11月9日、ドナルド・トランプ氏が2016年米大統領選を制し、次期大統領に就任することが確実となりました。過激な発言が多い氏の勝利は、米国内のみにとどまらず世界中で大々的に報じられました。 トランプ氏のTwitter それと時を同じくして、「ポリコレ棒」という言葉をよく聞くようになりました。これは一体、どういう意味なのでしょうか。 ポリティカル・コレクトネス 「ポリコレ棒」を理解するには、元になった言葉「ポリティカル・コレクトネス」を理解しなければなりません。これは直訳すると「政治的正しさ」 となり、“年齢や職業、性別、宗教、人種などで差別・偏見を受けることがないような表現”を意味します。 もともとは米国で始まった考え方であり、例えば女性だけが未婚を意味する「Miss」と既婚を意味する「Mrs」で表現が分けられることは女性差別であるとし「Ms.」で統一されたり、黒人を意味する「Black」
日本赤十字社が献血を呼びかけるためにweb漫画とコラボで作成したポスターがネット上で論議を呼んだ。今回使われたのは写真の通り、幼い表情で、巨大といってもいいような乳房を強調するもの。「宇崎ちゃん」という名のキャラらしい。 日本事情に詳しい米国人男性が英語で、過度に性的な絵で、赤十字のポスターとしてふさわしくない、とツイッターで発信(10月14日)、日ごろから女性差別問題について活発な発信をしている女性弁護士がそれに同意し「環境型セクハラ」と批判を続けたところ、「表現の自由だ、表現を規制するのか」「自分の基準で勝手なことを言うな」「たかが絵なのに文句を言うな」等々の、ほとんど罵倒と言ってもよいようなものも含めて、非常に多くの反批判を受けた。 私自身もこの件で複数回ツイートしたが、いずれもリツイートや「いいね」を多数いただいたものの、上記と同趣旨のリプライも山ほど浴びた。 改めて、何が問題なの
人間という頭でっかちな動物は、目の前の輪郭のはっきりした危機よりも、遠くの輪郭のぼやけた希望にすがりたくなる癖がある。だから、自分はきっとウイルスに感染しない、自分はそれによって死なない、職場や学校は閉鎖しない、あの国の致死率はこの国ではありえない、と多くの人たちが楽観しがちである。私もまた、その傾向を持つ人間のひとりである。 甚大な危機に接して、ほぼすべての人びとが思考の限界に突き当たる。だから、楽観主義に依りすがり現実から逃避してしまう——日本は感染者と死亡者が少ない。日本は医療が発達している。子どもや若い人はかかりにくい。1、2週間が拡大か制圧かの境目だ。2週間後が瀬戸際だ。3週間後が分水嶺だ。一年もあれば五輪開催は大丈夫だ。100人に4人の中には入らないだろう。そう思いたくなっても不思議ではない。希望はいつしか根拠のない確信と成り果てる。第一次世界大戦は1914年の夏に始まり191
拙著が家に届きました。 今日あたりから書店に並ぶと思います。「不要不急の外出自粛」が呼びかけられている地域も多い中であり、まあ「必要であり急ぎである買い物」と位置付けてもらって……とは申しませんが、何かの折にぜひお読みください。あまり初刷りはありませんので、かなり大きな本屋でないと、取り寄せない限りないんじゃないかと思います。こういう時こそ本を読んでぜひご感想をください。 家ではつれあいが読んでくれました。だいたい何事にも辛口なことが多いつれあいなのですが「面白い」と言ってもらい、しかも具体的にここがというのを的確に指摘してくれたので、身内の評ながら1週間ぐらいハッピーでいられました。 この本は「表現の自由」を扱った本ですが、例えば「あいちトリエンナーレ」の事件にさいして「政府からの圧力は表現を萎縮させるものであり、表現の自由を脅かすものだ」ということは、少なくともぼくにとってはかなりクリ
「強制隔離」と騒いで「ハンセン病」政策失敗の轍を踏むな 【NG5:中国人を排除する】 新型コロナの発生地が中国ということから、SNSでは、「中国人は強制送還せよ」「強制隔離しろ」「中国人観光客を入国させるな」といった意見を見かける。しかしコロナウイルス属は人獣共通感染症である。人の移動は制限できても、渡り鳥などの飛来は制限できない。また中国製農産物へのウイルス検査も困難だ。 日本国内での新型コロナ発症例は、今のところ武漢市滞在者か、その濃厚接触者に限られている。これはあくまで私の推測だが、もしも精度が高く安価で迅速な検査キットがあったら、日本国内における感染者・発症者の存在がもっと多く報告されるのではないか。 新型コロナウイルス騒動を受けて、米国株は5日連続で下がったが、1月28日には反発した。状況は予断を許さないが、こうした相場の値動きを見ると「深刻な流行にはならないだろう」と考える人が
