JR東日本の山手線に誕生する新駅が「高輪ゲートウェイ」と名付けられることになり、インターネット上などで不評を買った。近年、名前の漢字から読みを想像するのが難しい「キラキラネーム」が流行し、平成の大合併でひらがなの自治体も急増した。名前が帯びる公共性に揺らぎが出ているのか。名前と社会の関係を考える。 「押しつけ」が呼ぶ反発 枝久保達也 鉄道ジャーナリスト JR東日本は公募との相性が悪いのかもしれない。山手線の新駅名「高輪ゲートウェイ」の前にも、2002年の東北新幹線八戸開業時の新列車名「はやて」(公募19位)が「やませ(冷害を起こす季節風)を連想する」と批判された。10年の同新青森開業時も、東北初の特急名を引き継ぐ「はつかり」(公募1位)ではなく、九州方面の列車名として知られた「はやぶさ」(公募7位)に決めた。1987年の国鉄分割民営化時に国電を言い換えた「E電」(公募20位)は、もはや死語
電気グルーヴのメンバーで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)が麻薬取締法違反(使用)容疑で逮捕されたことを受け、冠番組『ピエール瀧のしょんないTV』を放送していた静岡朝日テレビは15日、番組の打ち切りを発表した。 【写真】ピエール瀧&平岩紙“夫妻”がカムバック 同局は「静岡朝日テレビでは、『ピエール瀧のしょんないTV』をこれまで毎週木曜深夜24時25分(金曜・午前0時25分)から放送してきました。4月からは、番組をゴールデンタイムに昇格して放送する予定で、既にロケ等を行ってきていました。しかし、12日の瀧容疑者の逮捕という事態を受け、残念ではありますが番組を終了せざるを得ないと判断いたしました」と報告。 視聴者に対して「視聴者の皆様にはご迷惑をお掛けしてしまい大変申し訳ございません」と謝罪し、「これまで約8年半、番組を支持してくださった皆様、本当にありがとうございました」と今まで
就航30年以上、日中の経済規模逆転 日本と中国を結ぶ国際フェリー「鑑真」号が就航して30年以上になる。この間、日中関係は大きな変容を遂げた。大阪、神戸と上海を約47時間かけて結ぶフェリーには今、どんな人が乗るのだろうか。【林哲平】 <2月19日午前9時半、大阪南港=大阪市住之江区> 国際フェリーターミナルに上海行きの船を待つ人が集まり始めた。春節(中華圏の旧正月)明けとあって、日本各地の土産を抱えた中国人観光客の姿が目立つ。この日の乗客は中国人36人、日本人12人、スリランカ人1人。1万4500トン、定員345人の客船としては寂しい。大阪(関西空港)-上海の飛行機は2時間台、今や片道1万円以下のチケットも買える。2泊3日の船旅は時間の面を考えれば、多くの旅行客の選択肢に入りづらいのは確かだ。 鑑真号が就航した1985年、船を取り巻く状況は全く異なっていた。「日中に定期船航路 東西財界が協力
1日11時間以上働く男性は、7~9時間の男性と比べ急性心筋梗塞(こうそく)を発症するリスクが1・63倍になるとの調査結果を大阪大などの研究チームがまとめた。国内の約1万5000人を約20年間追跡した。会社などの勤務者に限ると、リスクは2・11倍に達するという。チームはストレスや疲労の蓄積が要因と見ている。国内で労働時間と発症リスクの関係を調べた大規模追跡調査は初めて。 調査は1993年、水戸市▽新潟県長岡市▽高知県香美市▽長崎県新上五島町▽沖縄県宮古島市--の40~59歳の男性約1万5000人を登録して開始。1日の労働時間を「7時間以上9時間未満」と答えたグループを基準とし、7時間未満▽9時間以上11時間未満▽11時間以上--の3グループとの間で心筋梗塞や脳卒中の発症リスクに差があるか調べた。
東日本大震災で保護者を亡くした遺児を応援する「毎日希望奨学金」を受け付けています。 ■郵便振替 毎日新聞東京社会事業団(00120・0・76498)。「奨学金」と明記してください。 ■現金書留 〒100-8051 東京都千代田区一ツ橋1の1の1、毎日新聞東京社会事業団「奨学金」係。 ■銀行振り込み 三菱UFJ銀行東京営業部(普通0422292)。口座名は毎日新聞東京社会事業団希望奨学金。振込手数料は金融機関でご確認ください。 ※銀行振り込みの場合、領収書や紙面掲載をご希望の方は、その旨を明記して住所、氏名、電話番号を書き、振込用紙の写しを添えて郵送かファクス(03・3213・6744)で東京社会事業団へお送りください。匿名希望の方は明記してください。問い合わせは同事業団(03・3213・2674)。
政府は、長期間の避難生活で既往症が悪化するなどして死亡する災害関連死について、認定基準の設定を見送る方針を固めた。毎日新聞が実施したアンケートでは、東日本大震災で10人以上を関連死と認定し、遺族に災害弔慰金を支給した自治体の7割超が統一基準を求めたが、政府は「基準を作ると自治体の認定と食い違いが生じ、混乱を招く恐れがある」と判断した。基準を設けない代わりに、自治体の審査結果を追認する。弔慰金の支払い対象者を関連死と初めて定義することで、災害対策の立案などに役立てる考えだ。 関連死は1995年の阪神大震災から、報道などで注目されるようになった。国は「災害の種類や地域によって態様が異なる」などの理由で公的な定義づけを回避してきたが、復興庁は東日本大震災に限り、2012年に「震災による負傷の悪化等により亡くなられた方で、災害弔慰金の支給対象となった方」などと初めて定義。自治体が認定した関連死者数
