地球から約1億3000万光年離れた高密度の天体「中性子星」が衝突・合体した際に放出した重力波を、米欧の国際研究グループが初めて観測することに成功し、16日発表した。ブラックホールの合体による重力波は米国の重力波望遠鏡「LIGO(ライゴ)」が観測に成功しているが、今回は重力波とともに、光やエックス線などの電磁波も初観測した。重力波をきっかけに、宇宙の謎の解明を目指す新たな天文学が始まった。 LIGOと欧州の重力波望遠鏡「VIRGO」(バーゴ)は8月17日、ブラックホールと異なる特徴がある重力波を約6分間観測。「うみへび座」の方向にある、1億3000万光年離れた二つの中性子星(太陽の重さの1・2~1・6倍)が衝突・合体した際に放出された重力波と断定した。
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