タグ

ブックマーク / www.h-yamaguchi.net (17)

  • 「デスブログ」といういじめ - H-Yamaguchi.net

    あるタレントのブログを「デスブログ」と呼ぶ人たちがいる。「このデスブログに書かれた人物や企業などはかなりの確率で不幸に見舞われるため、「デスノートのブログ版」としてこの名が定着している」(ニコニコ大百科による説明)のだそうだ。今問題になっているボーイング787旅客機についてもこのブログで言及があったという情報が出ていたが、それだけでなく、少なくとも過去数年にわたって、数多くの例で、何かよくないことが起きるとこの「デスブログ」が検索され、「ほうらやっぱり書いてあったやっぱりデスブログだ」と囃し立てる事例が、少なくともネット上では相次いでいる。 この件、前々から気になっていた。これは「いじめ」ではないのだろうか。 誰のブログであれ、特定のブログが「デスブログ」であるという科学的根拠はない。そのブログに何か書かれたことによってその対象に悪いことが起きる、という事実はない。一般の人々がすべて科学的

    「デスブログ」といういじめ - H-Yamaguchi.net
  • H-Yamaguchi.net: 「ぞっとした」にぞっとした話

    最初に目にしたときから、何か違和感があった。 福島第一原発の事故に関する民間事故調(正式には「東京電力福島第一原発事故に関する独立検証委員会」というらしい)の報告書が公表されたとするニュースについての話だ。たとえばこれ。 「菅首相が介入、原発事故の混乱拡大…民間事故調」(読売新聞2012年2月28日) 東京電力福島第一原発事故に関する独立検証委員会(民間事故調、委員長=北沢宏一・前科学技術振興機構理事長)は27日、菅前首相ら政府首脳による現場への介入が、無用の混乱と危険の拡大を招いた可能性があるとする報告書を公表した。 報告書によると、同原発が津波で電源を喪失したとの連絡を受けた官邸は昨年3月11日夜、まず電源車四十数台を手配したが、菅前首相は到着状況などを自ら管理し、秘書官が「警察にやらせますから」と述べても、取り合わなかった。 バッテリーが必要と判明した際も、自ら携帯電話で担当者に連絡

    H-Yamaguchi.net: 「ぞっとした」にぞっとした話
  • コピペの「作法」 - H-Yamaguchi.net

    レポートの採点などをしていると、いわゆる「コピペ」に気づくことがある。いうまでもないが、一般的に大学教育の場でのレポートにおけるコピペは一種の不正行為とされている、いわばご法度の行為だ。よって来なら減点なり失格なりといった対応をするわけだが、対応をするからにはきちんと証拠を押さえていないといけないから、そこまでの確証がない場合は、多少疑わしくても見逃す場合がけっこうある。世の中にはレポートや論文のコピペ、剽窃チェックのためのツールはすでに存在している(これとかこれとか)から、それらを使うという手もあるが、教育という場にこういったものを入れるべきなのかどうか、議論があるところだろう。 しかしここで論じたいのは、コピペの是非そのものではない。あくまで個人としての意見だが、コピペするにも「作法」みたいなものがあるんじゃないだろうか、という点についてだ。 職業柄あまりこういうことを書くのはどうか

    コピペの「作法」 - H-Yamaguchi.net
  • 暴論:デマの「根絶」をめざしてはいけない7つの理由 - H-Yamaguchi.net

    このウェブサイトは山口 浩の個人的な考えを掲載したものであり、山口が所属ないし関係する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではない。サイトは投資の勧誘ないし銘柄の推奨を目的とするものではなく、サイトに掲載された情報(リンク先ないしトラックバック先の情報を含む)をもとにして投資その他の活動を行い、その結果損失をこうむったとしても、山口は責任を負わない。サイトの記載内容は、予告なく追記、変更ないし削除することがある。サイトに寄せられたコメントおよびトラックバックは、いったん保留した上で公開の可否を判断する。判断の基準は公開しない。いったん公開した後でも、一存によりなんらの説明なく削除し、当該IPを投稿禁止に指定することがある。 このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています(帰属 - 非営利 - 派生禁止 2.1 日)。 震災以降いろいろなデマ

    暴論:デマの「根絶」をめざしてはいけない7つの理由 - H-Yamaguchi.net
  • ガラパゴスの人たちが「ガラパゴス携帯」に怒ってるらしい - H-Yamaguchi.net

