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ブックマーク / xtech.nikkei.com (141)

  • 調べれば調べるほど分からなくなる「クラウド」

    2005年にGoogle Map/Google Earthが公開されたとき,コンシューマ・ユーザーはその斬新なUI(ユーザー・インタフェース)に衝撃を受けた。Ajaxをはじめとするリッチ・クライアント技術を使ったWebサイトや企業情報システムが続々登場してきた。しかし,その裏でサーバーの方もすごいことになっていた。 検索やECサイトなどのサービスを提供するために,GoogleAmazonMicrosoftでは,数十万台単位のサーバーを運用するデータセンターを作り上げていた(関連記事:「「ゲイツ後」の世界」)。各社はメモリーやプロセスの分散技術やシステムの管理技術を駆使して,けた違いの数のサーバーを運用している。そのインフラをサービスとして公開し,誰もが様々なアプリケーションやミドルウエアを載せられるようにした。これがクラウド・コンピューティングの実体である。 よく「鶏が先か卵が先か」と

    調べれば調べるほど分からなくなる「クラウド」
    suikyo
    suikyo 2009/06/10
    クラウド時代に移行する際、実システム構築・運用で起きそうな問題が山ほどある
  • 若い時にプログラムを書こう、必ず人生の豊かさにつながる

    システムインテグレータ最大手NTTデータを率いる山下社長は若い頃、汎用コンピュータ用のデータベース開発に取り組み、プログラムを自ら作っていた。その経験から山下氏は「人生のどこかで手を動かしてプログラムを作る仕事を経験した方が絶対に面白い。20代あるいは30代の前半くらいまでに真水の仕事をどれだけやったか、それがその後の人生の豊かさにつながる」と同社幹部としては異例の発言をする。(聞き手は谷島 宣之=日経コンピュータ編集長、写真は小久保松直) 2009年度、100億円近い投資を計画していると聞く。狙いは何か。 100億円のうち、40億円くらいかけようと考えているのが、「倍速開発」という案件です。これが一番大きい投資になります。我が社としてぜひともやらないといけないのは、お客様のお気の召すまま、ご希望のオーダーメード・システムを、パッケージ・ソフトを使った場合と同じスピードで作って差し上げる、

    若い時にプログラムを書こう、必ず人生の豊かさにつながる
    suikyo
    suikyo 2009/06/04
    『ずっと気になっていたのだが、そもそもNTTデータの社員は開発をしているのか。』いい質問。今から社長が旗振っても間に合うか…間に合って流れが変わればいいのだけど、現場はもう皮肉屋のものではないか?
  • 本当に「騒ぎすぎ」だったのか

    新型インフルエンザの感染の広がりも、少しずつ落ち着いてきたようだ。そのためか、国の検疫体制や自治体・学校の対応、企業の感染防止策などに対して、「騒ぎすぎだ」「もっと冷静に」と指摘する声があちこちから聞こえるようになった。 現状の対策が行き過ぎたものであるなら、「騒ぎすぎ」という批判が出るのは仕方がない。しかし、4月末に新型インフルエンザの発生が確認された当時から現在までの状況を「騒ぎすぎだった」と一言で総括するのは非常に危険だと思う。 こうした批判は、「ウイルスの毒性が比較的弱く、感染者の症状もそれほど重くない」という事実が分かった今だからこそ言えることだ。いわば“後出しジャンケン”である。 筆者はこうした“後出し”の意見に違和感を覚えると同時に、企業が今後、より強力な新型インフルエンザの発生に備えて対策を準備することに、ネガティブなイメージを与えてしまうのではないかと危惧している。パンデ

    本当に「騒ぎすぎ」だったのか
    suikyo
    suikyo 2009/06/04
  • クラウド時代の到来で、コンピュータサイエンスは「終わった」

    クラウド時代の到来で、コンピュータサイエンスは「終わった」 国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 教授 佐藤 一郎氏 「コンピュータサイエンスは終わった」。こう広言するコンピュータサイエンスの研究者がいる。国立情報学研究所(NII)の佐藤一郎教授だ。目ぼしい進展が見られない上、有望視されるクラウドコンピューティングの研究はクラウドを「持てる者」でないと困難だからだ。一方で、コンピュータサイエンスの研究成果は様々な分野に応用できると佐藤氏は主張する。(聞き手は、中田 敦=日経コンピュータ) 2008年後半から「コンピュータサイエンスは終わった」と明言しているそうですね。 コンピュータサイエンスが危機に陥っている証拠には事欠きません。バイオサイエンス(生命科学)と比べると、その差は歴然としています。バイオ分野では新しい実験装置や知見、医療技術、薬品が次々と登場しています。ところがコンピュ

