煌夜祭では、世界各地の出来事や先人たちの貴重な智慧が、一夜にして語られる。死海に隔てられし十八諸島において、その物語は金に等しい。ゆえに島主は貴重な話、面白い話、役立つ話をした語り部たちに褒美を出す。 けれど、煌夜祭の真の目的は他にある。 お話しよう。夜空を焦がす煌夜祭の炎壇でも照らすことの出来ない、真の闇に隠された恐ろしい魔物の物語を…… この物語に出会えたことを喜ばしく思う。素敵な語り部たちの物語。→ 感想
陸上部のレギュラーが練習中に怪我をした。 外傷は無い。だが志郎たちには見えてしまった。 それが呪の力によるものだと。 他人の努力を、見えない力で奪うなんて許せない。 志郎と小鳩と菓は、呪の使い手を捜すが・・・ それにしても、嫉妬という感情がとてもリアルだ。恐ろしいまでに。 特に最後の感情に反応する呪が反応してしまうほど、人は愚かに、卑屈になれるか。なれるだろう。 そんなリアルな展開も、笑って元気に吹き飛ばす菓の存在は大きい。 さて。今回は倭が出てきたわけだ。 彼は何をしたいのかがわからないけれど、はたして志郎は力を貸すのか? まだまだ予断を許さぬシリーズ第 2 弾。 次作の感想: 鳥は鳥であるために 3 前作の感想: 鳥は鳥であるために Amazon| bk1
きゃぁぁぁぁぁ、寝た!途中で寝ちゃった俺!!三浦くんがいつもテルについて都古ちゃんが説明する「何でも言葉どおりに受け取ってしまいます」なんかの一文を、都古ちゃんより先に述べてニッコリしながら 三浦くん「・・・だろ?」 テル「だろ?」 三浦くん「俺の真似・・・・・・だろ?」 テル「だろ?」 というホッコリシーンと、その後の、仕事からの帰り道に焼き芋を買い、ベンチに座って食べようとした時にテルは自分が座るところだけ落ち葉を払い都古ちゃんのことはお構いなしなところまでは見た。その後は記憶にありません・・・・・・。先週末の飲み会4連続のせいだ。うぎゃー。 都古ちゃんが辛抱強く(棒読みで)語るテルについての説明をちゃんと覚えてて、かつ自分なりに理解しようと努力してる三浦くんは本当に素敵な男だ。しかも動物園の飼育員になろうだなんて思うような人に悪い人はいません。三浦くん、彼女いるんだろうか・・・と方向
晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア) 作者: 大崎梢出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (90件) を見る駅ビルの書店「成風堂」での事件はまだ続いていた。先日も、ある事件の容疑者が主張した「成風堂書店で本を買っていた」というアリバイが、ちょっとしたことがきっかけで証明された。すっかり書店探偵として知られるようになった杏子と多絵の元に、地元・長野の書店に勤めている元同僚から「店に幽霊が出る」という手紙が届けられた。しかもその幽霊の存在が、その書店の存亡の危機に係わっているらしい。杏子と多絵は早速休暇を取って、元同僚・美保のいる町に向かった。 書店員が大活躍する探偵シリーズの第二弾にして、初長編。作者は元・書店員だけあって、書店の裏事情的な話は今回も楽しめる(アリバイ証明のネタも
はてなアンテナから来てる人ってのは、リピーターとして考えていいんだろうか。 晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア) 作者: 大崎梢出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (90件) を見る 作者初の長編小説。 デビュー作「配達あかずきん」の続編にあたる成風堂書店員を主人公にしたミステリ。 「配達あかずきん」が結構気にいっていたので発売を楽しみにしていた。 元同僚が勤めている書店で起こった幽霊騒ぎを解決する為に呼ばれた成風堂書店員二人の活躍を描く。 最初にプロローグのような「とある容疑者のアリバイ証明」があり、その後本筋の事件に入っていく構成。 「配達あかずきん」同様に、「本や書店への愛」が垣間見える部分はかなり好き。 本屋周りへのこだわりとかには深く頷く部分が多かったし、書店員の目
晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア) 作者: 大崎梢出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (92件) を見る <一般論> ミステリ・フロンティアでシリーズものはやめてください。シリーズにしたけりゃ創元クライム・クラブで続ければいいじゃないですか。特に期待していない作者の作品を何冊も買う羽目になる、叢書買いしている人間の迷惑を考えて欲しいものです。 </一般論> というわけで、初の本格書店ミステリということで大変に業界内輪ウケしたのではないかと思われる『配達あかずきん』に続く《成風堂書店事件メモ》シリーズ2作目。今度は書店員座談会のかわりに書店員による解説がついてます。いいかげんにせーよ、という気がするのはわたしだけでしょうか。前作は短編集だったので目新しさとワンアイディアで押し
晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア) 作者: 大崎梢出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (90件) を見る 以前杏子の同僚として成風堂にいて、現在は故郷・長野県の老舗書店《まるう堂》に勤める美保は、杏子に、書店員名探偵として名を馳せつつあるバイトの多絵と共に来長を乞う。どうやらまるう堂に幽霊が出るようになり、店主が覇気をなくし、店が存亡の危機に立たされているというのだ。夏休みを利用し、杏子と多絵は老舗書店のピンチを救うため長野に向かう。そして幽霊は、四半世紀ほど前に起きた大作家殺人事件の犯人と目されていた、作家見習い・小松秋郎らしいことが判明する……。 光るものが何一つ見付からないうえに微妙な欠点だらけの作品で、いかなる意味においても突出した部分がなく、しかも評価に困る情景が