コロナに感染する前に、先にメンタルがやられてしまう 「コロナウイルスによる肺炎で有名人が亡くなった」 「全世界で死者がドンドン増えている」 「唯一の治療法は罹患しないこと」 こうしたニュースを聞けば、だれもが不安を抱くだろう。精神科の患者はその不安度がより高い。「コロナが怖い」「コロナになったらどうしよう」という訴えの強さが「尋常ではない」(鹿目医師)というのだ。 実際、コロナの影響で会社をリストラされたことで「死にたい」と話す患者がおり、入院に至るケースもあるそうだ。コロナに感染する前に、先にメンタルがやられてしまうのだ。 新型コロナウイルスの感染拡大にともない、この「コロナうつ」も日本の各地で増加していると思われる。そこで鹿目医師に予防法について聞いた。それは大きく5項目にわけられる。 (1)自分の症状を冷静に見つめ「これはコロナのせい」と自覚する 「『コロナが怖い』『感染したらどうし
アルコール依存症は、飲酒をコントロールできなくなる病気です。本人は自分の問題を隠す「否認」の傾向があり、自分から治療をしようと、病院に行くことはほとんどありません。治療開始のカギとなる、家族の正しい対応についてお伝えします。 アルコール依存症治療のカギは家族の対応 アルコール依存症の治療は、家族が病気のことを正しく理解し、患者さんに適切に対応することが重要です。 アルコール依存症は専門の医療機関で治療が行われます。しかし、アルコール依存症の患者さんは、本人が自ら病院に行くのはまれです。 受診につなげるためには、家族が説得したり、第三者に相談して助言を受けたりすることが必要になります。 そのためには、家族がアルコール依存症がどのような病気かを正しく知り、適切に対応することが治療の第一歩に繋がります。 定年後に連続飲酒の症状が見られるSさん 夫の両親との同居で飲酒量が増えたYさん の例から、ア
gigazine.net 在宅勤務が増えるアメリカ合衆国では、在宅勤務者の3人に1人が飲酒しているというニュースを知った。私は精神科医としてはいい加減なほうだし、ワインが好きなので飲酒についてもうるさくないつもりでいる。でも、平日の昼間からアルコールを飲むこと、とりわけ就労中に飲むことはとても危ないと思っている。 なぜなら、アルコール依存症になっていく人のプロセスのひとつとして「平日の昼間から酒を飲むようになった」「仕事をしながら酒を飲むようになった」を頻繁に見かけるからだ。 このニュースを、日本人はどんな風にみているのか? はてなブックマークを確認してみると、「アル中になる」「17:00までは飲まない」といったコメントがある一方で、肯定的なコメントや心配していないコメントもあった。twitter検索でも傾向はあまり変わらない。怖がっている人もいれば、怖がっていない人もいる。 「昼間から」
歴史 六義園(りくぎえん)は、東京都駒込にある都立庭園です。徳川5代将軍綱吉の側用人(そばようにん)として権勢をふるった柳沢吉保が、自ら設計して造営した庭園です。千川上水(せんかわじょうすい:江戸の六上水の一つ)から水を引いて池をつくり、平坦だった土地に土を盛って築山を築くなど、7年の歳月をかけて造りあげた池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)です。この庭園に併設していた柳沢吉保の下屋敷に、将軍綱吉は58回も足を運んでいます。その目的は、綱吉自身による儒学の講釈だったといわれます。 受講者は、随行の老中や大名、柳沢家の一族及びその家臣たちでした。その講釈の合間にこの庭園を散策し、将軍職という重責からくるストレスの解消を図っていたのかもしれません。 「六義園」の名は、古代中国の漢詩集『毛詩(もうし)』の詩の分類法(六義に分類される)に倣って紀貫之(きのつらゆき)が『古今和歌集』の序文に
について論文が書かれ、著者の一人Hong Kong NguyenがProject Syndicateにその概要を寄稿している(H/T Mostly Economics)。以下はそこからの引用。 Perhaps most remarkably, unlike South Korea, which has spent considerable funds on aggressive testing, or Singapore, which has established strong epidemiological surveillance, Vietnam has followed a budget-friendly approach that has proven equally effective. Despite expectations of high rates of transm
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