リチャード(リック)・オバリー(Richard O'Barry)……活動家。アース・アイランド研究所の海洋哺乳類専門家。45年以上もの間イルカに関わり続け、最初の10年はイルカを捕まえる側として、その後の38年間はそれに反対する側として活動している。1960年代、マイアミの水族館でイルカを捕獲し調教。その中には、アメリカの大人気テレビシリーズ「わんぱくフリッパー」のフリッパーを演じていた5頭も含まれていた。しかし、最も多くの時間を過ごしてきたイルカ、キャシーが彼の腕の中で死んだことをきっかけに、イルカを保護する立場としての活動を始める。 度重なる上映中止を求める活動により、一時は、東京、大阪の合わせて3館が上映中止に追い込まれた『ザ・コーヴ』。イルカ保護の立場から日本のイルカ漁を描いたこの映画が、紆余曲折を経て7月3日に無事初日を迎えた。 今年のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー部門に輝く