    クラウド時代の到来で、コンピュータサイエンスは「終わった」
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    suikyo 2009/05/26
    コンピュータサイエンスの適用先を広げる
  • 本当に「いす」がなかった,キヤノン電子のオフィス

    先日,キヤノン電子の酒巻久社長に,桜が満開となっていた同社の秩父工場(写真1)を案内していただいた。酒巻社長は『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』(祥伝社)の著者であり,職場から「いす」をなくすという大胆な改革を実行した人である。秩父工場内には,応接室など一部を除き,会議室にも,開発部門や管理部門のオフィスにもいすがない。もちろん,社長室にもないという。 『椅子と~』によると,会議室からいすを撤去したことで会議への集中力が高まり,年間の会議時間が半減した。またオフィスでも,立つことで社員同士のコミュニケーションが密になり,問題解決の精度やスピードが劇的に改善したという。いす代も不要になり,いすをなくした分スペースが節約されるなど「いすをなくすことのメリットは計り知れない」(酒巻社長)。 筆者は秩父工場にお邪魔する前に酒巻社長の『椅子と~』を読み,いすをなくすことで大きな収益改善効果が

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    suikyo 2009/05/19
    すげーーー
  • リニア新幹線は品川始発でよいのか

    2025年の開業を目標に建設ルートの選定などが進むリニア新幹線。中間駅の設置場所とともに関心を集めているのが、東京側の始発駅についてだ。 JR東海は現段階で、品川駅を始発とする方向で最終調整を進めている。品川駅周辺はめまぐるしい発展を遂げているものの、東京の中心といえばやはり大手町・丸の内・有楽町の近辺だ(大丸有地区)。最大多数の最大幸福を追求するなら、東京駅を始発にするのが良さそうに思える。 JR東海はなぜ始発駅を品川とするのか、その選択は適切か、東京駅が始発となることはあり得るのか――。都内に設ける駅について解説する。 東海道新幹線も乗車できる駅が候補 JR東海がリニア新幹線の具体的な事業計画を発表したのは2007年12月25日のこと。東京側始発駅の設置場所については、利用者がリニア新幹線と東海道新幹線を選んで乗車できるようにするとの考えから、当初は東京、品川、新横浜の3駅を候補に挙げ

    リニア新幹線は品川始発でよいのか
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    suikyo 2009/04/27
  • 「考える信号機」で渋滞緩和とCO2削減、長野県警

    長野県警は4月14日、長野県佐久市内の上信越道佐久ICやJR佐久平駅周辺で「考える信号機」の運用を開始した。上流側の交通流を把握して、下流側の交通流を予測する。渋滞を緩和して、排気ガスを減らすことでCO2の削減につなげる。 考える信号機は、警察庁のモデル事業として導入された。設置区間は、大型商業施設の進出が相次ぎ平日と休日の交通量の差が激しい国道などの約9km。30カ所の交差点に、30基のプロファイル信号制御機、180灯のLED車両用信号機と144基の車両感知器を設置した。センサーで車の台数を測定し、交通量によって青・赤の点灯時間を調整する。従来の信号機は、あらかじめ測定した交通量に基づいて、曜日や時間帯などによって点灯時間のパターンを作成しているため、状況に応じて変更することができない。 信号機から150m程手前にセンサーを取り付け、感知した情報を利用して制御する信号機も、他県で運用され

    「考える信号機」で渋滞緩和とCO2削減、長野県警
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    suikyo 2009/04/20
    面白い。センター経由でもいいとは思うけれど。
  • 日本発の仮想マシンはどのように作られたか

