コアなファン視点だと、ちょっと物足りない ミュージアム内をひととおり巡り、まだ試食できないミュージアムクラブハウスを恨めしく思いつつ帰路についたわけだけど、何かもの足りない気分もあった。ロマンスカーミュージアムは、ロマンスカーファンやファミリーには満足だろうけれども、小田急ファン、鉄道好きにはちょっと寂しい。足りない要素は、小田急の歴史と技術に関する展示だ。 2017年9月から11月まで、横浜駅近くの「原鉄道模型博物館」で企画展「小田急 ロマンスカー物語」が開催された。小田急線開業90周年とSE車就役60周年を記念したイベントで、運行開始間近の「70000形運転室モックアップ」の展示が話題だった。ほかにも「7000形用の部品」、「連接台車に車体を載せる心皿」、「通勤車両9000形用のヘッドライト」など、工場の蔵出し部品多数を展示した。とくにSE車の車両図面は必見で、連接車体の構造や、新宿寄