ことし12月に、金星を回る軌道への投入に再び挑戦する日本の金星探査機「あかつき」が、先月末から太陽に接近し、当初の予定にはなかった高温の状態にさらされながら飛行を続けています。JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、これまでのところトラブルは起きていないということです。 あれから5年、「あかつき」は、ことし12月に残された小型のエンジンを使って、金星を回る軌道への投入に再び挑戦します。ただ、5年前の失敗に伴って、当初の予定にはなかった、より太陽に近いコースをやむをえず飛行していて、先月末から最も高いところでは140度の高温にさらされながら飛行を続けています。これは、当初、想定されていた最高温度の100度を40度上回るもので、設計上は180度まで耐えられることになっていますが、JAXAでは、事前の想定にはない高温の状態によって機器が故障したりしないか気をもみながら監視を続けています。JA