活発な火山活動が続くアメリカ・ハワイ州のキラウエア火山から噴出した溶岩は、ふもとの村にある日系人墓地に流れ込み、現地の人たちからは先祖の墓が失われたことを悲しむ声が上がっています。 ハワイ州のハワイ島にあるキラウエア火山では、ことし6月に山頂から噴出した溶岩流がふもとの住宅地に迫り、地元当局では火口から東におよそ35キロ離れたパホアという村の一部の住民に対して、今後、溶岩流に住宅がのみこまれるおそれがあるとして避難するよう呼びかけています。 このパホアの郊外にある日本から現地に移住してきた日系人の墓地が、溶岩流にのみこまれる被害が出ています。 現地からの映像では溶岩が墓地に流れ込み煙が上がる様子や、墓石が黒い溶岩に埋もれている様子が写っています。 この墓地は100年以上前に建てられたということで、溶岩が墓地に流れ込む前に日系人会の会員などが墓地に集まり、先祖の慰霊式を開いたということです。