交際相手からの暴力「デートDV」を防止しようと、県は8日に、NPO法人「エンパワメントかながわ」と共同で電話相談窓口「デートDV110番」を開設する。高校、大学生の約2割が交際相手から何らかの暴力を受けた自覚があるという実態を受け、相談員が悩みに耳を傾け事態改善に役立ててもらう。県によると、デートDV専用の窓口設置は全国初という。 デートDVは、一般的に(1)たたく、ける、物を投げるなどの「身体的暴力」(2)バカにする、怒鳴る、無視するなどの「精神的暴力」(3)メールチェックや友人付き合いを限定させるなどの「相手の行動制限」(4)「性的行為の強要」(5)デート費用を無理やり払わせるなどの「経済的暴力」―の五つに分けられる。 横浜市が2007年に県内在住の高校生、大学生922人に実施したアンケートでは、これらの暴力を体験した人は全体の21%を占め、女性は男性より約10ポイント高かった。最