今年の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」では、次世代テレビを巡って二極化した路線が明確に見えてきた。技術力を武器に"超高画質"を目指す日本企業と、アプリやコンテンツを中心にサービス化に活路を見いだそうとしている韓国企業だ。次世代テレビを巡る標準化競争もからみ、今後の成否が注目されている。 ■高画質を志向する日本メーカー ソニーが展示した「Crystal LED Display」は今回のCESのなかで最も高画質なディスプレーといえる。その仕組みはLEDを液晶ディスプレーのバックライトに使うのではなく、多数のLEDそのものに自己発光させている。大型ビジョンなどで使われるのと同じ構造で、LEDを超小型化したと考えればわかりやすい。同製品では55インチのサイズに600万個のLEDが使われている。 同ディスプレーは高い技術力があるからこそ実現できる。関係者によるとまだ開