1階が水没し、2階で暮らす阿部純子さん家族。津波で1階の窓が割れた=4日、宮城県石巻市、小宮路勝撮影2階で暮らす阿部純子さん(中央)と娘の智子さん(右)、日向子さん姉妹=4日、宮城県石巻市、小宮路勝撮影水没した阿部純子さん宅の1階=4日、宮城県石巻市、小宮路勝撮影 市街地の広い範囲で住宅の1階部分が水没した宮城県石巻市。被害を免れた自宅2階に戻ったことで、支援の手が届かない被災者が続出している。持病があったり、避難生活で体調を崩したり、事情はそれぞれ。行政は避難所だけで手いっぱいのようだ。 市中心部から西に約3キロ離れた新館地区。北田照明さん(66)、幸子さん(62)夫妻は先月24日に避難所の中学校を出た。食料や毛布を受け取るために3階の教室と校庭を往復しなければならず、ひざの弱い幸子さんにはこたえた。体調を崩し、他人に気を使い続けるストレスも募った。 夜は懐中電灯とろうそくが頼り。
女性2人の遺体が見つかったマンション=8日夜、大阪府豊中市、矢木隆晴撮影姉妹の遺体が見つかった一室(右奥)の前には、車いすと洗濯機があった。玄関のドアには行政への相談を勧める地裁執行官の手紙が張り出されていた=8日、大阪府豊中市 大阪府豊中市のマンションの一室で女性2人の遺体が見つかった問題で、2人はこの部屋に住む姉(63)と妹(61)とみられることが9日、大阪府警の調べで分かった。姉の死因は心臓疾患で妹は不明だが、2人とも胃には何も残っていなかった。行政などに相談しないまま生活に行き詰まり、病死や餓死した可能性が高いとみられる。2人が救われる道はなかったのか。 府警が2人の遺体を司法解剖したところ、ともに昨年12月22日ごろに死亡したと判明。2人の胃に内容物はなかった。身長147センチの姉の体重は37キロ、158センチの妹は30キロまでやせていた。 豊中市や府警によると、水道料は7
右が姉の紀代美さん、左が妹の久美子さん。12年前、大阪市北区のリーガロイヤルホテルでの結婚式に出席したときの写真 大阪府豊中市のマンションで8日、遺体で見つかった姉妹は「父が資産家」として知られ、かつては現場マンションのほかにも近隣の土地を所有する資産家だった。ところが生活が困窮し、大阪地裁の執行官から生活保護の受給申請を勧められても拒否したという。なぜ行政に助けを求めなかったのか。孤独死に至った経緯の解明が待たれる。 豊中署によると、部屋に残された現金は10円玉と1円玉を合わせて90円ほどしかなく、預金通帳の残高は0円だった。室内にはごみが散乱し、冷蔵庫の中も空っぽだった。 豊中市や付近住民によると、姉妹は2〜3年前から所有する土地の差し押さえを順次受け、昨年春ごろには現場マンションも大阪地裁の強制管理になった。8月ごろに近くの民家からマンションの一室に転居、9月には部屋の電気とガスが止
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く