    2011年2月16日の朝日新聞朝刊「ザ・コラム」に、同紙ニューヨーク支局長の山中季宏氏のコラムが出ている。「ガラパゴスで携帯をみた」というタイトル。エクアドルのガラパゴス島諸島にわざわざガラパゴス携帯電話を探しに行ったらしい。ネタとしては面白いのだが、まあなんというか。 コラムによると、島最大の携帯電話ショップで調べたら、韓国のサムスンやLGが強いらしい。で、ノキアや華為技術がこれを追う、と。日のはソニーエリクソン製が1台だけだった由。家電製品も総じて韓国勢が強いようで、要するに日の電気・電子製品はすっかり影が薄くなってしまった、ということのようだ。 考えて見れば、これは他の国でも割と似た状況だから、それほど違和感のある話ではない。というかあらかじめ予想がつく。ところがこの後がどうもあんまりよろしくない。山中氏、地元の市長さんにわざわざ会いにって、日で「ガラパゴス」がどのような意味で

    ガラパゴスの人たちが「ガラパゴス携帯」に怒ってるらしい - H-Yamaguchi.net
  • ネット選挙「解禁」に寄せて - H-Yamaguchi.net

    いわゆる「ネット選挙」の解禁について、今日方向性が与野党協議で決まったらしい(強行採決のあおりで暗雲が立ち込めてたのが何とか合意したようだ)。このタイミングで考えを整理しておくためにちょっと書いてみる。急いで書いたので変なところがあるかもしれないが、自分用メモということでひとつ。 「ネット選挙」ということばでイメージされるものには、ネットを通じた電子投票のようなものも入るのだろうが、今回「解禁」となる(かも)対象は「ネット選挙運動」。要するに、公示後、選挙期間に入った後の活動をネットを通じて行うこと。 今検討されている解禁の方向性について、報道ではこんなふうに書いてる。 当面は政党と候補者のホームページ(HP)やブログの更新に限られ、電子メールや140字以内のミニブログ「ツイッター」の解禁は見送られる。 「ネット選挙解禁、効果は? 参院選公示1カ月」 これまでは、選挙期間中におけるホームペ

    ネット選挙「解禁」に寄せて - H-Yamaguchi.net
  • 日本型キャラクラシーについて - H-Yamaguchi.net

    手短に。「キャラクラシー」という考え方を濱野智史さんが提唱しておられるのを初めて聞いたのは昨年のウェブ学会だった。「初音ミク」を出馬させよう、という「釣り」はともかく、発想はもちろんまじめな話。間接民主制が民意を受けた代表者による政治であるとするなら、その民意を受ける客体が自然人である必要はない、という発想で、民主主義のあり方についての議論の1つなわけだ。キャラクターを採用するのは、その方が支持が集めやすかろう、ということかとおおざっぱに解釈している。 荒唐無稽な、と思う人がいるかもしれないが、実際のところ、日にはこれにやや近い状況がすでに実現しているのではないかと思う。 昨日ニュースで大きな話題となった柔道選手の谷亮子さんの出馬。参院選を控えて、他にも有力、あるいは元有力スポーツ選手の出馬宣言が相次いでいる。スポーツ選手に限らない。お笑い芸人やアナウンサー、タレント、作家など、いわゆる

    日本型キャラクラシーについて - H-Yamaguchi.net
  • 河野太郎氏が血管ピキピキで怒っておるらしい件 - H-Yamaguchi.net

    別に自民党員でもないので、党の総裁選とやら自体に直接の利害関係もさしたる興味もないのだが、twitterで流れてきたこのビデオへのリンクをクリックしちゃったら、あまりのテンションの高さにちょっとびっくりしたので紹介しとく。河野太郎氏が血管ピキピキになって怒っている(ようにしか見えない)総裁選出馬に際しての所見動画。 せっかく見たので、見ながらリアルタイムでメモった非同期tsudaりんぐのなぐり書きも載せとく。全部見る時間がないという人向け。 ------------------- やっとこの場に立てた。総裁選立候補に必要な推薦人20人を10人に引き下げろと主張したが、今は推薦人を撤廃しろといいたい。推薦人を集める能力は、国の未来を作る能力、自民党を新しく作り直す能力とは何の関係もないことはもはや明らか。 自民党が党を立て直して健全な二大政党という政治システムを作ることができなければ21世紀

