自然に対する絶対的な無力感 哲学思想を学んでも回帰するボクの考えの元にあるのが、「自然に対する絶対的な無力感」である。これって日本人の精神性の原点ではないだろうか。日本的な自然主義はこの無力感、そして自然への恐れ、敬意から始まる。そして理論的な空論よりも実働的な成果を重視する。 ボクの日常哲学派の慣習主義は日常が成立することの深遠さを認める。ヒュームや、ウィトゲンシュタインの西洋思想的背景はおいておいても、日本の基底には、論理より、自然があり慣習を重視する文化がある。 一つには運命共同体のハイコンテストな島国では、考えを相対化して論理化する超越的思考は必要とされない。そんなこと考えるより実際に会えばシンクロしてわかりあえるわけだから。 このような日本の慣習主義が意識されたのは鎌倉仏教以降だろう。それまでの漠然とした慣習主義が表現方法を持った。そこには漠然とあったものが表現されてことと、表現