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ブックマーク / blog.livedoor.jp/lunarmodule7 (12)

  • プレイヤーが自然に感じる乱数の作り方 - A Successful Failure

    2015年11月10日 プレイヤーが自然に感じる乱数の作り方 Tweet ゲームでは擬似乱数がよく使われるが、ある種のゲーム数学的に精度の高い擬似乱数(たとえばMT)を用いているにも関わらず、コンピュータが有利になるように乱数を操作していると批判に晒されている。 実際、数学的に正しい乱数と、プレイヤーが自然と感じる乱数には、ある種の差が存在する。北陸科学技術大学院大学の池田研究室では、プレイヤーに自然に感じる乱数の生成に関する研究を行っている。 プレイヤーが不自然に感じる理由 数学的に正しい乱数に対してプレイヤーが不自然に感じる理由としては認知バイアスが考えられる。特に事象に関連する認知バイアスとして、次が挙げられている[1]。 確証バイアス: 人は自分のもつ仮説に一致する情報を求め、反証となる証拠を避ける傾向がある。ひとたび、サイコロが操作されていると感じると、それ以降、その仮説に都

    プレイヤーが自然に感じる乱数の作り方 - A Successful Failure
  • 五輪エンブレム展開例にて盗用されたネタ元についての続報 - A Successful Failure

    2015年08月30日 五輪エンブレム展開例にて盗用されたネタ元についての続報 Tweet スタッフの関与がない佐野氏自身による五輪エンブレムの原案の展開例において、複数の画像がインターネット上から盗用されていることは、前のエントリ『大会組織委による会見により、佐野研二郎氏による盗用が確定』にて指摘したことだが、1日を経て更に分析が進んだのでアップデートしておく。 オリジナルの引用元は次のとおりだ。[1]~[3]に関しては前回のエントリを参照されたい。 [1] [Japan] Haneda Airport, Tokyo | Sleepwalking in Tokyo, Pinterest [2] Shibuya Scramble Crossing & Photo Walk [3] The Gathering | Tomorrowland, Pinterest [4] MIKE PALMER

  • Amazon.co.jpの取り扱うあらゆる商品を6%引きで買う方法 - A Successful Failure

    2013年06月23日 Amazon.co.jpの取り扱うあらゆる商品を6%引きで買う方法 Tweet 現在Amazon.co.jpは5,000万種を超える和書、洋書、CD、DVD、ソフトウェア、ゲーム、家電&カメラ、ホーム&キッチン、おもちゃ&ホビー、スポーツ&アウトドア、ヘルス&ビューティー、コスメ、時計、ベビー&マタニティ、アパレル&ファッション雑貨、品&飲料、ジュエリー、文房具・オフィス関連商品、DIY・工具、カー&バイク用品、楽器、ペット用品を取り扱っている。 エントリでは、そのAmazon.co.jpが扱うあらゆる商品を6%引きで購入する方法をお伝えする。それにはマーケットプレイスで扱う商品も含まれるし、送料でさえも6%引きになる。率直に言って、Amazon.co.jpを日常的に利用するユーザであれば、この方法を使わない理由はない。 結論をいえば、Amazonギフト券を使う

  • アフォーダンスからシグニファイアへ - A Successful Failure

    2012年02月13日 アフォーダンスからシグニファイアへ Tweet D.A.ノーマンが『誰のためのデザイン? 』で紹介した概念、アフォーダンス(affordance)は、UIデザインにおける基的な考え方として受け入れられてきた。UIに関する書籍を紐解けば、アフォーダンスに関する解説を見つけることができるだろう。率直に言ってアフォーダンスの考え方を知らないUI屋、デザイナーはもぐりと看做してよい。 デザイン界におけるアフォーダンス デザイン界においてアフォーダンスは、製品などのモノが、どのように扱われるべきか、どのような性質を持つものかが、ユーザに一目でわかるように付与された(主に)視覚的なサインの意味で使われる。わかり易い例を挙げると、アフォーダンスとは、踏んでは倒せないノコノコにトゲを付けるようなこと、と説明されている(下図)。トゲゾーはトゲという視覚的なサインによって、踏んではい