    発の仮想マシン・ソフトウエアBitVisor 1.0が2009年3月30日,オープンソース・ソフトウエアとして正式リリースされた。政府の情報セキュリティ計画「セキュア・ジャパン」の施策の一つとして,政府機関への導入を目指し開発した,暗号化機能などを備える仮想マシン・モニターである。 開発を担当したのは筑波大学を中心とした産学のチーム「セキュアVMプロジェクト」。そしてCPUの仮想化を行うコア部分を一人で開発したのは,3年前のプロジェクト発足当時は大学を卒業したばかりの大学院生だった榮樂英樹氏である。榮樂氏は,中学生でIBM PCのエミュレータを,大学2年生で仮想マシン・モニターを作ったという経歴を持つ。 製品化に備えすべて独自開発 BitVisorは,クライアント・パソコンからの情報漏洩を防ぐ目的で開発されたクライアント・パソコン向けの仮想マシン・ソフトウエアだ。OSより下の,仮想

    日本発の仮想マシンはどのように作られたか
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    suikyo 2009/04/19
  • 「ARToolKit」開発者が語る拡張現実の“現実”

    現実世界の映像に情報を重ね合わせる「拡張現実(AR)」。20年来研究が続いてきた技術が今,パソコンや携帯電話の性能向上によって花開こうとしている。しかし格的なアプリケーションの普及はまだこれから。ユーザー発の新発想が求められている中,誰もが試せるSDK「ARToolKit」を開発した奈良先端科学技術大学院大学の加藤博一教授に,AR研究の現実を聞いた。 学生時代に画像解析を研究テーマにしていて,その留学先でARに触れたのが始まりです。1998年の3月に留学したワシントン大学で,さて「何を研究しようか」と思ったときに,同大のHuman Interface Technology Lab(HITLab)でARを研究テーマに選んでいたMark Billinghurstに出会いました。 当時の彼はARの研究を始めたばかりで「(ソフトウエアなどの)物がない」と言う。その頃はリアルタイムの画像解析が,そ

    「ARToolKit」開発者が語る拡張現実の“現実”
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    suikyo 2009/04/14
  • “雲”の中にサーバーは何台あるか

    Microsoftの中央研究所「Microsoft Research」の統括責任者であるRichard Rashid氏によれば「世界で出荷されるサーバーの20%を、わずか4社が購入している」そうだ。2009年3月6日に英フィナンシャルタイムズがWebで伝えた。米IDCが2月に発表した2008年通期の世界サーバー出荷台数は810万台なので、「わずか4社」が160万台のサーバーを購入した計算になる。 Rashid氏が挙げる4社とは、Microsoft、米Google、米Yahoo!、米Amazon.comだ。Rashid氏が所属するMicrosoft自身も2008年、米国シカゴに「コンテナ型データセンター」を格的に採用した大型データセンターを建造した。 シカゴデータセンターの様子は、同社のGlobal Foundation Services担当General ManagerであるMicha

    “雲”の中にサーバーは何台あるか
  • 現場発「MBA経営」の誤り

    関東精器(現カルソニックカンセイ)に納入した射出成形機の故障が相次いでいる。米ボーグワーナー社が開発した射出部分も問題だが,型締め装置のトラブルが目立つ。こうした中,関東精器から武田工場長が宇部興産に来られた。次の射出成形機の導入計画について調査するためである。 自動車部品にはバケツのような深物はなく,インストルメントパネル(インパネ)にしても薄物だ。そのため,「ストロークの大きな型締め装置は不要であり,直圧式でなくトグル式でよいのではないですか」と私は武田工場長に提案した。当時の射出成形機の業界では,小型械ならともかく,大型機にトグル機構を使うことなど非常識だった。しかし,ダイカストマシンではこうした機械にトグル機構を使うことが常識になっていた。現に,我々はトヨタ自動車向けに2200tのダイカストマシンを6台製作中で,もちろん,これらの機械にもトグル機構を採用していた。 トグル式にすれば

    現場発「MBA経営」の誤り
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    suikyo 2009/03/27
  • 中村修二の怒りの矛先

    中村修二教授は、やはり吼えていた。久しぶりにお会いしたのだが、日というか日的システムというか、そんなものに対する不満は一向に解消されていないらしい。 いつまでたってもよくならない技術者の処遇、「みなそうなんだからいいじゃない」と一向にその改善に乗り出す気配を見せない企業の姿勢、その低評価に甘んじる技術者たち、技術者が自立しにくいビジネス環境・・・。まあ、いつもの主張ではあるのだが、何度聞いてもつい引き込まれてしまうのは口舌の熱さゆえか。そんななかで、改めて考えさせられることがあった。「日は差別国家である」という主張で、以前からよく話されていることなのではあるが。 差別と聞いて多くの人がぱっと思い浮かべるのは、人種や性差、ハンディを持つ人に対するそれであろう。けどそれらに関しては、さすがに徐々にではあっても改善しつつあるのではないかという。では何が問題か。その典型例として彼が指摘したの

