拙者は万年筆の収集を始めて36年以上。そろそろボケが始まったので今のうちに【萬年筆調整と改造の記録】を残しとく。 【万年筆で書き味が良い】と感じるものは例外なくインクフローが良い。インクフローが悪いと、もっとインクを出そうとして筆圧が高くなり、結果として紙を削るほど力を入れてしまう。これでは書き味が良いとは感じないだろう。 インクの出が悪くても小さな字が好みで筆圧をかけないで筆記する人を除いてはインクフローが良いように調整するとみなさん満足する。従って調整師の方々も例外なくインクフローが潤沢になるように調整している。これが日々の使用によってインクフローが悪くなることがある。こういう場合には原因を分析してから対応策を決める必要がある。 原因①:インク自体に問題があるケース インクをフローが悪いインクに交換した後は、どうしても筆圧をかけてしまい書き味が悪く感じる。ではインクフローが悪いと感じる