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ブックマーク / www.axis-cafe.net (9)

  • on reversibility - おおやにき

    結果が気に入らないからといって「中立」となっている機関の決定に文句を付けはじめるとどういう結果になるか、という問題に関する卓抜な一例について。 2005年4月7日、日の町村信孝外相は向かい合って座った潘基文(バン・キムン)韓国外交部長官から激しく抗議を受けた。当時、扶桑社の中学校歴史・公民教科書の独島(ドクト、日名・竹島)関連部分が検定の結果、「韓国が不法占拠している竹島」という表現で記述されたからだ。 また「従軍慰安婦」表記はすべての教科書から消えた。 町村外相は潘長官の追及に「日の教科書検定過程は韓国と違う。 一連の過程を経た個別の記述については、政府が削除や修正を要求したり修正したりすることはできない」と言って対抗した。(……)専門家で構成された教科書検定調査審議会が下した判断に政治は介入できない、というのが主な内容だった。(……) 2007年10月1日、日政府の町村官房長官

  • あららの話(3・完) - おおやにき

    さて、こう書いてくると「しかし企業間の紛争じゃないだろう」と言いたくなるひとが増えてくると思うのだが、まさにその通りであってそこが指摘したいポイントである。つまり上記の通り唐沢氏側の対応はたとえば企業間紛争における法務担当者のものとしては非常に真っ当であっておかしくも何ともないと思うのだが、件の被害者である筆者氏は企業でもなく、法務担当者とか法律屋でもないわけである。ここでは紛争処理のルールの違うひとが相互に直面しているわけで、そのことがトラブルの最大の原因ではないかという気がする。 典型的には企業間紛争の特徴は、それが結局はカネの問題だということだ。筆者氏によれば唐沢氏側から提示された慰謝料は20万円だったということだが、まあこの金額が音なのか交渉過程でたとえば5割増しになることを見込んでの言い値なのかはわからない。わからないが、いずれにせよ財産的被害に対する補償としては結構な金額で

    ushiwatat
    ushiwatat 2007/08/02
    ふむふむ。>|著作権をめぐる紛争の対象は財産権から人格権に移ってきている|
  • ネットイナゴ?(2・完) - おおやにき

    思うに校正は健康に悪い(挨拶)。たぶん原稿を書く作業というのが時間をかければそれだけうまくいくというものでも努力すればいいというものでもなくて、だからしょっちゅう休憩を入れたりコーヒーを飲んだり逃避行動に走ったりして動いたり姿勢を変えたりするのに比べて、校正の段階になるとこれはもうやればやっただけ先に進むのでついつい根を詰めて肩を丸めた同じ姿勢で数時間座りっぱなしになるからという理由だと思うのですが。ああしんど。 ところで「炎上」現象のポイントは善意と悪意のコンビネーションだという話をしており、たとえば「隣人訴訟」のような過去の事例がそれとあまり変わらないというとすれば、そこでも同様のコンビネーションがあるのか、ということになろう。でまあそれはあると思う、というのがもう一つの話。 善意については、やはりこういう事例で批判のお手紙なりお電話なりをしてしまう人というのはだいたいいい人なんだろう

    ushiwatat
    ushiwatat 2007/07/20
    |要するに「煽る人」と「煽られる善意の多数」という構図はここにもある、と思う|
  • ネットイナゴ?(1) - おおやにき

    CD-Rには捨印が捺せないということを発見する orz (挨拶)。いやまあそもそも捨印という監修自体がけしからんといわれればそうなのであるし、補正も郵送で受けてもらえるようになったからいいんだけどね、別に。 「ネットイナゴ」という言葉を最近諸方面で見るようになり、つまり「炎上」現象を引き起こしている一群の人々(というのがいるとして)を形容する言葉らしく、まあ「ネットウヨ」とかよりは実態に即しているかなあと思わなくはないがやはりちょっと納得がいかないという気が最近している。 第一は「イナゴ」でいいのかしらという話であって、だってイナゴはああいう生き方をする(しかない)生き物なのであってそこには善意も悪意もないわけであるが「炎上」の場合はそうじゃないだろうと思うわけである。このあたりは前に学会報告で仮説展開したわけだが「炎上」の主役は善意の人々であって、だから止まんなくて問題になるわけではある

    ushiwatat
    ushiwatat 2007/07/20
    「炎上」現象と「隣人訴訟」について。
  • 雑感 - おおやにき

    安倍総理が参院選後の消費税アップの可能性に言及して自爆だかなんだかというスポーツ紙の見出しを通り掛かりにちらりと見て、まあ現状において税率を上げたり上げなかったりすることの功罪というのは私にはよくわからないが、しかしこう、「税金上がります」と聞くととにかく怒り出してしまう人を支持者としてかき集めるというのは当に大丈夫なのか、民主党とか。 金を出すのが嫌いな人には、しかしモノゴトには適切な価格というのがあるよねえと思っている人ととにかく出る金は少なければ少ない方がいいと思っている人の二種類がおり、前者が倹約家で後者が吝嗇家である。ポイントは吝嗇家がご商売に成功することはなく、吝嗇家を当て込んだご商売が栄えたためしもないという点にあろうかと思う。もちろん選挙権というのは富裕層だろうが貧困層だろうが倹約家だろうが吝嗇家だろうが一人一つずつしかないという非常に特殊な布置状況の財であり、政権を獲得

    ushiwatat
    ushiwatat 2007/07/12
    パイが限定されている今の時代状況では|不満ではなく満足、不利益ではなく利益のことだけを語る政治勢力というのがこの点において信頼するに足るのかな、とは思う|
  • 健全な懐疑 - おおやにき

