東芝は10月3日、6分間の充電で電気自動車(EV)が320キロ走行できる「次世代リチウムイオン電池」を開発したと発表した。リチウムイオン電池の負極材は一般に黒鉛が使われるが、その2倍の容量を持つチタンニオブ系酸化物を採用したという。さらに走行距離が伸びるよう改良し、2019年度の実用化を目指す。 容量50AhのEV用電池を試作した。従来の電池は急速充電すると、電解液に溶けたリチウムイオンが結晶化し、電池が劣化したりショートしたりする恐れがあったが、新開発の負極材はそうした心配がなく、耐久性と安全性に優れるという。 同社は、充放電を5000回繰り返しても90%以上の電池容量を維持でき、マイナス10℃の環境下でも10分間の急速充電を確認したとしている。
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