JR身延線の甲斐岩間駅前にある、はんこのオブジェ=山梨県市川三郷町で2020年4月28日午後3時56分、金子昇太撮影 新型コロナウイルスの感染拡大は、慣れ親しんだ「はんこ」の位置づけを揺さぶっている。感染拡大防止のため、政府はテレワークの推進を掲げているが、押印のために出社するケースも多い。中西宏明・経団連会長が4月27日の記者会見で印鑑について「ナンセンス。美術品として残せばいい」と手厳しい一言を加えたほか、印鑑を「完全廃止する」と宣言して電子契約に移行することを決めた企業も出てきた。矢面に立たされる印鑑。一大産地・山梨県からは「テレワークの推進はわかるが、印鑑がスケープゴートにされているようだ」と、嘆きの声も聞こえてくる。【野呂賢治】 新型コロナで状況激…
シャツ生地の風合いと、鎌倉シャツのタグがおしゃれな「シャツ屋がつくるマスク」=メーカーズシャツ鎌倉提供 新型コロナウイルスによるマスク不足を解消しようと、メーカーズシャツ鎌倉(神奈川県鎌倉市)がシャツ生地で製作した「シャツ屋がつくるマスク」が好評だ。当初用意した25万枚は既に品薄状態で、15万枚の増産を決めた。さわやかなオックスフォード地やピンストライプ柄が「ふさいだ気持ちを明るくしてくれる」と人気で、米国からの注文も増えているという。 同社では、政府の緊急事態宣言に伴い、店舗を臨時休業とする一方、「安全で快適に過ごしてもらうためのアイテムの試作」を重ねてきた。マスクはその第1弾で、17日からオンラインの予約販売を始めた。17種類の柄を用意したところ、数日で品薄状態に。21日から増産分を追加する。
新型コロナウイルス感染症防止のために、各職場でリモートワークが進む中、日本独特の“ハンコ文化”が壁になっている。「毎週ハンコを押すために出社している。もったいないというか無駄というか……」。東京都内の女性会社員は話す。リモートワークを推進する企業による相談会でも、会社の代表印の取り扱いが課題に挙がった。解決策はあるのか。【木許はるみ/統合デジタル取材センター】 上司もハンコのために出社 都内のある大手メーカーでは3月上旬から全社的にリモートワークが導入された。しかし、ここに勤務する40代の女性社員は、経費精算の申請書に上司の印をもらうため、毎週1~2回、電車で30分かけて出社する。 当然、その上司も押印のために出社している。ほかの書類もあるので上司は週に3~4日は会社にいるという。 申請書自体はパソコンで作成できるが、それを印刷して押印したものを提出しなければならないのだ。そこには自身のほ
原爆投下や原発事故を巡って外国人からこう指摘されることがある。「日本人はもっと加害者を、責任者を憎んでもいい。なぜそんなにおとなしいのか?」。私たちは誰かを、もしくはある国を憎むという意味を、その影響を心底分かっているのだろうか。「憎しみ」をテーマにした映画を撮ったドイツ人の映画監督、ファティ・アキンさん(44)と、社会学者、大澤真幸さん(59)と共に考えた。【藤原章生】 アキンさんの新作「女は二度決断する」(14日から全国で上映)は、ドイツ人女性が主人公。思慮の浅いネオナチのカップルによる爆破テロで、トルコ系移民の夫と幼子の命を一瞬にして奪われる。自殺未遂を起こすまで追い込まれた彼女の苦境、証拠不十分で容疑者に無罪判決が言い渡される法廷、そして彼女自身の手による「決着」--が描かれる。
早起きの学生アスリートほど、睡眠障害があるとの研究結果を、筑波大などのチームが国際睡眠医学専門誌に発表した。20歳前後は体内時計が夜型になっている人が多く、無理な早起きが睡眠障害につながっている可能性があり、練習時間の工夫も必要だという。 チームは2016年、同大など5大学の体育学部生で運動部に所属する906人(平均年齢19.1歳)に睡眠の状態を聞き、起床や就寝時刻など生活習慣との関係を調べた。 その結果、夜間によく眠れなかったり、日中に極度に眠くなったりするなど、睡眠障害と見られる学生は421人(46.5%)いた。午前8時台以降に起床する学生と比べ、午前5時台以前の人のリスクは5.5倍、同6時台で3倍、同7時台で1.8倍だった。
