1. はじめに 東日本大震災から丸3年が経過した。被災地が広域で、交通路線の細い東北沿岸部であったため、従来の災害とは異なり、早い段階から復旧にボランティアツアーを活用する動きがみられた。同時に、地域経済の回復のため、被災各県の自治体からは自粛ムードの払拭や早期の観光復興を目指す表明がなされたこともあり、生活者の間で、積極的に被災地の商品を購入し、お酒を飲むという「買って応援」という動きが見られた(生活者の震災後の変化については、当研究所の2011年4月以降計7回の自主調査を参照)。その後、復旧が進むにつれ、「買って応援」やボランティアツアーから、応援ツアーや視察、被災体験を語ってもらう「学びのツアー」などが広がっていった。 応援ツアーや視察の設定には、被災された方々の心情をくみ取ったうえでの詳細な現地情報が不可欠であるとともに、早期の観光復興を意識し、訪問者の希望にも応えられる橋渡し
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