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2019年5月1日のブックマーク (2件)

  • 知の泥棒の歴史『図書館巡礼』

    図書館巡礼』は、書物と図書館について四方山話を集めた一冊だ。「」を追い求める営みが真摯で、ひたむきであればあるほど、常軌を逸した書痴っぷりが伝わってきて、非常に楽しい。 知の泥棒の歴史図書館巡礼』の著者は気づいていなさそうだが、書は、知の泥棒の歴史に見える。 口伝、写、書物、ROM、媒体は異なれども、人は知を集めようとしてきた。知は必ずしも正当な方法で集められるとは限らない。ひそかに盗み出されたり、言葉巧みに持ち出されそのまま帰ってこなかったり、ときに権力者によって強制的に収奪されることもある。 さらに、知の集積所である図書館には、知識だけでなく、知を司る人や、それを複製する人、売り買いする人たちが集まる。中には不心得者がいて、写を失敬し、売りさばいたり自分のモノにする人もいる。 こうした知の泥棒たちは、自分の行為をやましいと思っていない。むしろ、その書物の当の価値を知って

    知の泥棒の歴史『図書館巡礼』
    tuto0621
    tuto0621 2019/05/01
  • 『ニックス』はスゴ本

    狂おしいほど好き。 めちゃくちゃ笑い、泣き、怒り、嘆き、途方にくれ、ハラハラ・オロオロ・ドキドキしながら夢中になって読んだ、ユーモアと切なさに満ちた最高の一冊。 面白さを物理的に証明する 「面白さ」の表現として、ページターナーとか巻を措く能わずというけれど、この小説は物理的に証明することができる。図書館で借りてきたとき、の背表紙が「歪んで」いるのが証拠だ。 説明する。 を開くと、の背は開いた方向へ引っ張られる。一定のあいだ引っ張られると、背表紙は、その方向に「くせ」が付く。そして、を閉じると引っ張られた背は戻る。閉じている時間が長いと、ついた「くせ」は戻ろうとする。つまり、「引っ張られた時間=読んでいる時間」が長いほど、「くせ=歪み」が付いた背表紙となる。 ちょっと待て。 『ニックス』のような長い作品(2段700頁)だと、当然、読む時間も長くなるから、くせが付きやすいんじゃないの?

    『ニックス』はスゴ本
    tuto0621
    tuto0621 2019/05/01