    中村修二の怒りの矛先
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    suikyo 2009/03/13
    二元論の間を模索することが「知恵」の使い道じゃね?
  • 黒部の新興メーカー率いる「吉田のおやじ」

    吉田工業(現YKK)は,ご存じの通り世界最大のファスナーメーカーだ。昭和40年(1965年)ごろ,富山県の黒部という地域に優秀な会社があるとして注目を集めていた。このファスナーの部品の加工には,銅の押し出しプレス機が使われていた。それを知った我々は,なんとか同社に宇部興産の機械の売り込みを図りたいと考えた。そこで,早速「御社の工場で稼動する機械を見学させてほしい」と申し込んだ。そして,営業担当の清水和茂君と設計担当の谷口博美君の2人が,何度か吉田工業まで足を運んだのだが,文字通りの門前払いをらっていた。 だが,営業の肝とは粘ることだ。一度や二度くらい門前払いされた程度でしょげていては,自分たちの製品なんて永遠に買ってはもらえない。事実,清水君と谷口君の2人の粘りは功を奏した。しばらくして,吉田工業の方から我々に引き合いがあったのだ。「今度,当社はアルミサッシ市場に参入する。よって,良いア

    黒部の新興メーカー率いる「吉田のおやじ」
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    suikyo 2009/03/05
    メーカー
  • 「キー・バリュー型データストア」開発者が大集合した夜

    「発表者が自分よりも若い人ばかりだ」。外見が20代にしか見えない東京工業大学の首藤一幸准教授(1973年生)の驚くさまが、少し面白かった。2009年2月20日の夜、多くのWeb企業が注目する「キー・バリュー型データストア」を開発する若手技術者が、東京・六木のグリー社に一堂に会した。 キー・バリュー型データストア(またはキー・バリュー型データベース)は、大量のユーザーとデータを抱え、データベースのパフォーマンス問題とコスト高に頭を悩ませるWeb企業が注目する技術である。記者は同日に開催された「Key-Value Store 勉強会」に参加させてもらった。午後7時から11時まで、キー・バリュー型データストアを開発・研究する若手技術者が立て続けに登場し、1人15分の持ち時間で成果を発表し、議論を重ねるという集まりだ。 呼びかけ人であるプリファードインフラストラクチャー(PFI)最高技術責任者

    「キー・バリュー型データストア」開発者が大集合した夜
  • エンドユーザーにとってオープンソースはどんな意味を持つか

    今回は一度自分の雑文の方に書いたネタですし,後でも述べるように直接的にはあまりオープンソースとは関係のない話題なので,これについて書くことは避けようと思っていましたが,あちこちで話題になっている話なので,あらためて記事にしたいと思います。 話の元は,先日のITproの記事です。 見積もり2億円のIP電話を820万円で構築した秋田県大館市から学べること この記事の内容が衝撃的だったせいか,いろいろなところで話題になっていました。実は最初は直接この記事を見たわけではなく,この記事について書かれたブログを読んでから読みました。記事を読んでから,あらためて他の関連記事を見たのですが,私にとっては「案の定」という感じを受けました。では,何がそうだったかという話から始めたいと思います。 大館市のやったこと 詳しいことは,元の記事とスラッシュドット・ジャパンの記事, 秋田県大館市,Asteriskを導入

    エンドユーザーにとってオープンソースはどんな意味を持つか
    suikyo
    suikyo 2009/02/26
    主体性を持ち、自らの要求を精査すること。そのきっかけにOSSがなったということ。まあ元記事がそもそも指摘していることである。
  • 「SaaSの迷信に惑わされるな」,Gartnerが警告

    米Gartnerは米国時間2009年2月19日,SaaS(Software as a Service)に関するさまざまな評判が流布しており,企業がそれらの真偽を見極めるのが困難になっていると警告した。実際に,誤った認識に基づいて,SaaSソリューションを展開している企業もあるという。 例えば,SaaSを導入すれば,社内のパソコンにソフトウエアをインストールする場合よりも低コストで済むと考えられている。しかし,Gartnerによると,導入後2年間はSaaSの方が安価だが,5年間のスパンで見ると減価償却できる社内ソフトウエアの方がTCO(総所有コスト)が低くなる。 SaaSは迅速に導入できると宣伝されることが多いが,実際には導入に7カ月以上を要することもある。また,SaaSは従量課金制という認識が一般的だが,多くの場合,企業は定額制の契約を結ぶことになる。 このほか,SaaSと社内のアプリケー

    「SaaSの迷信に惑わされるな」,Gartnerが警告
    suikyo
    suikyo 2009/02/23
    ガートナーが発狂して正論を吐いている件。
  • そのソフト,売る?売らない?

