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自己ブクマに関するublftboのブックマーク (326)

  • 《高性能の検査》を《検診》に応用することについて - Interdisciplinary

    this.kiji.is ↑少量の血液検査でがんを発見する技術の開発および、その検査を用いた実証実験を開始する、という東芝のリリースを紹介した記事です。東芝のリリースはこちら↓ www.toshiba.co.jp より身体への負担が少なく、短時間かつ低費用で疾病を発見出来る技術を研究する事自体は、大いになされて良いと思います。そこに異論はありません。しかし、これを無症状の人に対して用いる、すなわち検診目的で使用する事については、慎重であるべきと考えます。 たとえば、当該研究のプロジェクトリーダーである、国立がん研究センターの落谷氏は、【PDF】血液によるがん検診において、このような検査法を検診に応用する事について、期待をにじませています↓ どこでこの検査を受けることができるかということですけれども、我々が想定しているのは人間ドックや、あるいはがんの一次検診センターのようなところ、そういった

    《高性能の検査》を《検診》に応用することについて - Interdisciplinary
    ublftbo
    ublftbo 2019/11/25
    書きました。twitterなどの反応を見ても、かなり楽観的だったり勘違いをしているものがありました。検診の論理は簡単ではありません。医療者からも、批判的・懐疑的な意見が出されることに期待しています。
  • 【おすすめの本】『国立がん研究センターの正しいがん検診』 - Interdisciplinary

    国立がん研究センターのがんのシリーズのとして、がん検診のが出ていたので、読みました。 国立がん研究センターの正しいがん検診 (国立がん研究センターのがんの) 作者: 中山富雄出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ発売日: 2019/10/30メディア: 単行この商品を含むブログを見る 約120ページと薄めではありますが、しっかりした内容です。国立がん研究センターと冠しているからか、書きかたは、どちらかというと教科書風であり、堅めです(それでも、だいぶん噛み砕いて書かれています)。 具体的な内容は、まず、がん検診そのものについての総論的説明があり、その後に、日で推奨されているがん検診の各論、そしていくつかのQ&Aが載せられています。各論部分は、それぞれのがんに罹るリスクを高めるものを挙げたり、がんの病期の分類を説明し、各検査の詳しい内容が書いてあります。 総論の部分は、ここを押

    【おすすめの本】『国立がん研究センターの正しいがん検診』 - Interdisciplinary
    ublftbo
    ublftbo 2019/10/31
    丁寧な本なので、読んでおいて良いと思います。
  • 予防の段階 - Interdisciplinary

    予防 いきなり問題です。 ワクチンによって、病気にならないようにする 病気を早く見つけて治療する 上の文の内、予防はどちらでしょうか。 答えは、両方です。 ここまで読んで、いや、予防というのは病気を防ぐ事なのだから、既に罹っている病気を見つけるのでは予防とは言えないだろう、と思ったかたもあるでしょう。日常的な使いかたからすれば、そう思うのは尤もな事です。けれども、予防医学における予防とは、もっと広い意味合いで用いられます。 疾病の自然史 私たち、ヒトが罹る病気、むつかしく言うと疾病は、どのような経過を辿るでしょうか。疾病の、医療介入を受けない場合の経過、すなわち疾病の自然史は、次のようなフェイズに分けられます。 感受性期 病気に罹る可能性のある期間 前臨床期 病気に罹っていて、症状が出ていない期間 臨床期 病気に罹っていて、症状が出ている期間 能力消失期 病気の最終段階。回復、後遺症出現、

    予防の段階 - Interdisciplinary
    ublftbo
    ublftbo 2019/10/26
    書きました。たぶん、《予防》概念にいくつかの《段階》がある、というのは、そんなに知られていないでしょうから。
  • 《血液クレンジング》のはなし――代替療法の検討のしかた - Interdisciplinary

    最近twitter上で話題になった、血液クレンジングについて。 BuzzFeedが名取宏さんに取材した記事が、掲載されています。 芸能人が拡散する「血液クレンジング」に批判殺到 「ニセ医学」「誇大宣伝」指摘も ここで重要な点を列挙します。 機序的に効く訳が無いと言わない いくつかの疾病については臨床研究が存在する 今判明しているよりも大げさに、害のリスクを言わない これらです。 まず、機序的に効く訳が無いと言わないとは、既知の生理・生化学的な構造・機能から効く機序が導けないとしても、それだけで効かないと判断は出来ない、という医学の方法的前提に基づいています。何故なら、ある身体への操作が、何らかの未知の機序でもって、体調改善や疾病治癒という帰結をもたらす事は、常に想定され得るからです。したがって医学的に効かないと言えるためには、 効果を確かめる、良くデザインされた臨床研究をおこない、医学的実