    竹熊健太郎氏が「ブログからの盗用疑惑」(Sankei WEB)と題して「サブカル作家でテレビ出演も多いK氏」の盗用疑惑について書いているのだが明らかに唐沢俊一氏のことであって隠すこともあるまいと思う。というか当に盗用したのか偶然の一致なのかの判断が著作物というものの性質上微妙なものであるとするならできるだけ個々の読者が直接に双方の著作物を比較してそれぞれの結論を持つべきなのであって、だとすればここは名前を隠してはいけないところだろう。 問題になっている記述について言うと、先に公開されていたブログ(漫棚通信)の記述と唐沢氏の著作の問題となった部分の客観的な類似性は否定できない、というかまったく同一の部分さえあるのでその点は明らかであり、問題はそれが故意の「盗用」なのか、参照したことを忘れたとか引用元を明記することを失念したなど過失の問題なのかという点に帰着するだろう。でまあその点については

    ushiwatat
    ushiwatat 2007/06/16
    |唐沢氏をめぐる問題について||断片的な情報を元に第三者たる竹熊氏が判断できるのと同水準の判断を||警察や||証拠を元に判断することのできる裁判所が行なえないと信じる理由がどこにあるだろうか|
  • 闇金融の繁栄について - おおやにき

    1年生向けの講義でgated communityの話になったついでに「格差社会とかワーキングプアとか言いたい人はまず内田百閒を読むように」とか言い切ってしまうわたくし(挨拶)。そうしたらその夜のNHKニュースウォッチ9で闇金融の被害が急増しているという話をやっておりこれが噂のシンクロニシティ。 まあ大略いわゆるグレーゾーン金利撤廃の議論において予想された通りの話であって、過払い金変換要件の厳格化も合わせて要はある顧客から回収できる実質利率が下がったわけだからリスクの高い相手には貸せなくなりましたとサラ金各社が非常にもっともな意思決定を行ない、かといって今まで借金が資金繰りの一環に組み込まれていた人々がすぐにそこから離脱できるわけでもないのでその部分で闇金融が繁栄しましたと、そういうことだろう。実際まあ、生活資金をサラ金がもう貸してくれなくなったのでやむを得ず闇金融に手を出した、という人の話

  • 泡沫やあわれ(3・完) - おおやにき

    さてここまで引っ張っておいて何なのだが件で一番面白いのはこういう人がこういう主張をしましたという点ではないな、というのはすでに書いた。私が一番興味深かったのは、裁判員の忌避制度を問題だと考える保坂氏が「法曹三者で国民の思想信条の自由を侵すような『許しがたい設問』をつくりあげていた」(強調引用者)のではないかと疑い、「裁判所が公平な裁判をするかどうか」を問わざるを得なかった点にある。 だってなあ、裁判員法は国会で全会一致で成立したんだし、成立当初から現在に至るまでこんなとこ問題になっとらんもんなあ。それが実は問題だと思えば自分以外の全員が示し合わせて悪に加担してるんだという陰謀論を信じるしかないわなあ。そうなるとつまり、正しい公平な裁判をするためには自分か自分と同じ意見を持っている人間に任せるしかないという理屈になるわなあ。それなんて独裁? まあ個人的には山の中で総括をはじめるまであと一歩

  • 泡沫やあわれ(1) - おおやにき

    まあ保坂展人だしな(挨拶)。何かというと「裁判員制度の知られざる「罠」、裁判員面接で思想チェック」という同議員のブログでの記事の話(リンクはウェブ魚拓)。「検察側が(……)裁判員候補に対して「あなたは警察官の捜査を信用していますか」と質問させることが出来る。『いや、信用ならないですね』と答えると『公平な裁判が保障されない』と検察官が判断して最大4人まで理由を示さずに「忌避」の手続きを行うことが出来る」。だから裁判員たちは「検察側のフィルタリングにかけられた『警察を疑わない善意の市民』ばかり」になるのであって、これは「市民の司法参加・偽装」なんだって。ほおおおお。 さて真実はこういうことである。前段、なぜ検察側が質問させることができると書かれているかといえば質問するのは裁判長に限定されているからであり、そして裁判長に要求できるのは検察官だけでなく弁護人・被告人も同様である。以下、条文は「裁判

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