ロシアがウクライナに侵攻して3日目、同国北部で15キロ半にわたって続く長大な装甲車の列ができ、人工衛星がそれを捉えた。同じ日の朝、キーウ郊外のブチャではウォロディミル・シェルビニンさん(67)がスーパーの前に立っていると、ロシアの軍用車両100台以上がなだれ込んできた。シェルビニンさんも人工衛星も、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の迅速かつ圧倒的な勝利の計画に関して、その重要部分の目撃者となった。そして、その失敗の目撃者にもなった。 西側メディアはこれを「車列」と呼んだ。実際には交通渋滞であり、戦術的な大失態だった。この最初の衛星写真が撮られてから48時間後の2022年2月28日には、車両の列は56キロという途方もない長さに伸びていた。車両の停滞は何週間も続いた。ついには後退を決めると、一夜にして消え去ったようだった。
今年6月2日、3日、4日に振替公演の実施を予定していたアイスショー『美少女戦士セーラームーン Prism On Ice』の中止が決定した。 【写真セーラームーンが可憐に舞う…“Prism On Ice”イラスト 『美少女戦士セーラームーン』30周年プロジェクト公式サイトでは、「『美少女戦士セーラームーン Prism On Ice』につきまして開催に向け尽力してまいりました。しかしながら不安定な世界情勢による様々な影響により、出演者、スタッフの準備が困難な状況が現在も続いております」とし「つきましては、協議の結果、現段階において開催日までに最高のショーを皆さまにお見せするための準備が整わないと判断し、本当に残念ではございますが本公演を中止させていただくこととしました」と説明した。 続けて「度重なる延期にもかかわらず、それでも今までお待ちいただいたファンの皆様のご期待に沿えることができず深くお
探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰った試料に、左手型のアミノ酸と右手型のアミノ酸がほぼ同数含まれていたと、九州大や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などのチームが23日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。 地球の生命の起源はリュウグウのような小天体が宇宙から運んだとする「宇宙起源説」がある。もしリュウグウの試料に左手型のアミノ酸が多ければ、宇宙起源説の根拠となっていた可能性があった。チームは「今回の成果からは結論は言えないが、宇宙起源説を否定するものではない」としている。 有機物には、同じ化学式だが鏡に映したように構造が反転しているものがある。それを左右の手に例えて左手型、右手型と呼ぶ。数百種類あるアミノ酸の一部もこの性質を持つ。
日本銀行の次期総裁候補の植田和男氏(71)が24日、国会で所信聴取に臨んだ。就任すれば戦後初の学者出身の日銀総裁となり、国会答弁が一つの課題との見方があったが、2時間以上にわたる質疑では受け答えにつまる場面は見られなかった。後席に座った関係者に、助言を求める様子もほとんどなかった。 午前9時半から所信を述べた後、自民、立憲、維新、公明、国民、共産の各会派から質問を受けた。休憩を挟まず、計約2時間45分に及んだ。植田氏は自ら所信を述べる場面では手元の紙を見ることが多かったが、その後の質疑では、質問者の目を見て答える場面が目立った。 ある野党幹部によると、植田氏は、国会で慣例となっている、事前に質問内容を答弁者に知らせる「質問通告」について「いらない」と伝えてきたという。この野党幹部は「ぶっつけ本番でいい、と。大したもんだ」と話した。 答弁では、庶民的な一面ものぞかせた。日銀の黒田東彦(はるひ
ウラジーミル・プーチン大統領の留任をさらに16年可能にするため、改憲を支持するようにと、国民への説得が続いていた時のことだ。 国民を説得するため、ニュース司会者はプーチン大統領を船の船長になぞらえて語った。不穏な世界の荒波を乗り越えて、ロシアという優れた船を導いてくれる、手練れの船乗りだと。
G7議長国の日本。岸田首相はイニシアチブを発揮できるか(SIMONA GRANATI/GETTYIMAGES) 昨年2月24日に勃発したロシアによるウクライナ侵攻から、間もなく1年が経過しようとしている。 昨年秋、東部ハルキウ州および南部ヘルソン州での大規模反転攻勢で、ウクライナは2月24日以降にロシアに占領された領土の40%を解放したとされる。 だが、それでもなお、2014年に併合されたクリミア半島などを含む全国土の約20%をロシアに占領された状況にあり、現在展開中の戦線の長さは1500キロメートルに及ぶとされる。ロシアは昨年10月以降、ウクライナ全土に対する民生インフラへの攻撃も続けており、ウクライナの国民生活は困窮を極めている。 現在ロシアは膠着した戦況を変化させるため、次の一手を繰り出すタイミングを見計らっているとされる。ウクライナ当局者は、ロシアが今年2月以降にキーウ再侵攻を含む
