中国市場から一度は撤退したグーグルが、AI研究所を北京に開設すると発表した。グーグルにとってアジア初となるAI研究所の開設の狙いはどこにあるのだろうか。 by Will Knight2017.12.27 27 25 7 0 グーグルが2010年、政府による検閲を巡って中国の検索市場を諦めたときには、あまりにも原理主義的で自己破滅的な行動に見えた。だがこのほど、グーグルは自らの未来を守るために、北京に新たなAI研究所を設立して中国に再参入する決定を下した。 グーグルのAI研究所は、12月13日、上海で開催されたイベントで、著名な人工知能(AI)研究者であるグーグル・クラウドのフェイ・フェイ・リー主任科学者によって発表された。グーグルはこの発表で、AIの未来における中国の重要性が増していることを認めている。中国はまた、AI人材の獲得をめぐる国際的な競争の舞台にもなっている。 リー主任科学者は、