  • プリントアウトした方が間違いに気づきやすいワケ - A Successful Failure

    2012年09月24日 プリントアウトした方が間違いに気づきやすいワケ Tweet もう随分前の話になるが、モニタ上で見るよりも、紙で確認したほうが間違いに気づきやすいのはなぜかという議論が盛り上がった。 どうして紙にプリントアウトした方が圧倒的に間違いに気付きやすいのか なぜ「画面」より「紙」のほうが間違いに気づきやすいのか? 考えうる理由についてはおおよそ挙げられているようだ。既出の論点の中では、身体性に関する指摘が重要であるように思われる。身体性とは、認知科学において近年注目されている概念で、身体という物理的存在が周囲の環境とインタラクションすることによって、学習や知識構築を行うことを指す。物理的な紙にプリントアウトされた情報を読むときには、を持つ、ページをめくる、文字をなぞるなどの物理的なインタラクションを行なっており、ページの厚みや重さといった電子情報には無い要素が間違い発見の

  • UIの改悪がUXを改善させる場合 - A Successful Failure

    2013年01月20日 UIの改悪がUXを改善させる場合 Tweet Good UIGood UX UIUXについてはその理解について多くの議論がなされてきた。たとえば、Googleの及川氏は「写真が語るUXUIの違い」というエントリにおいてコーンフレークの例を元にUIUXについて説明したが、その後、ERATOの渡邊氏が「1分でわかるUIUXをわかりやすく説明する写真とお話」というエントリにおいて、ATMを例によりわかりやすい説明を挙げている(次の写真は当該エントリからの引用)。 この例ではたとえUIが素晴らしくても、そのATMは時間がかかるため、長い待ち時間ができ、結果としてUXが損なわれる場合を示している。 しかしながら、実際にはATMの劣悪なUIが悪いUXの原因となっている可能性があり、当にこのATMUIは素晴らしいのかという疑問が残る。つまり「Good UIGo

  • 月刊楽天koboちゃん 2012年10月号 -Wikipedia騒動、Raboo終了- - A Successful Failure

    2012年09月30日 月刊楽天koboちゃん 2012年10月号 -Wikipedia騒動、Raboo終了- Tweet 毎月こんな連載が出来るほど様々な話題を振りまいてくれる楽天Kobo。来月も続くかどうかわからないが、とりあえず先月の話題について振り返ってみよう。 コンテンツ数60,000達成 2012年9月30日時点の日語書籍数は60,169。8月末60,000冊のコミットメントは1ヶ月遅れで達成されたことになる。達成を受けてkoboトップページの案内は次のように変わった。 そこには今までなかった注釈が付いた。どこかのblogの影響だろうか。 (青空文庫約1万冊およびウィキペディア作家情報等を含みます) 例によってその内訳を見てみると次のとおりだ。 日語コンテンツ総数60,169冊(前月比154%) 青空文庫を含む無料コンテンツが17,341冊(前月比128%) ギターコード譜

  • 楽天koboがまともに日本語書籍を集められないもう一つの理由 - A Successful Failure

    2012年09月03日 楽天koboがまともに日語書籍を集められないもう一つの理由 Tweet 前回、8月末6万冊の約束期限に対し姑息な手段に出た楽天koboにおいて、楽天koboの公開する数字がまやかしであることを示した。1日時点では6,440冊だったギターコード譜は、日時点では13,000冊に増加している。楽天koboはギタリスト御用達ツールの座でも狙ってるのか。 楽天koboがまともに日語書籍を集められない理由は、Amazon Kindleが近日発売のまま2ヶ月も経っている理由と共通している(さすがにまもなく発表されると期待しているが)。現時点においてKindleは米国では150万コンテンツを扱っており、先日サービスを開始したインドでは120万コンテンツから開始している。しかし、年内にも始まるとされる日では、それだけのコンテンツを集めることはたとえAmazonでも困難だろう(

