タイトルはロートレアモンの「マンドロールのうた」の詩の一節。 この一節はシュールレアリスムについての概略を述べている一説である。 建築家・北川原温の講義は、この言葉から始まった。 北川原温は、現在、東京芸術大学の教授であり、建築家であり、舞台芸術家。芸大の学生の頃の同期には坂本龍一がいる。 以前、プライバシーが圧倒的に重視される集合住宅で、全面ガラス張りという荒業を成していたのをみて、驚いた。 なんと彼は、竹林をガラス面の前に持ってくることで、プライバシーの問題を解決していた。 シュールレアリストだと思った。 その僕の思ったとおりに、彼の特別レクチャーは、シュールレアリスムについての、定義づけから始まった。 シュールレアリスムの大きな特徴は、「○○と△△の関係を示す」というところにある。 その両者は普通ならば関係を持ち得ない二者である。 その二者がある野心的なデザイナーによってある空間を共