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平野啓一郎 本心の検索結果1 - 30 件 / 30件

  • 日本のドラマが過剰演出でダサくなってしまう問題、根底に「そうじゃないと伝わらない」という不安がある気がする

    平野啓一郎 @hiranok 小説家。1975年生。小説『マチネの終わりに』、『ある男』、新書『私とは何か 「個人」から「分人」へ』など。小説『本心』(文藝春秋社)5/26刊行!メールレター k-hirano.com/mailmagazine/ インスタ instagram.com/hiranok/ k-hirano.com 平野啓一郎 @hiranok ドラマが過剰演出でダサくなってしまう問題(やたらと怒鳴る、ムシャクシャすると部屋で暴れる、説明的なクドい台詞、ずっとBGM鳴りっぱなし…etc)の根底にある「じゃないと伝わらない」という不安、かつての家電のデザインをダサくしないと「売れない」という思い込みと重なる気がする。止めるべし。 2022-01-16 17:41:11

      日本のドラマが過剰演出でダサくなってしまう問題、根底に「そうじゃないと伝わらない」という不安がある気がする
    • 芥川の『蜘蛛の糸』を今読むと「救われるに値する人だけ救う社会」を風刺したようにも読める?

      平野啓一郎 @hiranok 先日、某インタヴューで『蜘蛛の糸』の話になって、あれは、釈迦にしては「条件付き救済」の態度が慈悲からはほど遠く、寧ろ芥川が「救われるに値する人だけを救う」という社会(国家)を風刺したのではないか、と言われ、考えさせられた。芥川の意図はともかく、今なら確かにそう読めそう。 2021-09-11 15:05:41 平野啓一郎 @hiranok 小説家。1975年生。小説『マチネの終わりに』、『ある男』、新書『私とは何か 「個人」から「分人」へ』など。小説『本心』(文藝春秋社)5/26刊行!メールレター k-hirano.com/mailmagazine/ インスタ instagram.com/hiranok/ k-hirano.com

        芥川の『蜘蛛の糸』を今読むと「救われるに値する人だけ救う社会」を風刺したようにも読める?
      • 「政治と宗教 日本の恥部にふたをするな」 平野啓一郎さん | 毎日新聞

        安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件の輪郭が少しずつ明らかになってきた。「事件は図らずも日本社会の持つ矛盾をあらわにした」。事件をそう読み解くのは、凶悪事件の加害者・被害者家族の苦悩を描いた小説も手がけ、常々政治に厳しい目を向けてきた小説家の平野啓一郎さん(47)である。 「いつか起きるのでは」懸念現実に 実は平野さん、近未来を描いた最新作「本心」で「暗殺ゲーム」にはまった主人公の同僚が前財務相をドローンで暗殺しようとする場面を描いた。「いつか政治家を狙ったテロが起きるのではと懸念していました」。平野さんがそう話し始めた。当初、襲撃対象は首相の設定だったが、小説が現実に及ぼす影響を考え、変更したという。 「2008年に起きた秋葉原無差別殺傷事件と相前後して、自分の苦境と社会への不満を『無差別殺人』という形で表現する事件が何度も起きてきました。16年の津久井やまゆり園事件、21年の小田急車内

          「政治と宗教 日本の恥部にふたをするな」 平野啓一郎さん | 毎日新聞
        • 最近読んだ本で「これめっちゃ感銘をうけた」と感じたものがありましたら、書名ぜひ教えてください!理由も込みだと嬉しいです。 | Mond - 知の交流コミュニティ

          最近読んだ本で「これめっちゃ感銘をうけた」と感じたものがありましたら、書名ぜひ教えてください!理由も込みだと嬉しいです。 畑中雅美:全然最近じゃないですけど、性格形成に大きな影響を受け、仕事する上でも「この感覚を大事にしたい」とよく読み返す絵本は『げんきなマドレーヌ』です。 Amazonの紹介文によるとパリの寄宿舎が舞台とのことなんですが、「パリの、つたの からんだ ある ふるい やしきに、」とあるだけで、子供の頃の私は孤児院のようなところだと思って読んでいました。そこで12人の女の子がシスターと暮らしていて、同じ服を着て、一緒の部屋で寝ていて、大きなテーブルでご飯を食べている。 その12人の中で最も小さい女の子がマドレーヌなんですが、ある夜、マドレーヌが盲腸炎になっちゃうんですよ。痛くて痛くて泣いていたら、夜中に病院に運ばれて手術されることになっちゃうんですね。他の子たちも突然の出来事に