    河野太郎氏が血管ピキピキで怒っておるらしい件 - H-Yamaguchi.net
  • 私がバブル崩壊から学んだこと - H-Yamaguchi.net

    あちこちで「不況対策に日の教訓を」みたいな話があるんだが、「日の教訓」が何かについて、必ずしも社会的合意があるようには見受けられない。極論するとこっち方向とこっち方向があるように思うが、どちらかというと今はどうも後者のほうが「優勢」なんだろうか(参考)。もちろん個人的な意見はあるんだが、専門外なのであまり自信はないうえに、特にネット界隈で繰り広げられてるこの分野の口汚い舌戦に参加する気もないので、ここでは元企業人としての経験と実感を書いてみることにする。当時を知る人なら、共感いただける方が少なからずいるのではないかと思う。 私が元職場である保険会社に就職したのは1986年だった。折りしも「バブル」と後に呼ばれることになる資産価格の上昇が都内で始まろうとしていたころだが、まだ世間は「円高不況」で騒いでいたかと思う。私が配属されたのは不動産管理の部門。いわばバブルの膨張をかぶりつきで見られ

    私がバブル崩壊から学んだこと - H-Yamaguchi.net
  • 大人にいいたいこと:だったら成せきも平等にしてください - H-Yamaguchi.net

    だったら成せきも平等にしてください 4年1組 山口 浩 きのう、お父さんが、「これ、どう思う?」と聞きながら、ある新聞の記事を見せてくれました。「小学校に「学級委員長」不在の鳥取県、20年ぶり復活へ」と書いてあります。「鳥取県の小学校には、学級委員長がいないんだってさ」と、お父さんは言いました。ぼくはびっくりしました。 ぼくが、「どうして鳥取県の学校には学級委員長がいないの?」と聞くと、お父さんは、「まあ記事を読んでごらん」と言いました。記事には、こんなふうに書いてあります。 小学校でずっと学級委員長を置いてこなかった鳥取県。「リーダーを選ぶのではなく平等を重視すべきだ」との考えが教員にあり、徒競走でも順位を決めないほどだったが、この春、鳥取市の1校で約20年ぶりに学級委員長が生まれることになった。 「じゃあクラスで話し合いをしたりするときはどうするんだろう」とぼくが言ったら、お父さんが、

    大人にいいたいこと:だったら成せきも平等にしてください - H-Yamaguchi.net
  • 「配当を減らせ」ならまだわかるんだが - H-Yamaguchi.net

    剰余金というのは企業の貸借対照表の右側にある。純資産の部の中で、資金と資準備金を除いたもの。いってみれば確かにこれまでに挙げた「もうけ」の部分なわけではある。 貸借対照表は左側に資産の部、右側に負債の部と純資産の部があって、左側と右側の合計額が一致、つまりバランスするようになってる。だから「バランスシート」というわけ。簡単にいうと、左側が「企業が持ってる資産のリスト」、右側が「その資産がどこから出てきたかのリスト」になってる。で、その右側で、負債は借金などあとで払わなきゃいけないものだから、残りの純資産が正味の財産、つまり会社のオーナーである「株主の取り分」。その純資産のうち、「元手」の部分を除いたのが剰余金、と簡単にいえばそうなるわけで、だから「貯め込んでるお金」みたいに見えるのかもしれないけど。 でもねぇ。 甕に入れて庭に埋めてあるわけじゃないんだよ。 「内部留保」っていういいかた

    「配当を減らせ」ならまだわかるんだが - H-Yamaguchi.net
  • AERA「2009年『100人の予言』」をいくつか拾ってみる - H-Yamaguchi.net

    予言じゃないっぽいのもずいぶん混じってるように思うが、まあ気にせず。 「株、不動産の次は会社が安売りされる」 藤田晋 サイバーエージェント社長 うむ。「株」は会社の一部、なんだがな。でもM&Aの好機であるという点には注目。 「正社員 VS. 非正規 仕事シェアで解消」 田由紀 東京大大学院准教授 「非正社員や無業者と、正社員との処遇や移動のバリアを取り払わねばならない」と。ご主張はわかるが、2009年についての「予言」としては無理っぽい。 「GM化した日を農業が救う」 小池百合子 衆議院議員 これも2009年に限っていえば厳しい。ただ方向性としてアリだと思う。「知識集約型の産業に多くの雇用は生まれない」という指摘は重要。 「米国はドル札を刷りまくれ」 藤原帰一 東京大大学院教授 「ばくちだけれど、そうでもしなければ金融収縮がますます進み、1期で共和党に政権を奪われかねません」と。その前

    AERA「2009年『100人の予言』」をいくつか拾ってみる - H-Yamaguchi.net
  • 「リスクの正体!-賢いリスクとのつきあい方」 - H-Yamaguchi.net

    This is Hiroshi Yamaguchi's personal weblog. It aims to be an incubator as well as an archive of my ideas and thoughts. Possible topics include: finance, business administration, economics, prediction markets, virtual worlds, and other issues.

