福島第一原発事故後、福島県が実施している「県民健康調査」あり方を議論している検討委員会の第31回目会合が5日、福島市内で開催された。甲状腺検査は、穿刺細胞診を行って悪性あるいは悪性疑いがあると診断された患者は3人増えて202人(うち一人は良性結節)。手術を受けて、甲状腺がんと確定した患者は2人増えて164人となった。 また7月の甲状腺評価部会で公表された、検討委員会で報告されていない患者を含めると、事故当時18才以下だった子どもで、2011年秋以降に甲状腺がんと診断された患者は211人、手術をして甲状腺がんと確定した患者は175人となった。 福島県立医大以外での手術症例の把握せず 会議では、OurPlanetTVが8月3日の記事で指摘していた「他施設」の手術数が矛盾が生じている問題をめぐり説明があった。医大によると、甲状腺評価部会に提出していた2016年3月30日までの「手術の適応症例」に