            最近読んだ本で「これめっちゃ感銘をうけた」と感じたものがありましたら、書名ぜひ教えてください!理由も込みだと嬉しいです。 | Mond - 知の交流コミュニティ
          • 「能力主義」はなぜしんどい? マイケル・サンデル教授と平野啓一郎さんが語る日本社会の問題(対談全文)

            努力と成果がものを言う「能力主義(メリトクラシー)」が今、格差と分断をより深刻なものにしている。そう指摘するのは、ハーバード大学教授で政治哲学者のマイケル・サンデル氏だ。 NHKで放送された『ハーバード白熱教室』や日本でも100万部を突破した著書『これからの「正義」の話をしよう』などで知られるサンデル教授が、最新刊『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(早川書房)で警鐘を鳴らすのが、行き過ぎた学歴偏重社会とその背後にある能力主義だ。 ハフポスト日本版は10月13日、サンデル教授へのインタビュー番組を配信した。対談相手は小説家の平野啓一郎さん。直近の著作『本心』『マチネの終わりに』などをはじめ、社会にはびこる自己責任論、労働問題など、現代社会の空気がにじむような数々の作品で知られる。

              「能力主義」はなぜしんどい? マイケル・サンデル教授と平野啓一郎さんが語る日本社会の問題(対談全文)
            • 三井寿が湘北バスケ部を襲撃したわけと「理由なきテロル」の闇。 - Something Orange

              0.はじめに。 1.「殺すべきか、死ぬべきか、それが問題だ」。 2.『実存的貧困とはなにか』と「黒子のバスケ脅迫事件」。 3.ポストモダンの萌芽。 4.イワン・カラマーゾフとしての渡邊博史。 5.なぜ三井寿は湘北高校バスケ部を襲撃したのか。 6.自分から自分への距離は遠い。 7.「心の闇」のなかの光。 【配信サイト】 【お願い】 0.はじめに。 この記事の姉妹記事で「男性編」です。 ジョーカーのような「ダークヒーロー」をめざす犯罪者たちの「心の闇」とはなにか。その秘密をさぐろう。 ジョーカー [Blu-ray] ホアキン・フェニックス Amazon 1.「殺すべきか、死ぬべきか、それが問題だ」。 かつて、かの天才劇作家シェイクスピアが生み出した復讐の王子ハムレットは極限の苦悩に際して呟いた。 「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。(To be or Not to be, that is

                三井寿が湘北バスケ部を襲撃したわけと「理由なきテロル」の闇。 - Something Orange
              • 【日本学術会議問題】 平野啓一郎さん | 西日本新聞me

                ◆民主主義維持の瀬戸際 日本学術会議会員の任命拒否問題は、日本という「法の支配」下の国にあって、総理大臣が、就任早々、公然と法律に違反し、その後も違法状態が続いている、という前代未聞の出来事である。 既に670もの学術団体が抗議し、野党が批判し、法律の専門家らが問題を指摘している通り、日本学術会議法は、総理が、学術会議の「推薦に基づいて」、その会員の任命を行うことを定めている。学問の自由を守る観点から、「任命」が形式的なものに過ぎないことは、創設時の公選制から学会推薦制に法改正がなされた1983年の国会でも、当時の中曽根総理らが明言しており、また、2004年に、現行の「コ・オプテーション方式」に再度、法改正がなされた時にも変更はなかった。総理に法的に拒否権はないのである。 ◆   ◆ 菅総理は、18年に極秘に作られた「内部文書」で、推薦された人を総理が必ず任命する「義務があるとまでは言えな

                  【日本学術会議問題】 平野啓一郎さん | 西日本新聞me
                • 【「批判ばかり野党」再燃】 平野啓一郎さん | 西日本新聞me

                  ◆疑似民主主義に危うさ 昨年の衆院選以降、「野党は批判ばかり」批判が再燃し、当の野党やメディアからは、「提案型」への転換が主張されている。しかし、この議論は、前提条件をまるで無視して完全に混乱している。 そもそも、「野党は批判ばかり」批判は事実誤認である。例えば、過去5年の国会を見ても、槍玉(やりだま)に挙がっている立憲民主党会派は、政府提出法案に対して8割前後賛成している。 新型コロナウイルス対策に関しても、「1人10万円の特別給付金」、「家賃支援給付金」などの直接支援制度、「雇用調整助成金のコロナ特例措置」などは、いずれも野党の提案である。 一口に、野党からの批判と言っても、政権の腐敗に対してと、政策に対してとでは区別が必要だ。野党はそもそも、思想的に与党と異なるからこそ野党であり、政策面で対立するのは当然である。 他方、所謂(いわゆる)モリカケ問題や「桜を見る会」問題などに対しては、