  • 原子力発電のコストは本当に安いのか? - A Successful Failure

    2011年04月30日 原子力発電のコストは当に安いのか? Tweet 「原発は経済問題である」との主張があるように原発推進の理由としてその低コスト性が挙げられてきた*1。次の図は原子力2010 [コンセンサス]*2における各種電源の発電比較である。 たしかにこの図によれば、原発は低コストに見える。しかし、ほんとうに安いのだろうか? この疑問に対して、立命館大学の大島堅一教授が社会的費用論の観点から、トータルコストに関する試算を行い、第48回原子力委員会定例会議における「第7回原子力政策大綱の見直しの必要性に関する有識者ヒアリング」の場で報告している。 原子力政策大綱見直しの必要性について 費用論からの問題提起(立命館大学国際関係学部教授 大島堅一氏) 第48回原子力委員会定例会議議事録 この資料はよく参照されるが、その妥当性について批判も多い。エントリでは建設的な議論の叩き台とすべく

  • 中国の軍事的野心を示す一枚の図 - A Successful Failure

    2010年12月19日 中国の軍事的野心を示す一枚の図 Tweet 産経新聞が伝えたところによれば、中国政府は日の防衛大綱の決定に対して、「個別の国家が国際社会の代表を気取って、無責任に、中国の発展に対して四の五の言う権利はない」という談話を発表し、「中国は平和的な発展の道を歩み続け、防御性の国防政策を実施している。誰の脅威にもなるつもりはない」と嘯いた。 これは台湾政府が2007年に発表した中華民國九十五年國防報告書に掲載された、中国の軍事力の投射計画を示したものだ(2010年発表の中華民國九十八年國防報告書には存在しない)。ここには日の生命線とも言えるシーレーンを切断する中国の意図が明確に示されており、2020年には日を飛び越えて遙か東経165度まで軍事力を投射しようとしていることが分かる。圧倒的な軍事力を背景に東アジアに影響力を発揮しようという中国の野心が見て取れる。これを脅威

  • MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説 - A Successful Failure

    2011年03月14日 MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説 Tweet エントリの内容は現時点では古く、誤りを含んでいます。 追記内容を確認ください。 3月16日追記 こちらの告知によれば、MITのDr. Josef Oehmenのポストがもたらした関心に対して応え、タイムリーで正確な情報を提供する必要性(彼は原子力の専門家ではなく、元ポスト(エントリ内容)にはいくつかの重大な誤りが含まれていることが指摘されている)から、MITのチームが活動を開始している。オリジナルのblogはMIT原子力理工学科(Department of Nuclear Science and Engineering (NSE))のスタッフからなるチームによって運営されているMITサイトにマージされ、誤りを修正した改訂版が提供されている。最新の状況に沿った専門家によるより正確な

  • ボジョレー・ヌヴォーと将軍様と日本政府の共通点 - A Successful Failure

    2010年09月13日 ボジョレー・ヌヴォーと将軍様と日政府の共通点 Tweet ボジョレー・ヌヴォーと将軍様と日政府にはひとつの共通点がある。人たちが気づいているかどうかは定かではないが、端から見ていると実に微笑ましい。 ボジョレー・ヌヴォー 毎年11月に解禁されるボジョレー・ヌヴォーは、毎年のようにここ近年で最高の味という評価が溢れることで有名だ。アメーバニュースでは『ボジョレー・ヌーヴォー 毎年「今年は最高!」の怪』として、ここ数年のボジョレー評を一覧にしている(09年は筆者が追記した)。 95年「ここ数年で一番出来が良い」 96年「10年に1度の逸品」 97年「1976年以来の品質」 98年「10年に1度の当たり年」 99年「品質は昨年より良い」 00年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」 01年「ここ10年で最高」 02年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」

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