今やテレビ、ラジオの放送業界は斜陽産業といわれて久しい。その落陽の業界に、救世主として期待されている意外な世界がある。それがクラシックピアノの世界だという。 インターネットが牽引するクラシックピアノの世界 巧みな演奏、演奏者のキャラクター、そのすべてが知っているようで知らない世界だ。そして世の多くの人々に受け入れられている。ここに放送業界は目をつけた。 その放送業界を牽制するのがインターネット業界だ。かつて視聴率、聴取率が取れないという理由で放送業界ではピアノ関連の番組作りを積極的には行ってこなかった。だがネット世界では、YouTuberたち自身が“チャンネル”を開設。これを世に放ってきたものだ。ネットこそクラシックピアノと近しく親しい立ち位置にあると自負するのも無理はない。 こうした放送、ネットというビジネスの世界の動きを、当のクラシックピアノの世界ではどう見ているのか。その知られざる実