                    【「批判ばかり野党」再燃】 平野啓一郎さん | 西日本新聞me
                  • 【韓国元徴用工問題】 平野啓一郎さん | 西日本新聞me

                    ◆一人の人間として思う 新日鉄住金(現日本製鉄)元徴用工訴訟に対する韓国大法院(最高裁)判決以降、メディアは「嫌韓」を煽(あお)りに煽ったが、一旦(いったん)、相手が悪いとなると、ここまで品性をかなぐり捨てるのかと、私は不気味なものを感じた。 原告4人が徴用工となった経緯は、悲惨という他ない。判決文によると、「原告2」の男性は1943年に「大阪製鉄所で2年間訓練を受ければ技術を習得でき、訓練終了後には韓半島の製鉄所で技術者として就職できる」という募集広告で労役に就くも、技術習得とは無関係の危険で過酷な作業を強いられ、暴力的な管理下に置かれた。更(さら)に44年には「現員徴用」により賃金さえ支払われなくなった。 原告中、唯一存命の李春植(イチュンシク)さんも、41年、17歳の時に、やはり「技術を習える」と騙(だま)されて「報国隊」に志願し、同種の経験をしたとされる。 ◆   ◆ この「技術習

                      【韓国元徴用工問題】 平野啓一郎さん | 西日本新聞me
                    • アーカイブ:生活の印象1|樋口恭介|note

                      極端な内容・真偽不明の情報でないかご注意ください。ひとつの情報だけで判断せずに、さまざまな媒体のさまざまな情報とあわせて総合的に判断することをおすすめします。 また、この危機に直面した人々をサポートするために、支援団体へのリンクを以下に設置します。 ※非常時のため、すべての関連記事に注意書きを一時的に表示しています。 ■ 本当に自由な思考、自由な執筆のためには、あらゆる意味での読者は不要であり、むしろ害悪であるとすら言える。私には孤独が必要だった。本当は昔から、私はそのことに気づいていたのだが、私はずっと、そのことに気づかないふりをしていた。誰かに嫌われるのが怖かったからだ。それが誰なのかはわからなかったが。 ■ もちろん、いまの私がそう思い込んでいるだけ、そう思い込み、いまの自分を肯定することで、自分の中の何かを守ろうとしているだけ、ということもありうる。 ■ 一人の人間が、その長く苦し

                        アーカイブ:生活の印象1|樋口恭介|note
                      • 映画『LOVE LIFE』(深田晃司 監督作品)&『マル激(第1121回)』より。他者理解は、わかりあえないことから。 - 田舎教師ときどき都会教師

                        この作品に限らず、映画を作るときに一貫しているモチーフは個の孤独です。もちろん、一本の映画にはいろいろなモチーフが組み合わさっていますが、中でも自分が一番信じられるもの、普遍的だと思うものが人は孤独であるということであり、それが作品の世界観の根幹になっています。家族であっても、夫婦であっても、友だちであっても、本当のところは、隣にいる人が何を考えているのかなんてわからない。 (劇場用パンフレット『LOVE LIFE』SDP、2022) こんばんは。映画監督の深田晃司さんがそう言うように、夫婦であっても、本当のところは、隣にいる人が何を考えているのかなんてわかりません。他者は、わからない。いきなりのネタバレになりますが、映画『LOVE LIFE』のエンディングが示唆するように、他者理解はある種の諦めからしかスタートできないということです。平田オリザさんの本のタイトルを借りれば、 わかりあえな

                          映画『LOVE LIFE』(深田晃司 監督作品)&『マル激(第1121回)』より。他者理解は、わかりあえないことから。 - 田舎教師ときどき都会教師
                        • 2021年に読んだ本の中からおすすめ10作品を紹介 - 書に耽る猿たち

