今年2月から3月にかけて東京銀座の中和ギャラリーで柴田和 今昔展PART IIが開かれた(2月27日〜3月4日)。柴田の高校生のときの作品から最新の作品までが並んでいた。柴田は1934年生まれだから今年83歳になる。その高校生のときの作品の完成度の高さに驚いた。それで柴田がどんな半生を歩んで来たのか興味を持ち、柴田に時間を取ってもらって話を聞いた。 柴田は1934年(昭和9年)9月愛知県一宮市に生まれた。6歳のとき画商をしていた父が亡くなったので母と群馬県藤岡市に転居した。 1950年(昭和25年)に群馬県立藤岡高校に入学する。絵が好きだったので美術部に入り、3年生のとき美術部長になり、群馬県美術家連盟展に出品した作品が上毛新聞社長賞を受賞する。さらに全日本学生油絵コンクール高校の部で、天作賞に次ぐ地作賞に選ばれる。 1954年(昭和29年)武蔵野美術大学に入学、その年の武蔵美文化祭に高校