山下 洋輔 (やました・ようすけ) 1969年、山下洋輔トリオを結成、フリー・フォームのエネルギッシュな演奏でジャズ界に大きな衝撃を与える。和太鼓やオーケストラとの共演など活動の幅を広げる。06年3月オーネット・コールマンと共演、11月にはDVD『ラプソディ・イン・ブルー』リリース。07年2月セシル・テイラーとデュオ・コンサートを開催、大成功を収める。演奏活動のかたわら、著書も多数。国立音楽大学招聘教授、名古屋芸術大学客員教授。 「インプロヴィゼーションとユーモア」というキーワードをいただいて、ジャズの立場から考えてみる。インプロヴィゼーションつまり即興を最も大事な要素として現在に残している音楽はジャズだけで、そのジャズ演奏家には面白好きが多い。たとえばジャズ出身のドラマーで『メリー・ジェーン』という名曲を作った歌手の、つのだ☆ひろは笑い話の作者でもある。「演奏中にどこをやっているのか分