日本にはガチンコの議論がないと語るモーリー・ロバートソン氏 衆院選で大勝した自民党政権も、離合集散を繰り返した野党も、誰も「日本の現実」を見ようとしていない――。 各メディアで注目度急上昇中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソン氏は、新刊『挑発的ニッポン革命論 煽動の時代を生き抜け』(集英社刊)でそう主張する。 では、その「日本の現実」とは一体なんなのか? 日本のジャーナリズムが客観性を失った今、衆院選を総括すべきは政治家よりもメディアだ!とブチ上げた前編記事に続き、モーリー氏が総括する。 * * * ―自民党政権のやっていることは、日本を"延命治療"しているだけ。なぜそう思われるんでしょうか? モーリー 例えば教育無償化にしても、消費増税分を社会保障に振り分けることにしても、もちろんやらないよりやったほうがいいと思うんですよ。それは間違いないし、あまり議論の余地もないでしょう。でも
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