                          昨年2021年に私が読んだ本の中から、心に残った10作品を紹介しようと思う。単純にストーリーがおもしろかった本だけでなく、好きな本、感動した本、大切にしたい本など、私の個人的な嗜好で選んだものだ。本の読み方は人それぞれなので、数が多ければいいわけでは全くないけれど、参考までに分母がどれくらいかというと、去年読んだ本は170作品(紙の本の冊数としては199冊)である。 この手のランキングのようなものは数多に存在するけれど、実は私はあまり好きではない。大切な本は個人によって異なるだろうし、その人のいまの状況によっても感じ方は異なる。だから、自分なりに見付ければいいと思うし、自分で見つけられた時こそなんとも言いようのない幸せを感じる。 とはいえ、せっかく本に特化したブログをやっているのなら、一度くらいやってみようかなと前々から考えていた。なかなか読む本を選べない人もいるだろうし、何かのきっかけに

                            2021年に読んだ本の中からおすすめ10作品を紹介 - 書に耽る猿たち
                          • 小川公代さん「ケアの倫理とエンパワメント」インタビュー ケアで読み解く文学、そして女性の「檻からの解放」|好書好日

                            小川公代(おがわ・きみよ) 1972年和歌山県生まれ。上智大学外国語学部教授。ケンブリッジ大学政治社会学部卒業。グラスゴー大学博士課程修了。専門はロマン主義文学、および医学史。著書に『文学とアダプテーション――ヨーロッパの文化的変容』(共編著、春風社)、『ジェイン・オースティン研究の今』(共著、彩流社)、訳書に『エアスイミング』(シャーロット・ジョーンズ著、幻戯書房)『肥満男子の身体表象』(共訳、サンダー・L・ギルマン著、法政大学出版局)など。 女性がケアを背負い込まないために ――ケアをテーマにした経緯を教えてください。 日本ではケアというと、家事、育児、介護などの「ケア労働」のイメージが定着していると思います。でも、たとえば介護福祉士や看護師といった職業の方は、実際に実践する中でさまざまな葛藤を抱えながら、ケアについて多面的に考えていらっしゃると思います。いろいろな人がケアを考えたり、

                              小川公代さん「ケアの倫理とエンパワメント」インタビュー ケアで読み解く文学、そして女性の「檻からの解放」|好書好日
                            • もう一つの顔。母が隠していた衝撃の事実【本心】平野敬一郎 文藝春秋刊 - ガネしゃん

                              人生… それは時に、宇宙が私を試しているのではないだろうか? そう思わせるような挑戦をこれまでに、幾度か与えられている気がしてなりません。 人生に起こる困難は、自身や周りの成長と自己発見の機会となることがあるんだと私は強く信じています。 今日はこちらの本の紹介&感想です。 あらすじ 作者 平野 啓一郎 (小説家) プロローグ 第一章 母を作った事情 自由死とは? 母が口に出した「自由死」 第二章 再会 バーチャルの世界で創り出された母親 第三章 知っていた二人 第四章 英雄的な少年 第五章 心の持ちよう主義 第六章 死の一瞬前 第七章 嵐のあと 第八章 転落 第九章 縁起 第十章 あの時、もし跳べたなら 第十一章 死ぬべきか、死なないべきか 自由死についての議論 第十二章 言葉 タクシードライバーのあらすじ 第十三章 本心 愛 時間 死 第十四章 最愛の人の他者性 最愛の人の他者性 他者性

                                もう一つの顔。母が隠していた衝撃の事実【本心】平野敬一郎 文藝春秋刊 - ガネしゃん
                              • 文学は何の役に立つのか?|平野啓一郎公式サイト

                                昨秋に公式メールレターでお届けし、過去最高の反響があった講演録。『決壊』から最新小説『本心』に至るまで、現実の苦しさに文学がどう応えられるか、その葛藤についても平野啓一郎が語っています。 この世の中で文学を問うこと 只今ご紹介いただきました小説家の平野啓一郎です。今日はこのような立派な場所にお招きいただきまして、ありがとうございます。 今日はあいにくの大雨です。少し前までは、雨が降ってもさほど気にしなかったんですが、台風の被害がまだ関東以北にかなり残っているので、これだけ降ると被災された方は大変なんじゃないかと、心配しております。 日本は自然災害も含めて、大変な状況にあると思います。そういう中で人はついつい、すぐに何か役に立つものを求めがちですが、今日はあえて「文学のサバイバル」という大きなテーマの中で、「文学は何の役に立つのか?」という身も蓋もないテーマを設定してみました。 小説家の悪い

                                  文学は何の役に立つのか?|平野啓一郎公式サイト
                                • 【新しい技術と民主主義】 平野啓一郎さん | 西日本新聞me

