新型PS3の筐体内上部あった冷却機構や電源モジュール,BD装置の3ユニットを一通り分解し終え,いよいよメイン基板を取り出す。メイン基板は,シールド用と思われる2枚の金属板で上下を挟まれている。その様は,メイン基板という「あんこ」を金属製の皮で挟んだ最中のようである(図1)。 2枚の金属板のうち,上側の金属板は,大小の穴が数箇所空いている。中でもマイクロプロセサ「Cell」やグラフィックスLSI「RSX」の上側にあたる部分は金属板が大きく切り取られている(図2)。消費電力が大きくて熱源となる箇所をヒートシンクによって効率良く冷却するための処置である。 さっそく2枚の金属板を外してメイン基板を取り出す(図3)。基板上に目立つのはCellとRSXである。Cellは今回の新型PS3で従来の65nm版から45nm版に変更された。今回のPS3が薄型・小型化でき,消費電力の低減できたのは,45nm版Ce
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