ゴーン前会長が東京拘置所を出る17分前に、同じ作業員の格好をした女性が紙袋を持って入った=東京都葛飾区で2019年3月6日 <access> 日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(64)が、6日の保釈時に作業員の格好で現れた。公判で無罪を主張して闘うとみられ、スーツ姿で堂々と出てくるだろう、という大方の予想を覆す「変装」作戦。弁護士の提案で本人も乗り気だったというが……。【和田浩幸、中川聡子】 最初に驚いたのは東京拘置所で待ち構えていた報道陣だった。 現場にいたカメラマンによると、午後3時すぎ、屋根に脚立を載せたスズキの軽ワゴン車「エブリイ」が正面玄関そばに停車。「工事業者だ」と疑わなかった。同4時すぎ、今度はトヨタのワンボックスカーがスズキ車の後ろに停車。弁護士が降りた。「前会長はこれに乗る」と報道陣はみな思ったという。
児童虐待防止法(2000年)が施行された11月は、児童虐待防止推進月間。赤ちゃんを可愛いと思えない母親や、虐待していた我が身を振り返る大人、児童福祉施設で暮らす子どもたちに新たな支援が始まっている。 ●ボンディング障害 子どもを虐待する母親の中には、「可愛い」「守ってあげたい」といった情緒的な絆(ボンディング)をわが子に感じられない「ボンディング障害」があることが、さまざまな研究や調査で分かってきた。赤ちゃんに愛情や慈しみの感情がわかないだけでなく、いらいらしたり、敵意を感じたりする母親もいる。 ロンドン大学精神医学研究所の産後うつの研究チームなどが、1990年代半ばにボンディング障害の概念を定義したのが始まり。国際的な合意を得た診断基準はないが、児童虐待に発展する恐れもあるとして、研究が進んでいる。
県内の約6割の公立中学校で13日、卒業式が開かれた。愛宕中(高知市相模町)では、高知に移住した映画監督の安藤桃子さん(36)が生徒との約束を果たして“サプライズ登場”。「あり得ないと言われることを思い描けた瞬間、それは現実になっていく」と夢を持つ大切さを訴えた。【郡悠介】 安藤さんは俳優、奥田瑛二さんの長女。2014年に気に入ったという高知市に移住し、17年には市中心部に映画館「ウィークエンドキネマM」を期間限定で開いた。 昨年10月、安藤さんはキャリア教育の出前授業で愛宕中を訪問。生徒会長だった三谷綾華さん(3年)から卒業式への出席を依頼された。仕事もあり、当初はビデオでメッセージを伝える予定だったが、式の数日前に出席を決めたという。
東日本大震災で被災した岩手県大槌町の消防団員、鈴木亨さん(49)は震災後、北九州の市民に現地の状況を伝えてきた。津波などで死者・行方不明者1286人が出た町は、震災から8年近くが経過し、落ち着きを取り戻しつつあるが、長く地域防災に携わってきた鈴木さんは「復興は進んでいるが、震災の教訓を生かせず、妥協を余儀なくされている面もある」と口惜しげに語る。【奥田伸一】 震災が発生した2011年3月11日、漁協職員だった鈴木さんは海沿いの漁協の冷蔵庫にいた。すぐ消防団仲間とポンプ車に乗り、海に面した水門を閉めて回った後、道路沿いに止めたポンプ車を拠点に負傷者の搬送などに従事した。その後、北九州市から送られた支援物資が届いた縁で若松区のコミュニティーFM局の番組に出演。山口県下関市でも講演するなど、北九州・関門の住民に震災体験を発信してきた。
「死」の選択肢提示の現場になった公立福生病院の腎臓病総合医療センター=東京都福生市で2019年2月14日午前10時55分、斎藤義彦撮影 東京都福生市の公立福生病院で、人工透析治療の中止という選択肢が外科医(50)から示され、腎臓病患者の女性(当時44歳)が死亡した。「透析しない」「撤回しようかな」。亡くなるまで女性の胸中は揺れた。いったん「死」を選んだ彼女に何があったのか。 「おそらく2週間ぐらいで死を迎えます」。昨年8月9日。外科医は、そう女性に告げた。女性は血液浄化のために腕に作った血管の分路(シャント)がつぶれたため、通っている診療所の紹介状を持って訪れていた。提示されたのは(1)首周辺に管(カテーテル)を入れて透析治療を続ける(2)透析治療を中止する――という二つの選択肢だった。 夫(51)によると、女性は1999年、自殺の恐れがある「抑うつ性神経症」と診断されていた。自殺未遂が3
参院予算委員会で自身の答弁について撤回し謝罪する内閣法制局の横畠裕介長官=国会内で2019年3月8日午後1時3分、川田雅浩撮影 横畠裕介内閣法制局長官が国会で野党議員の質問をやゆした発言が波紋を広げている。8日には金子原二郎参院予算委員長が遺憾の意を表明し、横畠氏に厳重注意を求める事態に発展した。幕引きを急ぐ政府・与党に対し、野党は引き続き横畠氏の辞任を要求していく方針だ。 「長官の職責、立場を逸脱するもので、誠に遺憾だ。厳重に注意を申し入れる」。金子氏は8日の予算委冒頭、横畠氏を注意した。横畠氏は自身の発言を「行政府にある者の立場を逸脱した誠に不適切なもの」と改めて謝罪し、「今後二度とこのような発言をせず、誠実に答弁していく」と釈明した。 横畠氏は6日の予算委で、安倍晋三首相に答弁を迫った立憲民主党会派の小西洋之氏への答弁で、国会の行政監視機能は「このような場で声を荒らげて発言することま
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