コトの発端は一冊の本だった…… 2000年に共産党委員長に就任し、22年にわたって“在位”する志位和夫氏(68)。さぞ権勢をほしいままにしてきたかと思われるが、さにあらず、なのだという。 「共産党の委員長を天皇にたとえるのは皮肉が過ぎるかもしれませんが、志位氏が天皇だとしたら、上皇としてまさに院政を敷くのが不破哲三前議長(93)です。不破氏の考えに志位氏が反対することはなかなか難しい。そんな不破氏がついに、志位氏の交代を視野に動き始めたようです」(共産党関係者) コトの発端は、1月19日に同党の党員でジャーナリスト・松竹伸幸氏による『シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由』(文春新書)が刊行されたことだった。 「文字通りヒラ党員の松竹氏は同書で、党首公選制の採用、日米安保条約や憲法9条、自衛隊などに対して現実的な対応をすることに加え、野党共闘の強化を訴えました。出版に
2023年2月上旬に、中央公論新社から、【安倍晋三回顧録】が出版された(以下、「回顧録」)。2022年7月8日に、参議院選挙の街頭演説中に銃撃されて死亡した安倍晋三氏が、首相退任後の2020年10月から2021年10月までの間に、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏と尾山宏論説副委員長の18回にわたるインタビューで語っていた内容を、安倍晋三氏自身の著書として公刊したとのことだ。発売後、新聞、テレビ等で紹介されるなどして大きな話題になっており、Amazonでは書籍全体のベストセラー1位を続け、既に4刷5万部の重版が決定され、部数は累計で15万部に上るとされている。 橋本氏は、同書の序文で、 「安倍さんの回顧録は歴史の法廷に提出する安倍晋三の陳述書でもあるのです」 と述べている。史上最長の首相在任期間の間に、それまでの首相がなし得なかった、国家安全保障会議の設置、武器の禁輸見直し、集団的自衛権の容
東京オリンピック・パラリンピックを巡る談合事件で、談合があったとされる2018年度から大会が閉幕した21年度までに組織委員会が結んだ契約のうち、特命随意契約の件数が競争契約の約1・5倍に及んだことが組織委の清算法人への取材で判明した。契約総額も約1・2倍と上回った。会計法は、国などが結ぶ契約は競争契約が原則で随意契約を例外とするが、組織委では逆転していた形となる。 特命随契は、発注側が指定した1社のみからの見積額を基準に契約金額を決めるため、相場より高くなりやすい。組織委公表の大会経費1兆4238億円は東京都が5965億円、国が1869億円と巨額の公費で負担するが、特命随契の頻発が経費膨張を招いた可能性がある。
※記事中に誤解を招く表現があったため、2023/3/24 18時頃、一部調整いたしました。ご意見をいただきありがとうございました。 こんにちは、フリーライターの少年Bです。今回はわたしの素朴な疑問を聞いてもらえませんか? テレビCMでよく見る、車の衝突実験ってありますよね。あれを見るたびに思うんです。「ぶつけた後の車はどうしてるの?」って。もちろん、車の安全性をしっかり確かめる、ひいては乗っている人の命を守るためにとても意義のある実験だと思うんです。でも、あれだけ派手にぶつけてしまったら、もうその車には乗れなくなってしまいますよね……? ▲こんなふうに1回ごとに派手に車をぶつけているじゃないですか(ナスバ提供) ▲ものすごい勢いで壁に衝突する車の動画(2:16~)です 何かぶつける以外の方法はないんでしょうか。シミュレーションとか……。実験にどのくらいのお金をかけているのかも気になります。
政府の少子化対策をめぐり自民党の萩生田政調会長は「児童手当の所得制限の撤廃」よりも“新婚世帯への住居支援が優先だ”との考えを示しました。 萩生田氏はきょう午後、さいたま市の自民党の会合で挨拶し、少子化対策として全国の公営住宅の空き家を新婚世帯に貸し出しやすくする制度に変更すべきだと主張しました。 その上で、児童手当の所得制限の撤廃にはおよそ1500億円が必要とされることについて、このように述べました。 自民党 萩生田光一 政調会長 「明日からでも(公営住宅の空き家)20万戸を新しい家庭の皆さんに提供することも出来る。1500億円あるんだったら、その時に(公営住宅の)畳やお風呂やトイレを新しくしてあげたいな」 萩生田氏は新婚世帯への住居支援を優先することが少子化対策に有効だとの考えを示しました。
岸田政権の防衛費倍増に、抗議の声をあげた東村アキコさん。詳しい説明がなされないまま強引に進む国の政策には不安を感じると、その心境を語ってくれた。 【写真あり】購入が予定されるトマホーク 「防衛費を増額するというニュースを聞いたとき“防衛に関わるものに使うんだろうな”と、あまり深く考えていなかったんです。 ところが、私たちの税金が“敵を攻撃する”ためのミサイルに使われるのだと知って、すごく驚きました。本当にそれで戦争を抑止できるのか、生活を犠牲にしてまで軍拡すべきなのか、わからないことだらけ。だからこそ、思い切って声をあげてみたんです」 こう口を開いたのは、漫画家の東村アキコさん(47)。『海月姫』や『東京タラレバ娘』など数々の人気漫画を世に送り出してきた東村さんが、「そこはかとない恐怖」を抱いているのは、防衛費の増額によって進む日本の軍拡だ。 岸田内閣は敵基地攻撃能力の保有や新規装備の購
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く