                                  ◆台湾コロナ対策に学ぶ 新型コロナウイルス対策で、一躍、世界の脚光を浴びた台湾のデジタル担当相オードリー・タンが、やはり今回、世界中で引っ張りだこだった歴史家のユヴァル・ノア・ハラリ(「サピエンス全史」、「ホモ・デウス」の著者)と交わした対談を読みながら、私は、深い憂鬱(ゆううつ)に襲われた。台湾が先進的な取り組みで注目されたことは知っていたが、改めてその一端を知り、日本の対応が、いかに時代錯誤で、低水準かを、痛感させられたからである。邦訳は、ウェブ上の「AI新聞」に掲載されているので、是非(ぜひ)とも一読されたい。 対談は、AI時代の人間と社会を巡ってなされたが、AIによる人間の支配に悲観的なハラリに対し、タンは実務的な具体例を挙げながら反論している。 タンによると、台湾のパンデミック対策の原則は、「速く、公平に、楽しく」だという。羨(うらや)ましい限りである。不安を感じる市民は、「19

                                    【新しい技術と民主主義】 平野啓一郎さん | 西日本新聞me
                                  • 矛盾、政治の不作為あらわに 自己責任ではなく救済の手を 安倍元首相銃撃1カ月 作家・平野啓一郎さんに聞く:北海道新聞 どうしん電子版

                                    矛盾、政治の不作為あらわに 自己責任ではなく救済の手を 安倍元首相銃撃1カ月 作家・平野啓一郎さんに聞く 安倍晋三元首相の銃殺事件から8日で1カ月になる。事件は社会に何を突きつけたのか。私たちはどう向き合うべきなのか。芥川賞作家の平野啓一郎さん(47)に話を聞いた。(聞き手・編集委員 関口裕士) ―平野さんは北海道新聞で2019~20年に連載した小説「本心」で、登場人物が政権中枢にいる政治家を暗殺しようとする場面を描いています。実際に元首相が殺された今回の事件をどう受け止めましたか。 「参院選の期間中ということもあり、最初は政治的なテロだと思いました。その後、山上(徹也)容疑者が旧統一教会(世界平和統一家庭連合)に対して強い憎悪の感情を抱き、その団体にお墨付きを与えている政治家だとして安倍元首相を狙ったことが分かってきました。ただ、個人的な恨みによる犯行だったとは単純に片付けられない。結果

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                                    • 【「批判ばかり野党」再燃】 平野啓一郎さん | 西日本新聞me

                                      ◆疑似民主主義に危うさ 昨年の衆院選以降、「野党は批判ばかり」批判が再燃し、当の野党やメディアからは、「提案型」への転換が主張されている。しかし、この議論は、前提条件をまるで無視して完全に混乱している。 そもそも、「野党は批判ばかり」批判は事実誤認である。例えば、過去5年の国会を見ても、槍玉(やりだま)に挙がっている立憲民主党会派は、政府提出法案に対して8割前後賛成している。 新型コロナウイルス対策に関しても、「1人10万円の特別給付金」、「家賃支援給付金」などの直接支援制度、「雇用調整助成金のコロナ特例措置」などは、いずれも野党の提案である。 一口に、野党からの批判と言っても、政権の腐敗に対してと、政策に対してとでは区別が必要だ。野党はそもそも、思想的に与党と異なるからこそ野党であり、政策面で対立するのは当然である。 他方、所謂(いわゆる)モリカケ問題や「桜を見る会」問題などに対しては、

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                                      • 寒くなってきました - 喫茶去

                                        今週のお題「読書の秋」 今、読書は寝る前のほんのひとときぐらい。 読んでいるのは『本心』(平野啓一郎著)です。 まだ半分を過ぎたくらいですが、忙しくて読み進められず、ベッドでは眠くなってしまうので、一節ずつの読書。 著者のコメントは── 2040年代を生きる、母を亡くした一人の青年の物語です。彼はAIによって再現された〈母〉によって、その悲しみと孤独の慰めを得ようとします。母の情報を学習したそのVF(ヴァーチャル・フィギュア)が、「自由死」を願い続けた母の「本心」を語ることを、恐れつつ期待しながら。――やがて、母の死後、初めて知ったその人間関係が、青年の心に大きな変化をもたらしてゆきます。…… 未来について考えることは、気候変動や人口減少など、現代の喫緊の課題になっています。AIやロボットが普及してゆくと、一体何の職業が残るのか? しかし、最も重要なことは、その時代の人間の「心」です。私た