明治維新後のインフラ整備で優先順位が低かったことに端を発する アメリカやドイツなど、多くの先進国では高速料金はタダだ。なのに日本ではバカ高い料金を取られる。これはいったいナゼだろう? 歴史をひも解くと、その理由が見えてくる。 まず、なぜ日本では高速道路が有料なのか。答えは、日本が貧乏だったからだ。「日本は貧乏じゃない! 世界有数の金持ち国のはずだ!」という反論もあろうが、高速道路の建設が始まったのは1960年代。太平洋戦争が終わった約20年後で、当時の日本はやはり貧乏だった。 なにしろ日本は戦争に負けて、主要工業地帯は焼け野原になってしまった。その時点で大貧乏である。しかも日本は敗戦前から、もともと道路インフラが極端に貧しかった。なにしろ江戸時代まで、日本の街道は基本的に徒歩用で「クルマ」の使用は禁止。馬車なんかなかったが、人が曳く荷車すら「道が傷む」という理由でほぼ使用が禁止されていた。
平昌冬季五輪は15日で開幕から1週間を迎えた。フィギュアスケートは午前10時に始まる一方で、ノルディックスキーのジャンプは午後9時半に開始され、終了が日付を越えた。競技日程は国際オリンピック委員会(IOC)の収入源となるテレビ放映権に配慮したものだ。また、強風による中止や延期が相次ぎ、厳しい気象条件が競技や運営にも影響を与えている。平昌大会が示すゆがんだ五輪の現実は同じ東アジアで開かれる2020年東京大会への教訓も多い。【小林悠太、平昌・平本泰章】 16日に男子ショートプログラム(SP)が始まるフィギュアスケートは全ての種目の開始が午前10時台。最初の種目となった9日の団体男子SPは有力選手の転倒が相次いだ。宇野昌磨(トヨタ自動車)は「あれだけたくさん失敗するのは初めて見た」と振り返り、一部の選手から朝の開催への不満の声が漏れた。
残業時間が月60時間を超えると、幸福度が上昇する=パーソル総合研究所・中原淳 長時間労働に関する実態調査 人材サービスのパーソル総合研究所と中原淳東京大准教授(人材開発)が共同で行った残業実態調査で、残業時間が60時間を超えると健康リスクは高まるのに幸福度は上昇することが分かった。幸福度は残業時間が長くなると少しずつ下がるが、60時間を超えると跳ね上がる。会社への満足度や仕事への意欲も同様に60時間を超えると上がったという。【中村かさね/統合デジタル取材センター】 調査は昨年10月、社員10人以上の企業に勤める管理職1000人と従業員5000人の計6000人を対象にインターネットでアンケートを行った。8日に両者が共同で記者会見し、結果を発表した。
ついに開幕する平昌冬季五輪。ケガから復帰した羽生結弦選手の連続金メダルへの期待も高まるなど、やはり日本人が最も注目するのはフィギュアスケートだろう。実際、フィギュア好きの日本人は多く、フィギュアOG・OBで言えば、“国民的妹”だった浅田真央やバラエティ番組のMCまで務める村上佳菜子、“泣き虫キャラ”を確立した織田信成、“イナバウアー”の荒川静香など、元フィギュアスケート選手のテレビでの需要も年々増えており、その活躍ぶりは目を見張るばかりだ。 【写真】織田信成、息子2人とUSJにお出かけ プライベートショット公開 ◆伊藤みどりから現在の羽生人気まで 愛され続けるフィギュアスケーターたち 今回の平昌五輪の男子フィギュアスケート代表・宇野昌磨選手は、「2018年期待の新成人ランキング」(オリコン調べ)で堂々の1位に輝いている。もはや日本ではフィギュアスケーターは“期待が持てる若者”の代格表にまで
警察官を輸送するために使われるバス 街中でもけっこう見かける機会がある、青地に白い2本のストライプが入った警察のバス。これは人員輸送車、もしくは遊撃車と呼ばれる車両で、警備のための警察官を輸送するために存在している。 ワンボックスベースの小型人員輸送車やマイクロバスベースの中型人員輸送車、さらに中型バスがベースの大型人員輸送車などがある。「青地に白の太帯2本」は「機動隊カラー」と言われていることから、警備のために移動する機動隊員の輸送が主な任務。 窓ガラスやライトの部分が金網でカバーされているが、これは投石対策のため。 警察が逮捕した被疑者を警察署や検察庁・裁判所へ移送する際に使う「護送車」は、被疑者の逃走防止のための鉄格子が窓ガラスの内側にある。その点が人員輸送車との大きな違い。 人員輸送車も物々しい金網に囲まれているので、「あのクルマには、逮捕された悪い人(被疑者)が乗っているのでは?
