印刷 関連トピックスイランエジプト パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスのハニヤ首相は24日、エジプトの首都カイロのアズハル・モスクの金曜礼拝で演説し、「自由と民主主義、改革のために戦うシリアの勇敢な人々をたたえる」と述べ、シリアのアサド政権の退陣を求めるデモを支持する考えを示した。ロイター通信などが伝えた。 アサド政権の支援を受けてきたハマスの幹部が、反体制派への支持を公言したのは初めて。イスラム教スンニ派のハマスはシリアの首都ダマスカスに在外拠点を置くが、少数宗派アラウィ派の政権がスンニ派市民への弾圧を強めたのに反発。シリア在住のハマス幹部は、数カ月前からカタールやエジプトなどに移動しており、拠点移転も視野に入れているとされる。 ハマスは、シリアと盟友関係にあるシーア派の国イランからも資金援助を受けてきたが、イランへの経済制裁が強化された影響で支援は先細っている。