    《血液クレンジング》のはなし――代替療法の検討のしかた - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/10/19
    書きました
  • 分母が違う――余剰発見の割合のはなし - Interdisciplinary

    流れは↓を見てください。 togetter.com 要するに、余剰発見の割合の話題です。Welchらの論文では、甲状腺がんを無症状の内に、小さいものも含めて見つけたとしたら、その内の余剰発見の割合は99.7-99.9%と推定されているが、現実では、検査のカットオフポイント(陽性の閾値)を高くしているので、その割合をそのまま示すのは著しく過大評価なのではないか、との指摘があった訳です。 で、名取宏さんが、↓のつぶやきから、もし小さいのを見つけないようにしたら、との想定で、計算をなさいました。 「検診で発見された臨床的に治療介入されうる甲状腺がんうち過剰診断のは割合は?」という疑問に対する答えが「99.7〜99.9%」だとしたら、それは確かに著しく過大評価。しかし、別に「現実を無視した酷い解析」というわけでもない。 https://t.co/4Uilvzklew— 名取宏(なとろむ) (@NA

    分母が違う――余剰発見の割合のはなし - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/10/08
    書きました
  • 或る親子の会話:水伝編 - Interdisciplinary

    「今日学校で、先生に、面白い話聞いたんだけど。」 「どんなの。」 「えっと、水に何か言って凍らせたら、それの形が変わる、とかいうやつ。」 「へえ。」 「で、なんか、水が入ったビンに、字を書いたシール?を貼っても、そうなるんだって。」 「ふうん。変わるって、どんな風に。」 「ありがとうだったらキレイになって、ばかやろうだったら、汚くなるらしいよ。」 「そうなんだ。で、その話聞いて、どう思ったの。」 「え、どうって?」 「うん、いい話だなー、とか、何かおかしいな、とか。」 「え、いい話だと思ったけど。だって、ありがとうって、いい言葉でしょ。それに、言葉で水のかたちが変わるなんて、なんか凄いよね。」 「ホントに、そう思う?」 「うん。」 「うーん、じゃあ、ちょっと考えてみて。日語でありがとう、って書くんだよね。」 「うん。」 「だったら、他の言葉は。英語とか、中国語とか。」 「あー、それなら、

    或る親子の会話:水伝編 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/10/05
    dlitさん記事経由。割と良いこと書いてる。ニセ科学に言及してから十数年か(最初ゲーム脳)。色々懐かしいですね。で、水伝の影響力皆無になったかというと全然そんなことないので(Narrさんのブクマ)。
  • 《不要(無用・不必要)》な手術 - Interdisciplinary

    福島の甲状腺がん検診に反対する意見で、 手術が無用ながんを見つけている 事を根拠とする(そう発言する)ものがあります。この無用は、他に不要や不必要などとも表現されます。 ここで気をつけなくてはならないのは、これら表現は単に、 手術という処置そのものが要らない のみを意味しない事です。つまりこれらの語では、 手術という処置そのものが要らない 手術という処置はしなくてはならないが、それは後でも良い この両方が意味に含まれています。なぜなら、これは検診という、症状が出る前に見つけるプロセスにおける問題だからです。これが、症状発現した疾病であれば、(有効かはともかく)何らかの処置はすべきだ、というのは解りやすいでしょうが、それとは異なる文脈です。 要するに、無用や不要などの語は、 今で無くとも良い ものをも含んでいるのです。今で無くとも良いのは、後では必要との含意があります。この時点で、必要とか無

    《不要(無用・不必要)》な手術 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/09/10
    書きました。割と重要な所だけれど、言及する人がそんなにいないので。
  • 菊池誠氏は《ヘルシンキ宣言には殆ど触れていない》のか - Interdisciplinary

    ツイッターでは「医学研究倫理に反する」と何度も書いているけど、ヘルシンキ宣言には殆ど触れていないはずです— kikumaco(8/6,9大阪) (@kikumaco) September 3, 2019 ツイッターでは「医学研究倫理に反する」と何度も書いているけど、ヘルシンキ宣言には殆ど触れていないはずです (強調は引用者)さすがに、これはあまりにも酷い、と思ったので。 下をご覧ください。 twilog.org いくつか貼ります。 ヘルシンキ宣言の8「医学研究の主な目的は新しい知識を得ることであるが、この目標は個々の被験者の権利および利益に優先することがあってはならない。」福島での甲状腺検査は当にヘルシンキ宣言の精神に沿ったものなのか、きちんと検証するべきだし、それまではいったん取りやめるべき— kikumaco(8/6,9大阪) (@kikumaco) May 15, 2017 福島で

