EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。
大学の専攻に選んだのは、バリバリの理系分野「物理情報工学科」。研究室ではナノテク分野で薄膜を使った化学センサーに関する研究を行った。とはいえ「大学ではあまり褒められるような機会もなく、ただ進級のために単位をとっている状況でした」。 そんな彼女が担当教授に唯一褒められたのが、文章。 「君は文章を書くのは上手いね」―この一言で文章を書く仕事をしようと決めた。結果的に就職したのは光学機器メーカー。そこでPCやカメラなどの精密機械で利用される半導体の製造装置のマニュアル制作という、かなりニッチな仕事で社会人生活がスタートする。 作っていたマニュアルはかなり複雑な機器の、さらにごく一部機能の解説文。最初はとにかく仕事に専念したが、あまりにも対象がニッチな専門領域だった。 「読者が見えませんでした。もしかしたら、二人くらいしか読んでいなかったかもしれません。誰に向かって文章を書いているのかわからず、だ
「喜連川といえばデータベース。ずーっとデータベースをやってきました」とデータベース一筋の喜連川先生。その出発点を探ろうと、専攻を選んだ当時を尋ねようとすると「いまより悲惨でしたよ」と言う。 当時コンピュータに関係する学科となると「Electrical Engineering」で、主流は通信だった。中学生のころ「“体育館一面に並ぶコンピュータと書いた記事”を新聞で目にした」という世代である。人工知能や仮想現実などまだまだ先のこと。当時はコンピュータを専門にしようとすること自体が亜流だった。「未来がどれだけあるか分からない」―当時はそのくらい注目度や期待が薄いという意味で「悲惨」だそうだ。 そんなに不確実なものを選んだのはなぜかと尋ねた。先生は「人生、思い通りになるものは少ないですから」と話し始めた。 「ぼくは車の運転が下手でね。車は“こうやって動かす”と分かっていても、雨が降ったら滑ったりす
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