中国遼寧省瀋陽市のショッピングモールで、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーを思わせる口ひげを生やした安倍晋三首相のろう人形が展示されていることが23日、分かった。中国メディアが伝えた。インターネット上では「恥ずかしい」「中国人はこんなことに心の安らぎを求めているのか」といった批判が出ている。 瀋陽市では、毎年9月18日に満州事変の発端となった1931年の柳条湖事件を記念する式典が開かれるなど反日感情が根強い。 中国メディアによると、ろう人形は柳条湖事件を意味する「記念九一八」と書かれたボードの前で謝罪するように頭を下げた姿。ボードには「歴史を心に刻め」などの標語が掲げられている。瀋陽市の日本総領事館は事実関係を確認した上で、対応を検討するという。(共同)