    菊池誠氏は《ヘルシンキ宣言には殆ど触れていない》のか - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/09/03
    書きました。菊池さんと黒木さんの伊勢田さんへの物言いと、その流れでの “殆ど触れていない” 発言はあんまりだ、と思ったので。
  • 伊勢田哲治氏による、福島における甲状腺がん検診が《ヘルシンキ宣言》に照らして《人権侵害》にあたるかの検討。および、それの見られかた - Interdisciplinary

    伊勢田哲治氏による菊地誠氏への批判 科学哲学や倫理などを専門とする哲学者である伊勢田哲治氏(伊勢田 哲治 - 研究者 - researchmap)が、物理学者の菊池誠氏による主張、 福島における甲状腺がん検診は、ヘルシンキ宣言に照らして人権侵害である を、実際にヘルシンキ宣言を引いて検討しておられます。 blog.livedoor.jp 人権侵害とは、日常的にも用いられる表現ではありますが、いまのような議論においては、より人文・社会科学的な知も踏まえてきちんと考えるべきものだと思います。また、ヘルシンキ宣言が、具体的にどのような所まで許容し、または禁止しているか、も精細に検討する必要があるでしょう。その意味で、倫理も専門とする伊勢田氏による考察は、興味深いものだと思います。菊池氏は、採り上げられている意見を主張の柱としているのだから、伊勢田氏の指摘に、明確に反論出来るはずです。 伊勢田氏に

    伊勢田哲治氏による、福島における甲状腺がん検診が《ヘルシンキ宣言》に照らして《人権侵害》にあたるかの検討。および、それの見られかた - Interdisciplinary
    ublftbo
    ublftbo 2019/09/01
    書きました
  • 医師も誤つ過剰診断 - Interdisciplinary

    business.nikkei.com がんは無症状の内に、見つけるのが早ければ早いほど良いという信念を正し、がん検診がもたらす害などについての正確な知識を伝えようとする試みは、良いと思います。しかしながら残念な事に、記事には、明確な誤りがあります。 1つ目は「過剰診断・過剰治療」です。過剰という言葉が入っている通り、来は不要だったのに検診を受けたことで生じてしまったものです。 具体例を挙げましょう。例えば、乳がん検診で、マンモグラフィー検査という乳房をレントゲンに撮る検査を受け、がんを疑うようなしこりが見つかったとします。すると、今度は「病院で精密検査を受けてください」ということになり、医師の診察を受けます。同時に採血検査、超音波検査、MRI(磁気共鳴画像)検査などを行います。その結果、「まずどう見ても良性なのでここでおしまい」となることもあれば、「悪性の可能性があるため、針生検をし

    医師も誤つ過剰診断 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/08/22
    書きました
  • 菊池誠氏の誤り――過剰診断(余剰発見)の割合 - Interdisciplinary

    それは過剰診断の抑制ではなく、がんの診断すること全体の抑制であって、甲状腺がんと診断された中に占める過剰診断の割合は変わりません https://t.co/pEetE5BQRK— kikumaco(7/17神戸8/6,9大阪) (@kikumaco) 2019年7月17日 twitter.com それは過剰診断の抑制ではなく、がんの診断すること全体の抑制であって、甲状腺がんと診断された中に占める過剰診断の割合は変わりません 上記は、菊池誠氏のつぶやきです。端的に言って、誤っています。 まず、過剰診断(余剰発見)概念については、先日書いた記事をご覧ください。 interdisciplinary.hateblo.jp いま見た菊池氏の意見は、 ウェルチの意味での過剰診断は検診の基準をどう設定しようと防げない。鈴木眞一氏は「過剰診断」という言葉を違う意味で使っている。ガイドラインに即しているので

    菊池誠氏の誤り――過剰診断(余剰発見)の割合 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/07/17
    書きました
  • 過剰診断(余剰発見)の意味と、その「数えかた」【後編】 - Interdisciplinary

    interdisciplinary.hateblo.jp 上記記事の続きです。 余剰発見の確かめかた ここからは、どのようにして余剰発見が確かめられるのか、あるいは、集団で見た場合に、余剰発見が起こる程度をどう評価するのか、を説明します。 個別症例 まず、ある個人について、見つけた疾病が余剰発見であるかどうか、を考えます。 余剰発見は、一生その疾病による症状が出ないものを発見する事です。したがって、個別の例について、見つけた疾病が余剰発見であるかを確かめるには、 疾病を見つけ、かつ、何も処置をしないまま、対象が死亡するまで観察する 必要があります。その結果によって、 症状が現れる→余剰発見では無い 症状が現れずに、別の原因で死亡する→余剰発見である 余剰発見では無い事が判明 余剰発見が判明 このように判別をする事が出来ます。原理的にはそうです。 実際的問題 原理的には、疾病が見つかっても無