    Googleの凄さは,Failure-oblivious computing(エラー忘却型コンピューティング)のような新しい概念を,世界で初めて大規模に取り入れていることだと思います」--そう語るのは,楽天技術研究所の森正弥所長。4月に始めたクラウド・コンピューティングの取材も,随分と遠いところまで来たな--と筆者は思わずにはいられなかった。 エラー忘却型コンピューティング(failure-oblivious computing)とは,米Massachusetts Institute of Technology(MIT)のMartin Rinard氏らが提唱した概念(Rinard氏らの論文)。メモリーに何らかのエラーが発生したとしても,プログラムの処理を停止するのではなく,エラーを無視して処理を継続するという考え方だ。楽天技術研究所の森氏は,こう例えながら説明する。 データをキーと値(V

    そのソフト,売る?売らない?
    suikyo
    suikyo 2009/02/17
  • 第28回 例外やエラーに対する処理能力を加えるエラー・モナド

    Haskellの例外処理は,IOやSTMといった特定のモナドの内部でのみ扱えるようにデザインされています。しかし,こうした制限が行き届くのは,あくまで例外を捕捉し処理する場面に限られます。例外やエラーの発生する個所自体はこうした制限にはとらわれません。ありとあらゆる場所で発生する可能性のある例外やエラーに対する処理を,より統一的に扱うにはどうすればよいでしょうか? この問題に対する解決策として,第15回で説明したモナド変換子を利用できます。利用できる範囲はあくまでモナドの内部に限られますが,特定のモナドでしか例外を扱えないことと比べれば一歩前進でしょう。今回はモナド変換子を利用する2種類の方法を紹介します。 成功時と失敗時の情報を保持するEither型 第5回では,失敗する可能性のある計算結果を表すのにMaybe型を利用できることを説明しました。Maybeに対してモナドを定義することで,失

    第28回 例外やエラーに対する処理能力を加えるエラー・モナド
  • 無いから作った人たち

    データベース技術の世界に新顔が次々と登場している。米Danga Interactiveの「memcached」、ミクシィの「Tokyo Cabinet」と「Tokyo Tyrant」、楽天の「ROMA」、グリーの「Flare」などだ。いずれも半導体メモリーを使って大規模データベースを高速処理する技術である。面白いのは、4社ともIT製品を開発するメーカーではないことだ。 4社は、Webを使ったサービス事業を手掛ける企業であり、来であればメーカーが開発した製品や技術を使う立場である。ところが、こうした「ユーザー企業」が自ら基盤技術を開発し、それを利用している。 memcachedやTokyo Cabinet/Tyrant、ROMA、Flareの中では、memcachedが一番古い。Danga Interactiveが自社のブログ・サービス「LiveJournal」を改善するために2003年に

    無いから作った人たち
    suikyo
    suikyo 2009/02/17
    『IT分野におけるテクノロジの開発は、従来のハードあるいはソフト・メーカーではなく、Webサービスという新しい「ユーザー企業」が主導しているようだ。』
  • 進化した地図・拡張現実(AR)が創り出す「G空間」

    拡張現実(AR),6軸の地磁気/加速度センサー,屋内測位。続々と実用化される新技術によって,実空間と仮想空間を結び付けた新たなサービス──「G空間」サービスが生まれようとしている。典型例が,ユーザーの位置や動きを高い精度でとらえ,“いま”必要とする情報を的確に提供する位置連動サービスだ。2013年に市場規模が10兆円に達すると言われる次世代地図・位置情報サービスの最前線を紹介する。 画像デザイン:エステム

    進化した地図・拡張現実(AR)が創り出す「G空間」
    suikyo
    suikyo 2009/02/17
    いまいち迫力がない辺りに、最後の決め手に欠く現状が見える。また洋物に先を越されるのかなぁ…