                                          寒くなってきました - 喫茶去
                                        • 「一人一人の悲劇を知ることが重要」作家平野啓一郎さん、被爆者の証言や文学通じ核の非人道性を知ってほしい 【G7広島サミットへの望み】 | 47NEWS

                                          「一人一人の悲劇を知ることが重要」作家平野啓一郎さん、被爆者の証言や文学通じ核の非人道性を知ってほしい 【G7広島サミットへの望み】 被爆2世が登場する小説「マチネの終わりに」で知られる作家平野啓一郎さんは、長崎の被爆者故林京子さんの小説など、原爆文学を通して反核の思いを強めてきた。戦争や平和を抽象論で語らずに、「一人の人間がどういう悲劇に見舞われたのかを知ることが重要だ」と話す平野さん。初の被爆地開催となる先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)を前に、私たちは何を考えるべきかを尋ねた。(共同通信=調星太) ▽核兵器は穏やかな生活を一瞬で奪った 核兵器廃絶に深い関心を抱いたのは、米軍が長崎原爆の当初の投下目標としていた北九州市の出身ということが大きい。平和教育が盛んで、小学校では、米軍が天候の影響などで急きょ攻撃目標を変更したことを学んだり、広島原爆を主題にした映画を見たりした。また、米ソ

                                            「一人一人の悲劇を知ることが重要」作家平野啓一郎さん、被爆者の証言や文学通じ核の非人道性を知ってほしい 【G7広島サミットへの望み】 | 47NEWS
                                          • 平野啓一郎さん 新作「本心」で描いた近未来の「自由死」 | 毎日新聞

                                            コロナ禍が格差拡大に拍車をかけ、AI(人工知能)技術の進歩や気候変動、少子化が、社会の姿を大きく変えつつある。これから世界はどうなっていくのか。小説を通じて人間の心のあり方や、社会との関係を問うてきた作家の平野啓一郎さんは、26日発売の新刊「本心」(文芸春秋)で近未来の日本を描いた。「社会が変化し続ける限り、文学も終わらない」と語る平野さんに、作品に込めた思いを聞いた。【関雄輔/学芸部】 格差の果てにあるものとは 「この数年、取材などで未来について聞かれることが増えました。僕自身、子供が2人いて、その子たちがどんな世の中を生きていくのか考えることがあります。未来を考えることは、現在の教育の問題にも直結しています」 物語の舞台は、自由死(安楽死)が合法化された2040年代の日本。母子家庭で育った主人公の青年は、自由死を望みながら、事故で命を落とした母を、AIとVR(仮想現実)技術で「ヴァーチ

                                              平野啓一郎さん 新作「本心」で描いた近未来の「自由死」 | 毎日新聞
                                            • 芥川賞作家の平野啓一郎氏「今が令和何年か、もうわからなくなってる。いい加減、全部西暦に統一して」

                                              平野啓一郎 @hiranok 小説家。1975年生。小説『マチネの終わりに』、『ある男』、新書『私とは何か 「個人」から「分人」へ』など。小説『本心』(文藝春秋社)5/26刊行!メールレター k-hirano.com/mailmagazine/ インスタ instagram.com/hiranok/ k-hirano.com 渡辺輝人 🇺🇦連帯 @nabeteru1Q78 実務的にいうと、平成と令和は下一桁が一致するようになっています。平成33年=令和3年。上皇は退位するときに、元号の生き残りのためにその辺を意識した可能性はあると思っています。 twitter.com/hiranok/status… 2021-02-08 09:14:40

                                                芥川賞作家の平野啓一郎氏「今が令和何年か、もうわからなくなってる。いい加減、全部西暦に統一して」
                                              • 2016-2018年のウェブ小説書籍化③ SF系ウェブ小説の書籍化と純文学が狙った「足し算」型のウェブ小説|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