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    ublftbo 2019/07/15
    書きました2
  • 過剰診断(余剰発見)の意味と、その「数えかた」【前編】 - Interdisciplinary

    はじめに 甲状腺がん検診でよく取り沙汰される過剰診断ですが、議論している人たちのあいだで、必ずしもその意味合いがよく理解され諒解されている、とは言い難いようです。語の意味合いが人によって異なっていれば、やり取りが噛み合うはずもありません。 また、意味合いは解るが、それをどのようにして調べるのかといった所について、ピンとこないかたもあるでしょう。いったいそれは、どのようにして数えるのでしょうか。 そこで、記事において、これらの事について解説を試みます。実りある議論をおこなうには、語の正確な理解と共有が必須です。記事がその助けになれば、幸いです。 過剰診断とは何か 定義 まず、話の中心である過剰診断の意味、つまり定義からです。ここでは、最近の専門的な議論で採用されている、ウェルチ(Welch)とブラック(Black)の定義を用います。 過剰診断 過剰診断とは、決して症状が出たり、そのために死

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    ublftbo 2019/07/15
    書きました1
  • 清水一雄氏による福島甲状腺がん検診に対する意見と、健診 - Interdisciplinary

    www3.nhk.or.jp 上記記事より引用します。 一方、甲状腺の専門医で、検討委員会の甲状腺専門部会で部会長も務めていた清水一雄さんは、「報告の内容は尊重するが、まだ2回目の結果であり、3回目の結果や継続中の4回目など、引き続き、さまざまな検査を踏まえて議論すべきだと思う。甲状腺がんの要因となる内部被ばくの線量もはっきりわかっていない中で、5年、10年で結論を出すのは早すぎると思う」と話しています。 また、今後の検査については、「初めて行われている検査で、これほどの多くの人数に対して行われていることを踏まえると、これから結果がどう変わっていくか断言するのは難しいと思う。検査には批判もあるが、今より間隔を空けてでも、最低でも10年、あるいは20年、30年と続けていくべきだと思う」と話しています。 これは、甲状腺の専門医で、検討委員会の甲状腺専門部会で部会長も務めていた清水一雄氏による、

    清水一雄氏による福島甲状腺がん検診に対する意見と、健診 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/07/09
    書きました
  • 過剰診断(余剰発見)と検診の議論一般に対する誤った理解 - Interdisciplinary

    togetter.com なるだけシンプルに行きます。 手術の基準を変えても過剰診断は防げないという主張が事実に反することは30秒考えれば嘘だとわかる。 ↑まず前提として、ここで議論されているのは、 がんと確定診断されたとして、それを手術するかどうか という事だとします。それを踏まえると、手術の基準を変えても過剰診断は防げないという主張が事実に反する←これは誤っています。 何故ならば、がんを確定診断した時点で、余剰発見かどうかは決まるから。したがって、余剰発見された後の処置の基準をどのようにしようが、余剰発見は防げません。またこれは、菊池氏のオリジナルなどではありません。余剰発見(過剰診断)の定義から、当然に導かれる事です。 ※↓余剰発見(過剰診断)の定義 academic.oup.com もし全員手術したら過剰診断の害は大きくなるのに対して、一人も手術せず結果さえ伝えなければ過剰診断害は

    過剰診断(余剰発見)と検診の議論一般に対する誤った理解 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/07/06
    書きました
  • 検診を考える時に押さえておくべき事 - Interdisciplinary

    note に書いたのと同内容のものを、改めてこちらに書きます。 検診について考える際に、ここは押さえておいたほうが良い、という所を書きます。これまで何度も言ってきた事ですが、用語の意味に諒解が取れていないと、話が噛み合うはずもありません。 検診は症状の無い人におこなう 大前提です。検診とは、自覚症状の無い人におこなうものです。 陽性と陰性 陽性 検査で、病気があるのではないかという判定 陰性 検査で、病気は無いだろうという判定 確定診断 対象の病気が実際にその人に存在するかどうかを診断する事です。これを基準にして、陽性や陰性の正誤を評価します。確定診断をする基準(細胞診や病理検査の結果)をゴールドスタンダード(至適基準)と言います。 誤(偽)陽性と誤(偽)陰性 誤陽性 病気が無いのに陽性が出る事 誤陰性 病気があるのに陰性になる事 教科書的には、偽陽性と偽陰性とされますが、私は、誤をつける

