絶滅したとされる一方で、目撃情報が後を経たないニホンオオカミ。丹沢山麓、清川村でニホンオオカミの可能性のある頭骨など7点が発見された。これらは本当にオオカミのものなのか、なぜこれほど多くの遺存物が清川村にあったのか。オオカミライターが最新の研究でわかったオオカミの行方を取材した。 文・写真=宗像 充 清川村にオオカミ現わる 「これは合うな」 古生物学者の長谷川善和さんがオオカミの頭骨と伝わる上顎と下顎の骨を組み合わせるとぴったりとかみ合わさった。1930年生まれの長谷川さんは国立科学博物館の研究員をしていた、その道の重鎮だ。 現在は故郷の長野県飯田市に帰り、飯田市美術博物館に研究室を置いている。氷河時代のオオカミ頭骨の研究もしていて、ニホンオオカミの頭骨も鑑定できる数少ない一人だ。そんなわけで、オオカミライターというインチキっぽい肩書のぼくも近所だからよく遊びに行く。 今回は丹沢の山麓、神