元書店員が描く本格書店ミステリ第2弾! 前作「配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)」で数々の難事件を解決した、 あの書店探偵が帰ってきた。しかも、出張編! 今回の謎は〝地方の老舗書店に幽霊騒動?!〟ときた。 駅ビル六階の書店「成風堂」に務める杏子と多絵は、 「本屋の謎は本屋が解かなきゃ」がモットーの〝書店探偵〟。 2人のもとに飛び込んできたのは、かつて成風堂に務めていた美保からの依頼。 それは何と、故郷の老舗書店「まるう堂」に出現した幽霊の謎を解くというものだった。 27年前の殺人事件の影もちらつく中、本屋探偵の推理がさえ渡る。 いまの書店事情などをうまく取り込み、本好き、本屋好きを引き込む設定は、前作に同じ。 今回は、出張編ということで、地方の書店事情を中心に、エピソードが展開する。 小さな書店が苦しむ中、老舗の看板を守って奮闘したり、 レンタル店併設店舗でありながら、独自の色合い
煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫) 作者: 貴子潤一郎,ともぞ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2005/05/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (64件) を見る 富士見ファンタジア大賞受賞者によるシリーズ物の第一作。『12月のベロニカ』と『眠り姫』を経て、何らかのかたちでミステリしてくるだろうと思ったら、直球も直球も、ど真ん中のファンタジィで逆に驚いた。事前に最後の方に驚きがあるというレビューを読んでいたので、いかなるトリックが待ち伏せているのか、構えてしまった。ファンタジィストーリィ的な驚きはあったが、叙述的な驚きはなくて残念。 では、ファンタジィとしてどうだろうかと振り返ったとき、あまり面白くなかった。いや、平均的には面白かったのかもしれないが、秋山の基準では面白くない方に配置される。貴子潤一郎
煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫) 作者: 貴子潤一郎,ともぞ出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2005/05/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (63件) を見る 数日かけてやっと読了。 デビュー作長編「12月のベロニカ」、短編集「眠り姫」、と着実に支持を集めていた富士見ファンタジアの若手作家。 今回は新作の長編シリーズものに挑戦。帯もこれだけ独自のもので、力が入ってることを伺わせる。 一言、「壮大な序章」と言って差し支えない作品。個人的には冲方氏に似た印象を受ける。とても丁寧な感じの文章。 登場人物も過剰に「萌え」とか狙ってません。そういう意味では「七姫物語」とも同ベクトルかなぁ。まず物語ありき、というか。この人の書く作品は、隠された事実が明かされるときに最大級の盛り上がりを見せます。まあ、とにかく
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
ローマ教皇が日本に370年ぶりにやってきた。 この来日の真の目的、それはこの世と魔界をつなぐ門「ゲート」に新たな施錠を施すことであった。 この作業を行う女性「レディ・キイ」の護衛に様々な理由から選ばれた少年・深津薫は 護衛の別の目的を聞かされる「敵にレディ・キイを奪われてはならない、もし護れなければお前が彼女を殺せ」 358ページ。 序盤はなんとも安っぽい話だなと思ってました。 どこかから借りてきたような設定にバトルシーンそのものもやや退屈で 正直ちょっとダメかなと感じていたのですが… 後半に入って隠された設定が明らかになってくると その意外さに驚かされてしまい、俄然面白くなってきます。 そしてそれにつれてバトルシーンまで緊迫感が増してくるという好循環。 これにはびっくりさせられました。 ただ、続きものになるようなのですが 正直この巻だけでやりたいこと全てやっちゃったんじゃないですか。 続
Title : 煉獄のエスクード RAINY DAY&DAY Author : 貴子潤一郎 / Illust : ともぞ ISBN:4829117168 / 富士見ファンタジア文庫 『12月のベロニカ』『眠り姫』に続く、貴子潤一郎の3冊目。シリーズものです。 教会で育った主人公の高校生・深津薫は、ある日、魔界とこの世を結ぶ門の鍵となる少女・ソフィアを魔族から守るため、教皇庁の裏組織・エスクードへと所属する事に。しかしエスクードに所属したのも束の間、来日したソフィアの存在を嗅ぎつけた魔族が暗躍し始めて...。 こんな感じ。現代日本を舞台に、ヴァンパイアっぽい設定の魔族と、カトリック教会の裏組織が世界の命運をかけて争う話です。 生理的に受け付けないキャラが約一名いるのがかなり微妙ですが、終盤の盛り上がりはそれを充分補うほど面白かったです。少女の我儘な態度の裏に隠された真実と、彼女の選んだ決断。
その紙片に書かれた内容を解読しようとしたものは、ある者は発狂し、ある者は自殺した。 それほどまでに危険な紙片には、ゲートの場所が記されていた。 世界と「向こう側」を繋ぐゲート。 人類はそれを施錠するために、「奴ら」はそれを開くために、キィとなるひとりの少女を奪い合う。 レディ・キィ - ソフィア 現在 12歳。 「殺戮のレイニー」「裏切り者レイニー」「堕天使レイニー」 与えられた名は不名誉なもの。だがひとつだけ確かなことがある。「鍵の番人レイニー」。 レディ・キィのいるところ、彼女がいる。 それは「奴ら」への切札。持ち主を選り好みする剣。 持ち主以外の手は受け付けぬ剣「ブラディミール」。 それを使うもの。己の役目を知らずに成長したもの。 受けた命令はひとつ。 「レディ・キィを守れ。奴らに奪われるぐらいなら殺せ」 ゾクっと体が震えたシーンがどれほどあったろう。 ぎこちないながらもセンスを感じ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く