ハイリー・センシティブ・パーソン(英語: highly sensitive person、HSP)は、環境感受性あるいはその気質・性格的指標である感覚処理感受性が極めて高い人たちに名付けた、エレイン・アーロンが1996年に表した一般書で提唱した心理学上の概念である[1][2]。心理学の概念として確立したものではなく、精神医学上の概念でもない。 環境感受性とは、ポジティブおよびネガティブな環境刺激に対する処理や登録の個人差を表す特性的概念である[3][4]。したがって、環境感受性が高い個人であるHSPは、環境感受性が低い人と比べて、ポジティブな環境から良い影響を受けやすく、ネガティブな環境から悪い影響を受けやすい。環境感受性は誰もがもつ普遍的な特性であり、その程度は正規分布することが示唆されている[5]。 HSPはDSMに指定はされてはおらず、心理学上の概念であり精神医学上の概念ではない[6