Electronic Frontier Foundation 今月、Appleは子どもの保護を拡大すると称して、いくつかの新機能を発表した。だがそれは、長年ユーザのプライバシーを保護してきたAppleの取り組みを大きく後退させるものだった。そのうちの1つは、子どものアカウントとMessagesで送受信される写真をスキャンするというもので、Messagesはエンド・ツー・エンド暗号化を提供するというAppleの約束を反故にするものだった。この約束が破られれば、必然的にさまざまな危害への道が開かれることになる。暗号化の破り方が極めて狡猾なためだ。 コミュニケーションツールを使って子どもを誘惑・搾取する見知らぬ人物から子どもたちを守り、児童性虐待資料の拡散を抑制するという、Appleの目標自体は立派なものである。そして、何が子どもにとって危険なのかという問題への答えは容易に導き出せるものでもない