摩耗が進むと走らなくなってしまい、交換はかなりの費用が必要 MT車の発進時に欠かせない 半クラッチ。モーターみたいに起動トルク=最大トルクなら半クラッチに頼らなくてもいいのだが、エンジンはある程度回転を上げないとトルクが出ない。そのため低回転でスムースに発進するためにはクラッチをわざと滑らせて(=半クラッチ)、停止しているタイヤ側と回転しているエンジン側の回転差を吸収する必要がある。 しかし、この半クラッチを必要以上に多用するとクラッチが滑ることによって摩擦熱が生じ、クラッチの摩剤の摩耗が進むのでクラッチの寿命が短くなる。クラッチは消耗品だが乗り方によって消耗度に大きな差があり、摩耗するとクラッチペダルを戻し、繋いでいてもクラッチが滑るようになり、最悪走れなくなってしまう……。 走り方にもよるが、短い人は5万kmも持たないし、10万km以上持たせられる人もいる。クラッチのオーバーホール(交
日清食品がカップ焼きそばの湯切りでダムの放流を体験してもらうためにオンラインストアで発売する「ダム湯切りプレート」の「月山ダム」(山形県)版=日清食品提供 日清食品(東京都新宿区)は29日、カップ焼きそばでダムの放流の感覚が味わえる3種類の「湯切りプレート」を発売した。主力商品の「U.F.O.」用で、カップ焼きそばのふたにダムの写真がプリントされたプレートをかぶせると、湯切り口から出るお湯がダムの放流のように見えるという。シンプルな仕組みだが、構想から商品化まで2年を要した「力作」で、同社オンラインストアでの限定販売。税抜き200円。 同社の広報担当者は「湯切りはカップ焼きそばで避けて通れない所作で、『面倒』などネガティブにとらえられがちだった。これを楽しいものに変えられたら、カップ焼きそばのポテンシャルが花開くと思った」と話す。一昨年からさまざまな企画が浮かんでは消え、昨年4月ごろに写真
噴火した草津白根山の火山灰で覆われた山。中央はスキー場=群馬県草津町で23日午後0時10分、本社ヘリから 気象庁は、草津白根山(群馬、長野県境)が23日午前10時ごろ噴火した模様と発表した。振幅の大きい火山性微動を観測した。一方、同日午前10時10分ごろ、群馬県草津町の草津国際スキー場で雪崩が発生した。4人ほどが巻き込まれたと吾妻広域消防本部に119番が入った。雪崩が起きたのはスキー場の清水沢付近。スキー場では停電が発生した。 陸上自衛隊によると、群馬県草津町の雪崩に陸自第12旅団(司令部・群馬県榛東村)の複数の隊員が巻き込まれたという情報がある。冬季訓練中だったとみられる。陸自が安否などを調べている。
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