ベトナムの地方に残る土を食べる習慣 今年81歳になるNguyen Thi Lacさんは、土を食べる習慣をもつVinh Phuc省Lap Thach村に住んでいる。彼女は地下3~4mから掘り出したという土を網に並べ、うちわで火加減を調節しながら裏表にひっくり返し、香草から出る煙でいぶすように焼く。土が万遍なく金色に変わると食べ頃で、焼いた土は一口食べると病み付きになるほど香ばしく美味しいという。 Lacさんは20代の頃に土の味を覚えたというが、ベトナムのこの村で土を食べることは至って普通で、特に30歳以上の女性にとっては“たまらない”ごちそうなのだそうだ。その昔Vinh Phuc省では食用土がごく普通に売られており、それで一財を成した家族もいたという。 ベトナムで土を食べるのはこの村だけではなくDien Bien省のHa Nhi族、Lao Cai省のMong族、Yen Bai省のKho Mu