昨年9月から連載してきた「中島岳志の自民党を読む」に続き、今回から野党編が始まります。これまでの連載に大幅加筆したものは、スタンドブックスから『自民党 価値とリスクのマトリクス』として出版されます。5月31日発売予定です。 リベラルな保守 さて、今回取り上げるのは枝野幸男さん。2017年10月に立憲民主党を立ち上げ、代表となりました。衆議院議員選挙を目前とする中で「希望の党」が結成され、民進党の多くの議員が合流する中、この流れから「排除」された議員をまとめ、大きな期待を集めました。 選挙結果は、立憲民主党が野党第一党を獲得。枝野さんは、政権交代が起きた時の首相候補NO.1に躍り出ました。 選挙中、枝野さんは「まっとうな政治」「右か左かではなく前へ」「リベラルな保守」などのフレーズを多用しました。自らの立ち位置を「革新」ではなく「保守」と位置付け、「パターナリズム」に対する「リベラリズム」を
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