                                                2016年から2018年にかけては、広い意味での一般文芸に含まれるSFと純文学でもウェブ小説書籍化の動きが見られた。ただ、SFはウェブ小説との折り合いを見つけられたのに対して、純文学は散発的な施行に終わった。「歴史」を事実ベースで辿るに留まらず、今回はその違いがなにゆえだったのかまで考えてみたい。 SF系ウェブ小説書籍化の一般化 前回挙げた北野勇作の100文字SFのように、2016年からはウェブ発のSF小説が書籍化されることが当たり前になっていく。 早川書房が主催する第4回「ハヤカワSFコンテスト」で優秀賞を受賞した吉田エン『世界の終わりの壁際で』と黒石迩守『ヒュレーの海』はウェブが初出の作品だった。 吉田は2014年ころから「小説家になろう」で執筆を開始。黒石は2010年頃から個人サイト「矛盾でふらぐ。」で、2011年末頃から「なろう」で活動を開始。両作品は「なろう」投稿作を元にしている

                                                  2016-2018年のウェブ小説書籍化③ SF系ウェブ小説の書籍化と純文学が狙った「足し算」型のウェブ小説|飯田一史|monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。
                                                • 『本心』特設サイト|平野啓一郎

                                                  『マチネの終わりに』『ある男』に続く、平野啓一郎 感動の最新長篇! 「心配だっただけでなく、母は本当は、僕を恥じていたのではなかったか?」ロスジェネ世代に生まれ、シングルマザーとして生きてきた母が、生涯隠し続けた事実とは── 急逝した母を、AI/VR技術で再生させた青年が経験する魂の遍歴。 ●四半世紀後の日本を舞台に、愛と幸福の真実を問いかける、分人主義の最先端。 ●ミステリー的な手法を使いながらも、「死の自己決定」「貧困」「社会の分断」といった、現代人がこれから直面する課題を浮き彫りにし、愛と幸福の真実を問いかける平野文学の到達点。 ●読書の醍醐味を味合わせてくれる本格小説。 舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。 母の友人だった女性、かつて交際関係のあった老作家…。それらの人たち

                                                    『本心』特設サイト|平野啓一郎
                                                  • サンデル教授に聞く「能力主義」の問題点。自己責任論の国・日本への処方箋は? 【マイケル・サンデル×平野啓一郎特別対談】

                                                    Discussion with Professor Michael J. Sandel and author Keiichiro Hirano about meritocracy and self-responsibility. *English subtitles are provided for Japanese. *The explanation of this program in English is at the bottom. 日本で100万部を突破した著書『これからの「正義」の話をしよう』や、『ハーバード白熱教室』(NHK教育テレビ・現Eテレ)で知られるマイケル・サンデル教授。 最新刊『実力も運のうち 能力主義は正義か?』で、行き過ぎた能力主義、成果主義によって社会の分断が深まっていることに警鐘を鳴らします。 ハフポスト日本版ではマイケル・サンデル教授へのインタビュー番

                                                      サンデル教授に聞く「能力主義」の問題点。自己責任論の国・日本への処方箋は? 【マイケル・サンデル×平野啓一郎特別対談】
                                                    • 吉藤オリィ 著『ミライの武器』より。世の中は未完成で、生き方に正解はない。十七にして惑わず。 - 田舎教師ときどき都会教師

                                                      少なくとも生きることがつらいと思うことは減り、死んでしまいたいと思うことは無くなった。「世の中は未完成で、生き方に正解はない。だから私にもできることがあるかもしれない」。なんの根拠もないただの勘違いだ。でもそんな勘違いが、17歳の私を研究者の道へすすませた。 (吉藤オリィ『ミライの武器 「夢中になれる」を見つける授業』サンクチュアリ出版、2021) おはようございます。先週の通勤(🚃)のお供は月火水がロボット開発者の吉藤オリィさんで、木金が小説家の平野啓一郎さんの新刊でした。オリィさんは『ミライの武器』、そして平野さんは『本心』です。もしかしたら平野さんはオリィさんが開発した分身ロボット「オリヒメ」にヒントを得たのかもしれないって、リアル・アバターという職業が登場する、近未来小説の『本心』を読みながらそう思いました。リアル・アバターというのは、要するにオリヒメのようなものを「装着」して、

                                                        吉藤オリィ 著『ミライの武器』より。世の中は未完成で、生き方に正解はない。十七にして惑わず。 - 田舎教師ときどき都会教師
                                                      • 進化するAIは「人間の脳」に近づいているのか、人工知能研究の最先端に迫る | 文春オンライン