    「リスクの正体!-賢いリスクとのつきあい方」 - H-Yamaguchi.net
  • 私がのび太だったらドラえもんにやらせる仕事 - H-Yamaguchi.net

    ごく手短に。2009年1月17日付の朝日新聞に、タイのタクシン元首相のインタビューが載っていたのだが、なかなか面白いコメントがあって(見たい方は「ARTIFACT@ハテナ系」にも出ていたのでご参照)。こういうのってなんとも刺激を受けるね。このくだり。 ――政治家になったことを後悔するか。 その通り。財産も失った。前世の業かもしれない。私がのび太だったらドラえもんにやらせる仕事だった。 「私がのび太だったらドラえもんにやらせる仕事」。この人がどういう意図でこのことばを使ったのか、当のところはよくわからないが、まあ「自分のやるべき仕事ではなかった」ということだろう。「自分にはその能力がなかった」ということを婉曲に表現したのかもしれないし、「適任者に押し付けておくべきだった」ということなのかもしれない。ともあれ、大喜利のお題としてなかなか面白いではないか。あの人だったらどう答えるだろう?という

    私がのび太だったらドラえもんにやらせる仕事 - H-Yamaguchi.net
  • カトカン、ニコ動に降臨しニコ厨を誘うの巻 - H-Yamaguchi.net

    加藤寛という人がいる。ふつうの人が知らなくても恥ずかしいと思う必要は必ずしもないだろうが、少なくとも日経済学を学んだ人にとっては、人前で知らないなんて言うとちょっと恥ずかしいよなというぐらいには有名な人といっていいだろう。知らない人はこっそりWikipediaでも見ていただくといい。慶應大学総合政策学部学部長、千葉商科大学学長を経て、今年4月から嘉悦大学学長になってる。自身だけでなく、教え子たちも含め、日の経済政策に長期間大きな影響力を持ってきた人物だ。まあどうみても「大物」。 で、何がびっくりかっていうと、この「カトカン」が、知らないうちにニコニコ動画に「降臨」していたのだ。最初に見たのがこれ。うわっと叫んじゃったよ。 見ていただいた方はわかると思うが、まごうことなき大学の宣伝。しかもケンブリッジ大学を引き合いに出してる。なんとも大胆な。さすが「大物」。ちなみに嘉悦大学について知ら

    カトカン、ニコ動に降臨しニコ厨を誘うの巻 - H-Yamaguchi.net
  • アイドルファンドでもうかったらしい話 - H-Yamaguchi.net

    別に自慢とかしたいわけではないので念のため。一番売れそうと思ってこの人を選んだのは事実だが、ご人の努力は別として、私の選択自体は単なる偶然だ。 今回運用を終了するのは、アイドルファンドのうち第1号の5人と、第2号のうち1人。青山愛子さんは第1号の5人のうち1人。ものの試しというか、匿名組合方式のファンドがどう運営されるのかが知りたくて投資してみたわけだが、どれどれと思って投資家懇談会とかいうイベントに行ってみたら、テレビカメラが入っていてびっくりした覚えがある。そのちょっと前に募集していたラーメンファンドの説明会で取材に来ていたテレビのインタビューを受け、それが放映されて知り合いに「お前はそんなにラーメンが好きなのか」と問い詰められた記憶があった。それがアイドルファンドの投資家懇談会とやらでグラビアアイドルと生ポラ写真なんか撮ってもらってるところを放映された日にゃ何いわれるかわからない、

    アイドルファンドでもうかったらしい話 - H-Yamaguchi.net
  • ホストクラブ市場が急成長している、という話 - H-Yamaguchi.net

    私が同氏のファンであることはすでに書いたこともあるが、ひとくさりだけ。ネタ系経済分析の大半は大きく分けて「経済効果」型と「市場規模」型に属するが、同氏のレポートはどちらかというと後者のほうが多いと思う。前者よりも納得しやすい根拠を提示できるが、それでもかなりトリッキーな領域だ。一歩間違えば「週刊○○」のルポライターみたいになっちゃう。そのあたりのさじ加減がうまいのだな、門倉氏。必ずミクロの「市場相場」から入って積み上げた市場規模予測は「迫力満点」。 レポートも門倉節が炸裂。内容はぜひ編をご覧いただきたいのだが、これもひとくさりだけ。タイトルにもある「2005年の市場規模」8,585億円は「店舗型」のもののみを指す由。出張ホストを含めればその市場規模は1兆円を超えるとか。不勉強にして「ホスト」と「出張ホスト」のサービスがどのようにちがうのか知らないが(あまり知りたくもないが)、とにかくす

    ホストクラブ市場が急成長している、という話 - H-Yamaguchi.net
  • 1