLinuxのユーザーを集めた「次世代Windows」のデモ。ほとんどの参加者が高く評価したのは、実は現行版のVistaだった―。今年7月末、米マイクロソフトが実験のビデオ映像を公開したのは、焦りの表れか。 Vistaの企業向け出荷が始まってから2年弱。評判が高いとは言い難い。いくつかの大規模導入事例は聞こえてくるが、大多数の企業はいまだに様子見の態度を崩していない。 だがマイクロソフト日本法人でVistaの企業向けマーケティングを担当する中川哲ビジネスWindo