                                                        2020年9月2日から5日にかけ、メディアプラットフォームnoteを運営するnote社の主催で、リアル×オンラインの融合で創作の輪を広げる祭典「note CREATOR FESTIVAL」が開催されました。 連日おこなわれたトークセッションの中の一つ、「人間の輪郭を文学とテクノロジーから読み解く」には、小説家の平野啓一郎さんと人工知能研究者の松尾豊さんが登場。note株式会社代表の加藤貞顕さんがモデレーターを務め、最新の人工知能研究を紹介しながら人間の知能の謎に迫るという、知的好奇心をかき立てられるセッションになりました。 (構成=崎谷実穂) メールや写真から、故人をAIで復元することはできる? 加藤 本日は芥川賞作家の平野啓一郎さんと、人工知能(AI)研究の第一人者である松尾豊さんをゲストとしてお招きしました。平野さんとは、5年ほど前に『マチネの終わりに』という作品の編集として、お仕事を

                                                          進化するAIは「人間の脳」に近づいているのか、人工知能研究の最先端に迫る | 文春オンライン
                                                        • 小説「音声先行」が潮流? 過熱する”耳読書”市場 - ITmedia NEWS

                                                          俳優や声優などが読み上げた本の音声を聴いて楽しむ「オーディオブック」。聴き放題サービスの浸透や新型コロナウイルス禍による在宅時間増もあって急拡大しており、部数が伸び悩む文芸書の読書発掘や、新しい表現の可能性にも期待がかかる。 俳優や声優などが読み上げた本の音声を聴いて楽しむ「オーディオブック」。聴き放題サービスの浸透や新型コロナウイルス禍による在宅時間増もあって急拡大しているこの“耳読書”市場に、小説家たちも熱い視線を注いでいる。オーディオブック向けに新作を書き下ろしたり、紙や電子の発売と同時に配信したり。部数が伸び悩む文芸書の読書発掘や、新しい表現の可能性にも期待がかかる。 俳優の朗読で世界観体現 「日本語は漢字とひらがなの組み合わせのようなデザインで魅せることもできる。私自身、目で読むリズムに頼ってきた面があるけれど、今回は新しい形に出会えた気がします」と話すのは作家の川上未映子さんだ

                                                            小説「音声先行」が潮流? 過熱する”耳読書”市場 - ITmedia NEWS
                                                          • 平野啓一郎×DJ RIO対談 バーチャル社会で分人主義は加速する

                                                            『ドーン』『私とは何か 「個人」から「分人」へ』で分人主義、人間を一つの「個人」ではなく、シチュエーションに応じた自分──様々な「分人」の総体として捉える考え方を提唱した平野啓一郎。 5月に発売となった最新作『本心』で主人公は、亡くなった母の情報を学習したAIが再現する3Dモデル「バーチャル・フィギュア」と向き合う中で、自分の知らなかった母の分人と出会う。 対するはスマホ向けメタバース「REALITY」の運営、KMNZをはじめバーチャルタレントをプロデュースするREALITY株式会社代表の荒木英士ことDJ RIO。 バーチャルYouTuberやアバターについて考える時に、分人主義は避けて通れない。2019年、4人に分裂したキズナアイに関連した声明文に登場したのはもちろん、アバターをまとう時、実空間とは異なる自分──分人として我々は仮想空間で時を過ごす。 分人主義とアバター、貧困と格差や能力

                                                              平野啓一郎×DJ RIO対談 バーチャル社会で分人主義は加速する
                                                            • 怪物的なエンタメ性と深み!2023年読書ベスト16冊! #読書 #エンタメ - ごんブロ

                                                              2023年に読んだ本は78冊でした。 いままさに読んでいる最中の79冊めがフランシス・ハーディングの『嘘の木』で、もしかしなくてもベストランキング上位に食い込みそうな面白さなのですが、そうなった場合はしれっと追記したいと思います。 (※ハーディング『嘘の木』を追記しました。12月31日) ことしも読んだ本に個人的な採点づけをおこなったので、点数順に発表していきます。 また、ことしは毎月ブログに読書感想記事を書いていたので、感想についてはこの場では詳しく書いていません。もし気になった方は、ぜひ検索窓から本の名前をサーチしてみてください。 地図と拳/小川哲 近代家族の成立と終焉/上野千鶴子 本心/平野啓一郎 帰りたい/カミーラ・シャムジー 世界の果てのこどもたち/中脇初枝 奇妙な人生/スティーブン・ドビンズ 愛がなんだ/角田光代 他人の家/ソン・ウォンピョン 目の見えない白鳥さんとアートを見に

                                                                怪物的なエンタメ性と深み!2023年読書ベスト16冊! #読書 #エンタメ - ごんブロ
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