以下は加藤純隆『口語訳三教指帰』を参考、また引用をさせていただいております。 というわけでコイツを見てくれ。 コレを見てどう思う? 【本文書き下ろし】 儒童・迦葉は並びに是れ吾が朋なり。汝が冥昧を愍れんで、吾が師先ず遣わす。然れども、機の劣なるに依って、浅く二儀の膚を示し、未だ十世の理を談ぜず。而るに各々殊なる途を執って、争って旗鼓を挙ぐ。豈に迷えるにあらずや 【本文訳】 (或る書によれば)儒童と迦葉の二人は共に私たち仏弟子の仲間なのです。人々の冥昧な時代に之を憐れみ、仏陀はまずこの二人を(中国へ)遣わされました。しかし深い真理を受け納める機根がまだ育っていないのを見て、(儒童をして孔子と生ませて儒教を伝えさせ、迦葉をして老子となって道教を伝えさせて)まず天地・陰陽についての表面の真理を説き示させました。ここには未だ(無限の過去から永劫の未来にわたる)十世の道理については、全く言及していま