    検診を考える時に押さえておくべき事 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/07/03
    以前noteに書いた内容を手直ししました。《せめてこれくらいは理解しとかないとどうしようもない》というのを説明してあります。
  • 個別と集団――くじ引きと過剰診断 - Interdisciplinary

    webronza.asahi.com 菊池誠氏による記事です。そして、この記事への反応。 菊池誠の駄文は変なところばかりだけど、特にこの「過剰診断かそうでないかは臨床的に区別できないので、過剰診断を避ける方法は検査しないことだけ」には失笑。じゃあなんであんたは過剰診断だって断言できんの。→福島の甲状腺検査は即刻中止すべきだ(下) - 菊池誠|論座 https://t.co/BAdkTExwLa— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) June 30, 2019 、特にこの「過剰診断かそうでないかは臨床的に区別できないので、過剰診断を避ける方法は検査しないことだけ」には失笑。じゃあなんであんたは過剰診断だって断言できんの。 菊池氏の主張や書きかたにとても雑な所があるのは、当ブログでもしばしば指摘している通りですが、それはそれとして、この、想田氏の批判は、的を外しています。 まず、集団に検

    個別と集団――くじ引きと過剰診断 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/06/30
    書きました
  • 名取宏著『医師が教える 最善の健康法』 - Interdisciplinary

    医師が教える 最善の健康法 作者: 名取宏出版社/メーカー: 内外出版社発売日: 2019/06/24メディア: 単行この商品を含むブログを見る 読みました。 書は、一言で表現すると、穏当なです。これをすれば必ずこうなるとか、絶対にこれはしてはならない、というような事は言いません(当然、タバコには厳し目ですが)。こうすれば健康になれると言い切るがたくさん見られる中、書はある意味で、健康の類としては異色のである、と言えるかも知れません。 穏当な表現は、見かたによっては、曖昧とかどっちつかずというようにも取られるかも知れません。しかし、こと医学・医療においては、主張は得られている知見に基づいておこなわれる必要があり、知見によっては、証拠が出揃っていなかったり、反対の結論が導かれた結果が複数あったりして、その場合には、あまり断定的にものが言えません。つまり、書の穏当さは、医学的な

    名取宏著『医師が教える 最善の健康法』 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/06/29
    書きました。読みました。
  • 中川恵一氏の誤り――がん検診の論理 - Interdisciplinary

    hc.nikkan-gendai.com 全くひどい内容なので、指摘します。 がんは早期発見が一番です。 誤り、もしくは不正確です。 明らかに、記事は検診の文脈ですので、早期発見とは、無症状時に発見する事に同義です。そして、がんは、無症状時に見つければ良いというものではありません(後述)。 早期発見を、あまり進行していないとの意味で用いる場合もあるでしょうが、いや、日常的にはそちらのほうでよく使われるのかも知れませんが、なればこそ、検診の文脈における用法を注意深く考えるのが、肝心です。 尤もここは、情況によって用法が異なる語の使いかた、という意味で、そこまで拘る事も無いのでは、と思われる所やも知れません。しかるに、次の指摘箇所は、明らかな誤りです。 感度は、Aと診断して実際にAだった人の割合。 全く違います。 まず注意として、診断を、判定や評価のように言い換えます。何故なら、一次検診(無

    中川恵一氏の誤り――がん検診の論理 - Interdisciplinary
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    ublftbo 2019/06/22
    書きました。臨床医が検診を理解していないことの、悪例の一つだと思います。
  • 経過観察と、余剰発見の「抑制」 - Interdisciplinary

    文末に追記:2019年6月7日 未だ、混乱する意見が見受けられますので、整理しておきます。 経過観察 福島の甲状腺がん検診周りで、 経過観察をおこなうので、余剰発見が抑制出来る との意見を見る事があります。これについて考える時に重要なのは、 どのフェーズでの経過観察か です。 発見後の経過観察 一つは、 見つけた甲状腺がんを経過観察する ものです。 日ではいち早く、微小がん(腫瘍径10mm以下)に手術などをおこなわず、そのまま経過を見ていく、という方法が研究されてきました。これを、アクティブ・サーベイランス(積極的監視療法、待機療法)と言います。そして、それをおこなっても、予後が悪くはならない事が、判ってきたのです。 このような知見に基づいて、現在では、超低危険度がん(微小がんで、明らかな転移の無いもの)では、アクティブ・サーベイランスをおこなう事が推奨されています。 福島の話に戻すと、

    経過観察と、余剰発見の「抑制」 - Interdisciplinary
    ublftbo
    ublftbo 2019/06/06
    「経過観察」のはなし